デンソー(6902)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 45,271 | 3,306 | 2,576 | 3,597 | 7.5 | 326.3 | — | 64.3 |
| FY2017 | 51,083 | 4,127 | 3,206 | 289 | 8.5 | 410.5 | 120.0 | 62.4 |
| FY2018 | 53,628 | 3,162 | 2,545 | 188 | 6.8 | 326.5 | 130.0 | 62.1 |
| FY2019 | 51,535 | 611 | 681 | 1,479 | 1.9 | 87.9 | 140.0 | 60.1 |
| FY2020 | 49,367 | 1,551 | 1,251 | 413 | 3.1 | 161.4 | 140.0 | 57.5 |
| FY2021 | 55,155 | 3,412 | 2,639 | 941 | 5.9 | 342.8 | 140.0 | 57.8 |
| FY2022 | 64,013 | 4,261 | 3,146 | 2,390 | 6.9 | 416.0 | 165.0 | 59.1 |
| FY2023 | 71,447 | 3,806 | 3,128 | 5,023 | 5.4 | 105.0 | 185.0 | 60.9 |
| FY2024 | 71,618 | 5,190 | 4,191 | 8,806 | 8.1 | 145.0 | — | 61.3 |
| FY2025 | 75,400 | 5,525 | 4,438 | 4,941 | 7.8 | 163.0 | 64.0 | 62.9 |
バフェット流モート診断
総合スコア:14/25 主要モート:効率規模 持続性:判定中
デンソーは、自動車部品業界における長年の実績と高い技術力に裏打ちされたブランド力を持つ。特に、先進運転支援システム(ADAS)や電動化関連技術における特許ポートフォリオは強固であり、トヨタ自動車をはじめとする大手自動車メーカーとの長年の取引関係を通じて培われた信頼は、無形資産として機能している。
自動車メーカーにとって、サプライヤーの変更は、設計変更、認証プロセス、サプライチェーン再構築など、多大なコストと時間を要する。デンソーは、主要サプライヤーとして長年、トヨタ自動車などのOEMに部品を供給しており、その製品は車両の設計に深く組み込まれているため、スイッチングコストは非常に高い。
デンソーの事業モデルは、特定のプラットフォームやサービスにおけるネットワーク効果を直接的に生み出すものではない。個々の部品供給が中心であり、ユーザー数の増加が直接的に部品の価値を高める構造ではない。
デンソーは、長年の経験と大規模な生産能力により、一定のコスト競争力を有している。しかし、自動車部品業界はグローバルに競争が激しく、新興国メーカーの台頭などもあり、絶対的なコスト優位性を維持することは容易ではない。
デンソーは世界最大級の自動車部品メーカーであり、その規模は圧倒的である。グローバルな生産・販売ネットワーク、研究開発への巨額投資、そして多様な製品ラインナップは、効率的な事業運営と規模の経済を確立している。この規模は、新規参入者にとって大きな障壁となる。
競合との比較優位
ボッシュも同様に広範な製品ポートフォリオとグローバルな事業展開を持つが、デンソーは特にトヨタとの関係性が強く、日本市場やトヨタ向け製品においては優位性を持つ可能性がある。技術開発の方向性や注力分野に若干の違いが見られる。
コンチネンタルも先進運転支援システムや自動運転技術に強みを持つが、デンソーは電動化技術やパワートレイン分野での実績が豊富である。両社とも規模の経済とスイッチングコストの恩恵を受けている。
ハイカは中国の自動車部品メーカーであり、近年急速に成長している。コスト競争力や中国国内市場でのシェア拡大でデンソーにとって脅威となりうるが、技術力やグローバルなブランド力、品質においてはデンソーが依然として優位である。
強気シナリオ
電動化・自動運転化といったメガトレンドへの対応力強化
グローバルサプライヤーとしての地位維持・拡大
CASE(Connected, Autonomous, Shared, Electric)関連技術でのリーダーシップ発揮
弱気シナリオ(モート侵食)
自動車業界の急激な構造変化への適応遅延
主要顧客であるトヨタ自動車の戦略変更リスク
中国など新興国メーカーとの価格競争激化
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
デンソーへの投資が失敗するには、自動車業界が予測不能なほど急速に変化し、同社がその変化に適応できなくなるシナリオが考えられる。例えば、EV化が予想以上に早く進み、バッテリー技術やソフトウェアプラットフォームがコモディティ化し、既存のサプライヤー構造が崩壊する可能性。また、主要顧客であるトヨタ自動車が、自社内製化を大幅に進めたり、全く新しいサプライヤーエコシステムを構築したりすることで、デンソーの既存の強みが陳腐化するリスクも考えられる。さらに、地政学的なリスクや保護主義の台頭により、グローバルなサプライチェーンが分断され、デンソーの規模の経済や効率性が損なわれることも、投資失敗の要因となりうる。これらの要因が複合的に作用し、デンソーの競争優位性が急速に失われることが、この投資の失敗を招く。
5年後のモート予測
電動化・自動運転化への積極投資が奏功し、CASE関連技術で市場シェアを拡大。グローバルでの売上高・利益ともに堅調に成長し、業界トップクラスの地位を盤石にする。
自動車業界の構造変化に対応しつつ、既存事業の収益性を維持。電動化・自動運転化への移行は緩やかに進み、売上高は微増にとどまるが、安定したキャッシュフローを創出し続ける。
EVシフトの加速やソフトウェア定義自動車への移行に十分に対応できず、競争力を低下。主要顧客の需要減少や価格競争の激化により、売上・利益ともに減少傾向が続く。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 52,937億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 62.9% | |
| 3. 利益の安定性 | 10年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 -26.8% | |
| 6. 適度なPER | PER 11.9倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 0.95倍 |
合格数:5/7 防衛的投資家候補水準
直近の適時開示
- 2026-07-13 自己株券買付状況報告書(法24条の6第1項に基づくもの)
- 2026-06-19 臨時報告書
- 2026-06-12 自己株券買付状況報告書(法24条の6第1項に基づくもの)
- 2026-05-22 臨時報告書
- 2026-05-22 臨時報告書
- 2026-05-13 自己株券買付状況報告書(法24条の6第1項に基づくもの)