ワコム(6727)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 713 | -12 | -55 | -34 | -25.9 | -33.9 | — | 42.2 |
| FY2017 | 823 | 35 | 24 | 60 | 10.4 | 14.6 | 6.0 | 44.5 |
| FY2018 | 895 | 42 | 39 | -14 | 15.1 | 23.7 | 6.0 | 49.3 |
| FY2019 | 886 | 56 | 39 | 111 | 14.1 | 24.1 | 6.0 | 54.2 |
| FY2020 | 1,085 | 134 | 102 | 132 | 27.1 | 63.0 | 7.0 | 52.9 |
| FY2021 | 1,088 | 130 | 110 | -16 | 25.2 | 68.0 | 19.0 | 59.3 |
| FY2022 | 1,127 | 20 | 18 | -42 | 4.4 | 11.3 | 20.0 | 53.8 |
| FY2023 | 1,188 | 71 | 46 | 152 | 12.7 | 29.6 | 20.0 | 45.2 |
| FY2024 | 1,157 | 102 | 52 | 61 | 16.9 | 37.0 | 20.0 | 43.6 |
| FY2025 | — | — | — | — | — | — | 22.0 | — |
バフェット流モート診断
総合スコア:11/25 主要モート:無形資産 持続性:判定中
ワコムはペンタブレット市場において、長年にわたり培ってきたブランド力と、業界標準となっているデジタイザ技術(特許・ノウハウ)を有している。特に、プロフェッショナル向け市場での高い認知度と信頼性は、新規参入障壁となっている。
プロフェッショナルクリエイターやデザイナーは、長年使い慣れたワコムのペンタブレットとその設定、ソフトウェアとの連携に慣れており、他社製品への乗り換えには学習コストや生産性低下のリスクが伴う。特に、特定のワークフローに最適化しているユーザーほど乗り換えにくい。
ワコムの製品自体に直接的なネットワーク効果は存在しない。ユーザーが増えることで製品の価値が向上するような仕組みはない。
製造プロセスにおける効率化やサプライチェーン管理の最適化は行われていると考えられるが、競合他社と比較して構造的なコスト優位性を示す明確な証拠はない。むしろ、高付加価値製品に注力している。
ペンタブレット市場、特にプロフェッショナル向け市場において、ワコムは主要プレイヤーであり、一定の市場シェアを確保している。この規模は、研究開発投資や生産能力の維持に寄与している。
競合との比較優位
強気シナリオ
デジタルクリエイティブ市場の拡大継続
新規技術(例:XR、AR/VR向けデバイス)への展開成功
高付加価値製品ラインナップの強化による収益性向上
弱気シナリオ(モート侵食)
低価格帯の競合製品の台頭と市場シェアの浸食
タブレットPCやスマートフォンへの描画機能の統合進展
主要技術の陳腐化リスクと代替技術の出現
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
ワコムの投資が失敗するには、まずその強力なブランド力とデジタイザ技術が、新規参入者や既存のタブレットメーカーの技術革新によって容易に模倣されるか、あるいは陳腐化する必要がある。具体的には、汎用的なスタイラス技術の精度がワコム製品に追いつき、かつ低コストで提供されるようになれば、ワコムの価格設定力が失われる。また、プロフェッショナルクリエイターが、ワコム以外のプラットフォーム(例:iPad Pro + Apple Pencil)で十分な生産性を実現できるようになり、乗り換えコストを上回るメリットを感じるようになれば、スイッチングコストの優位性も失われる。さらに、デジタルイラストやデザイン分野以外の、ワコムが新規開拓を目指す市場(例:産業用ディスプレイ)で、競合がより優れた技術やコスト競争力で市場を席巻した場合も、ワコムの成長戦略が頓挫する可能性がある。
5年後のモート予測
デジタルクリエイティブ市場の成長とXR分野への展開が奏功し、高付加価値製品を中心に売上・利益ともに堅調に成長する。
既存市場での競争激化と新規市場開拓の緩やかな進展により、売上は微増にとどまるが、コスト管理により利益は維持される。
低価格帯製品の攻勢とタブレットPCの機能向上により、市場シェアが低下。新規事業も軌道に乗らず、売上・利益ともに減少傾向となる。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 1,067億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 43.6% | |
| 3. 利益の安定性 | 8年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 -18.4% | |
| 6. 適度なPER | PER 20.4倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 3.29倍 |
合格数:1/7 部分的合格
直近の適時開示
- 2026-07-10 自己株券買付状況報告書(法24条の6第1項に基づくもの)
- 2026-07-01 臨時報告書
- 2026-06-10 自己株券買付状況報告書(法24条の6第1項に基づくもの)