津田駒工業(6217)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 389 | 7 | 4 | -4 | 3.3 | 6.9 | 0.0 | 34.0 |
| FY2017 | 397 | 6 | 2 | -7 | 1.3 | 2.9 | 0.0 | 34.7 |
| FY2018 | 422 | 9 | 8 | 12 | 5.6 | 128.9 | 15.0 | 34.0 |
| FY2019 | 377 | -2 | -6 | 2 | -4.3 | -93.0 | 0.0 | 35.6 |
| FY2020 | 209 | -45 | -45 | -47 | -48.6 | -707.6 | 0.0 | 29.2 |
| FY2021 | 278 | -37 | -45 | -35 | -85.6 | -703.6 | 0.0 | 15.9 |
| FY2022 | 312 | -25 | -26 | -19 | -81.1 | -401.9 | 0.0 | 9.1 |
| FY2023 | 393 | -12 | -12 | -10 | -58.9 | -195.1 | 0.0 | 6.3 |
| FY2024 | 364 | 4 | 5 | 13 | 17.1 | 76.5 | 0.0 | 9.0 |
| FY2025 | 354 | -1 | -3 | 9 | -8.8 | -41.0 | 0.0 | 9.7 |
バフェット流モート診断
総合スコア:8/25 主要モート:効率規模 持続性:判定中
津田駒工業は工作機械分野で長年の歴史と実績を持つが、特定の強力なブランドや特許による独占的な優位性は限定的。一部の特殊用途向け製品における技術力は評価できるものの、汎用的な競争優位には繋がりにくい。
工作機械は導入コストが高く、一度導入するとオペレーションや保守体制の変更が容易ではないため、一定のスイッチング・コストは存在する。しかし、技術革新や価格競争により、顧客が他社製品へ乗り換える可能性は排除できない。
工作機械の製造・販売事業において、ネットワーク効果はほとんど見られない。製品の利用者が増えることで、その製品自体の価値が向上するような構造は存在しない。
長年の製造ノウハウによる効率化や、一部工程の外注化などでコスト削減努力は行われていると推測される。しかし、グローバルな競合と比較して、構造的なコスト優位性を確立しているとは言えない。
工作機械業界は、大手グローバルメーカーが存在する中で、津田駒工業は特定の分野(例:ボール盤)で一定のシェアを持つ。業界規模に対して最適な少数寡占の一部を形成しており、一定の規模の経済性は享受できていると考えられる。
競合との比較優位
強気シナリオ
インバウンド需要や設備投資の回復による工作機械需要の増加
高付加価値製品(例:複合加工機)への注力による収益性向上
海外市場での販売網強化による売上拡大
弱気シナリオ(モート侵食)
半導体市況の悪化や世界経済の減速による設備投資の冷え込み
中国メーカーなど新興国企業の台頭による価格競争の激化
為替変動リスクによる収益への影響
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
津田駒工業への投資が失敗するには、まず工作機械市場全体が長期的に縮小し、特に同社が強みを持つ分野での需要が構造的に失われる必要がある。また、同社が長年培ってきた製造技術や品質が、競合他社(特に低コスト国メーカー)によって容易に模倣され、価格競争力で劣後する状況が常態化することも考えられる。さらに、グローバルな大手メーカーが、同社の得意とするニッチ市場に本格参入し、圧倒的な技術力や販売網で市場を席巻するシナリオも、同社の競争優位性を根底から覆す要因となり得る。これらの要因が複合的に作用し、同社の収益性が持続的に悪化することが、投資失敗の道筋となるだろう。
5年後のモート予測
設備投資の回復と高付加価値製品の拡販により、売上・利益ともに堅調な成長を遂げる。特に海外市場でのシェア拡大が寄与し、収益性が向上する。
工作機械市場の緩やかな回復に伴い、売上は微増傾向。コスト削減努力により、利益率は現状維持か微増となる見込み。
世界経済の減速や競争激化により、売上・利益ともに低迷。価格競争に巻き込まれ、収益性が悪化するリスクがある。