日比谷総合設備(1982)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2015 | 794 | 47 | 46 | 29 | 7.7 | 156.9 | — | 62.8 |
| FY2016 | 784 | 56 | 52 | 75 | 8.2 | 178.5 | — | 65.4 |
| FY2017 | 668 | 32 | 73 | 155 | 12.4 | 262.0 | 50.0 | 68.7 |
| FY2018 | 700 | 20 | 27 | 74 | 4.5 | 111.3 | 60.0 | 71.3 |
| FY2019 | 759 | 37 | 35 | 103 | 6.1 | 147.4 | 80.0 | 68.1 |
| FY2020 | 731 | 40 | 31 | 109 | 4.9 | 128.9 | 80.0 | 70.9 |
| FY2021 | 755 | 57 | 44 | 14 | 6.9 | 184.0 | 80.0 | 70.7 |
| FY2022 | 840 | 60 | 46 | -14 | 7.2 | 200.5 | 82.0 | 67.2 |
| FY2023 | 838 | 57 | 48 | 44 | 6.9 | 211.1 | 85.0 | 70.0 |
| FY2024 | 898 | 75 | 59 | -24 | 8.2 | 265.1 | 86.0 | 70.6 |
バフェット流モート診断
総合スコア:9/25 主要モート:スイッチング・コスト 持続性:判定中
日比谷総合設備は、特定の技術やブランド力による無形資産の優位性は限定的。建設業という性質上、特許や商標による独占的な競争優位性は築きにくい。実績や信頼は蓄積されるものの、それが直接的な価格決定力や顧客囲い込みに繋がる度合いは低い。
顧客が他社へ切り替える際のコストは、特に大規模プロジェクトにおいては、設計変更や再度の許認可取得など、一定のハードルが存在する。しかし、建設プロジェクトの特性上、契約内容や進捗状況によっては、切り替えが不可能ではない。新規参入企業が技術力で劣る場合、切り替えコストは高まる。
建設業において、特定のサプライヤーや下請け業者との強固なネットワークは存在する可能性があるが、それが直接的な競争優位性や価格決定力に結びつく度合いは低い。顧客との直接的なネットワーク効果は限定的であり、事業拡大に大きく寄与するほどのネットワーク効果は見られない。
建設業では、規模の経済によるコスト優位性は存在するが、日比谷総合設備が突出したコストリーダーシップを発揮している証拠は乏しい。独自の調達網や効率的な生産プロセスによるコスト削減の可能性はあるものの、競合他社も同様の努力を行っており、持続的な優位性とは言えない。
中堅規模の建設会社であり、一定の事業規模を持つことで、より大きなプロジェクトの受注や、資材調達における交渉力を持つ可能性がある。しかし、業界トップクラスの企業と比較すると、規模の経済による優位性は限定的である。過去の財務データからは、売上規模は安定している。
競合との比較優位
売上規模、技術力、ブランド力、財務基盤の全てにおいて日比谷総合設備を凌駕する。大規模プロジェクトの受注能力やリスク分散能力が高く、より強固な経済的堀を持つ。
総合的な建設力、研究開発力、グローバル展開において日比谷総合設備を上回る。特に、高難易度の建築物やインフラ建設における実績は豊富で、顧客からの信頼も厚い。
強気シナリオ
インフラ老朽化対策や都市再開発プロジェクトの増加により、安定した受注が見込める。
M&Aや事業提携を通じて、技術力や事業領域を拡大し、収益性を向上させる。
ESG投資の観点から、環境配慮型建築や省エネ技術への需要が高まり、受注が増加する。
弱気シナリオ(モート侵食)
建設資材価格の高騰や人件費の上昇が、収益性を圧迫する。
大手ゼネコンとの競争激化や、新規参入企業による価格競争が激化する。
大型プロジェクトの遅延や中止が発生し、業績が大きく落ち込むリスクがある。
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
競合他社がより低コストで高品質なサービスを提供できるようになり、顧客が日比谷総合設備から競合へ移行する。また、技術革新に対応できず、陳腐化した技術しか提供できなくなった場合、市場での競争力を失い、事業継続が困難になる。
5年後のモート予測
インフラ投資の拡大や都市開発プロジェクトの活発化により、売上は年率5%程度で成長。高付加価値案件の獲得やコスト効率化により、営業利益率は微増し、ROEは9%台を維持する。
現状の事業基盤を維持し、安定した受注を確保。売上は横ばいから微増にとどまり、営業利益率も現状水準を維持。ROEは7-8%程度で推移する見込み。
建設資材価格の高騰や人件費の上昇、競争激化により、売上は横ばい、営業利益率は低下。ROEは6%を下回り、株価への下押し圧力となる可能性がある。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 710億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 70.6% | |
| 3. 利益の安定性 | 10年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | 10年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 12.9% | |
| 6. 適度なPER | PER 12.0倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 0.99倍 |
合格数:7/7 防衛的投資家候補水準