図研(6947)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 222 | 16 | 12 | 20 | 4.2 | 51.9 | — | 69.3 |
| FY2017 | 236 | 20 | 15 | 30 | 5.0 | 65.0 | 20.0 | 69.0 |
| FY2018 | 268 | 31 | 21 | 22 | 6.4 | 90.9 | 22.0 | 69.1 |
| FY2019 | 293 | 34 | 26 | 32 | 7.4 | 111.7 | 26.0 | 67.2 |
| FY2020 | 288 | 29 | 21 | 15 | 5.5 | 91.9 | 29.0 | 67.4 |
| FY2021 | 315 | 39 | 30 | 60 | 7.8 | 129.2 | 30.0 | 64.7 |
| FY2022 | 351 | 44 | 32 | 21 | 7.7 | 137.5 | 37.0 | 65.4 |
| FY2023 | 385 | 48 | 39 | 32 | 9.4 | 171.4 | 45.0 | 63.3 |
| FY2024 | 407 | 54 | 52 | 59 | 13.1 | 237.0 | 55.0 | 63.1 |
| FY2025 | — | — | — | — | — | — | 100.0 | — |
バフェット流モート診断
総合スコア:6/25 主要モート:スイッチング・コスト 持続性:判定中
図研は、基幹となるECAD(電気CAD)ソフトウェアにおいて、長年の開発実績と一部顧客からの信頼を得ている。しかし、特許やブランド力が決定的な優位性を持つレベルではなく、競合他社も類似技術を有しているため、無形資産による競争優位性は限定的。
図研のECADソフトウェアは、自動車や産業機器メーカーの設計プロセスに深く組み込まれている。一度導入し、設計データやノウハウが蓄積されると、他のシステムへの移行には多大な時間とコスト、リスクが伴う。特に、既存顧客の設計資産の互換性維持が重要となる。
図研のECADソフトウェアは、個々の設計者が利用するツールであり、ユーザー数の増加が直接的にソフトウェアの価値を高めるようなネットワーク効果は発生しない。プラットフォームとしての広がりやエコシステム形成も見られない。
ECADソフトウェアの開発・販売・サポートには高度な専門知識と人的リソースが必要であり、図研が構造的に競合他社よりも大幅に低いコストで提供できる優位性は見られない。むしろ、研究開発費や人件費は高水準で推移する傾向にある。
ECAD市場は、図研、EDAベンダー、汎用CADベンダーなどが競合するが、図研は特定の分野(特に車載ECU設計)で一定のシェアを持つ。しかし、グローバルな巨大EDAベンダーと比較すると、市場全体に対する影響力や規模の経済性は限定的であり、最適化された少数寡占とは言えない。
競合との比較優位
強気シナリオ
車載分野におけるECU設計の複雑化に伴う、高機能ECADソフトウェアへの需要増加。
既存顧客との長期的な関係維持と、クロスセル・アップセルによる収益拡大。
DX推進の流れを受け、設計プロセスの効率化に貢献するソリューション提供による新規顧客獲得。
弱気シナリオ(モート侵食)
競合他社による、より革新的で低価格なECADソリューションの登場。
自動車業界の構造変化(EV化、自動運転)への対応遅れによる、主要顧客の設計ニーズの変化。
グローバルEDAベンダーによる、図研の得意分野への本格的な参入とシェア奪取。
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
図研の投資が失敗するには、スイッチング・コストの優位性が剥落することが真でなければならない。これは、顧客企業が設計データをより容易に移行できるような、業界標準化の進展や、オープンソースのECADツールの台頭、あるいは競合他社が図研の既存顧客の設計資産を容易にインポートできるような技術革新によって起こりうる。また、自動車業界における設計プラットフォームの標準化が進み、特定のベンダーに依存しない汎用的な設計環境が普及した場合も、図研の強みである顧客への食い込みが弱まる可能性がある。さらに、図研のソフトウェアが陳腐化し、最新の設計トレンド(例:AIを活用した自動設計、クラウドベースの協調設計)に対応できなくなった場合、顧客は必然的に他社製品へと移行せざるを得なくなるだろう。
5年後のモート予測
車載ECU設計の高度化とDX需要を捉え、高付加価値ソフトウェアの提供により売上・利益ともに堅調に成長。特に海外市場でのシェア拡大が期待される。
既存顧客基盤を維持しつつ、緩やかな成長を続ける。新技術への対応は進めるものの、大きな飛躍は見込めず、市場平均並みの成長に留まる。
競合の攻勢や業界構造の変化に対応できず、主要顧客のシェアを奪われる。売上・利益ともに減少傾向に転じ、成長軌道から外れるリスクがある。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 1,007億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 63.1% | |
| 3. 利益の安定性 | 9年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 22.4% | |
| 6. 適度なPER | PER 19.3倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 2.48倍 |
合格数:3/7 部分的合格
直近の適時開示
- 2026-06-30 臨時報告書