IHI(7013)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 14,863 | 474 | 52 | 364 | 1.6 | 3.4 | — | 18.8 |
| FY2017 | 15,903 | 723 | 83 | 510 | 2.4 | 53.7 | 0.0 | 19.9 |
| FY2018 | 14,834 | 825 | 399 | -329 | 10.5 | 258.5 | — | 21.0 |
| FY2019 | 13,865 | 608 | 128 | -614 | 3.6 | 84.2 | 70.0 | 18.7 |
| FY2020 | 11,129 | 280 | 131 | -41 | 4.0 | 88.1 | 50.0 | 16.4 |
| FY2021 | 11,729 | 815 | 661 | 1,421 | 16.2 | 439.8 | 0.0 | 20.3 |
| FY2022 | 13,529 | 820 | 445 | 18 | 9.8 | 294.5 | 70.0 | 22.2 |
| FY2023 | 13,226 | -701 | -682 | 104 | -17.0 | -450.8 | 90.0 | 17.9 |
| FY2024 | 16,268 | 1,435 | 1,127 | 1,188 | 22.2 | 744.8 | 100.0 | 21.5 |
| FY2025 | 16,434 | 1,655 | 1,610 | 1,029 | 23.6 | 151.9 | 120.0 | 26.9 |
バフェット流モート診断
総合スコア:8/25 主要モート:効率規模 持続性:判定中
IHIは、航空宇宙、エネルギー、インフラ分野で長年の実績と高度な技術力を有する。特に航空宇宙分野における防衛装備品や民間航空機エンジン部品の製造は、高度な技術と信頼性が求められ、参入障壁は高い。しかし、特定の技術やブランド力が圧倒的な独占的IPに繋がっているとは断定しにくい。
IHIの製品は、プラント設備や航空機エンジンなど、一度導入されると入れ替えに莫大なコストと時間を要する。特にインフラや防衛関連では、長期的な保守・運用契約が前提となる場合が多く、顧客のスイッチングは困難である。しかし、顧客が他のサプライヤーに移行しないことを保証するほどの強力なロックイン効果は限定的。
IHIの事業は、個々の顧客との契約に基づいて進められるBtoB事業が中心であり、ユーザー数の増加が製品やサービスの価値を直接的に高めるネットワーク効果は基本的に見られない。
IHIは、長年の経験と技術蓄積により、複雑な製品の製造プロセスにおいて一定の効率化を実現していると考えられる。特に、大規模なプラント建設や部品製造においては、サプライチェーンの最適化や生産技術の向上がコスト競争力に寄与する可能性がある。しかし、グローバルな同業他社と比較して構造的なコスト優位性があるとは断定できない。
IHIは、航空宇宙、エネルギー、インフラ、造船・海洋といった多岐にわたる事業領域で、グローバル市場において一定以上のシェアを確保している。特に、航空宇宙分野や大型プラント建設においては、巨額の設備投資と高度な技術力が要求されるため、業界内での寡占化が進んでおり、規模の経済が働きやすい環境にある。これにより、新規参入が困難な状況を生み出している。
競合との比較優位
強気シナリオ
航空宇宙分野における国際的な需要の回復と成長
インフラ老朽化に伴う更新需要の拡大
再生可能エネルギー関連設備投資の増加
弱気シナリオ(モート侵食)
世界的な景気後退による設備投資の抑制
主要顧客国における防衛予算の削減
原材料価格の高騰やサプライチェーンの混乱
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
IHIの投資が失敗するには、まず、同社が強みとする航空宇宙、エネルギー、インフラ分野におけるグローバルな需要が、予想に反して長期的に低迷することが考えられる。特に、航空宇宙分野では、主要顧客である航空会社の経営悪化や、新たな技術(例:電動航空機)への急速なシフトが、既存のエンジン事業の競争力を低下させる可能性がある。また、インフラ分野では、新興国での大規模プロジェクトの減少や、先進国での老朽化対策投資の遅延もリスクとなる。さらに、競合他社が、より革新的な技術開発や、より低コストでの生産体制を確立し、IHIの規模の経済や技術的優位性を凌駕する事態も想定される。特に、中国などの国営企業が、政府の強力な支援を受けて急速に技術力を向上させ、価格競争力でIHIを圧倒するシナリオも考えられる。これらの要因が複合的に作用することで、IHIの持続的な競争優位性が失われ、投資としての魅力が低下する可能性がある。
5年後のモート予測
航空宇宙・防衛分野の堅調な需要と、インフラ・エネルギー分野での大型案件獲得により、売上・利益ともに着実な成長が見込まれる。特に、国際情勢の安定化と技術革新が追い風となる。
既存事業の安定的な収益基盤を維持しつつ、新規事業やM&Aによる成長機会を模索する。世界経済の動向に左右されるものの、緩やかな成長を続ける見込み。
世界経済の減速や地政学リスクの高まりにより、主要事業の需要が低迷。原材料価格の高騰や為替変動の影響を受け、収益性が悪化するリスクがある。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 28,461億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 26.9% | |
| 3. 利益の安定性 | 9年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 -19.8% | |
| 6. 適度なPER | PER 17.7倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 4.36倍 |
合格数:1/7 部分的合格