日本酸素ホールディングス(4091)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2017 | 5,816 | 537 | 347 | -725 | 9.2 | 80.3 | 20.0 | 38.0 |
| FY2018 | 6,462 | 599 | 489 | 311 | 11.9 | 113.0 | 23.0 | 41.5 |
| FY2019 | 7,403 | 669 | 413 | -6,563 | 9.5 | 95.4 | 25.0 | 23.0 |
| FY2020 | 8,502 | 939 | 533 | 875 | 12.1 | 123.3 | 28.0 | 23.4 |
| FY2021 | 8,182 | 888 | 552 | 895 | 10.2 | 127.6 | 30.0 | 27.9 |
| FY2022 | 9,572 | 1,012 | 641 | 779 | 9.7 | 148.1 | 34.0 | 31.8 |
| FY2023 | 11,867 | 1,195 | 731 | 899 | 9.6 | 168.9 | 38.0 | 33.5 |
| FY2024 | 12,551 | 1,720 | 1,059 | 913 | 11.2 | 244.7 | 44.0 | 38.0 |
| FY2025 | 13,080 | 1,659 | 988 | 922 | 9.7 | 228.2 | 51.0 | 40.5 |
| FY2026 | 13,596 | 1,979 | 1,239 | 698 | 9.8 | 286.2 | 62.0 | 44.0 |
バフェット流モート診断
総合スコア:13/25 主要モート:効率規模 持続性:判定中
日本酸素ホールディングスは、産業ガス分野で長年の実績と技術力を有しており、一部の特殊ガスや関連技術において独自のノウハウを持つ。しかし、特許の有効期限や競合他社の技術開発により、絶対的な無形資産としての優位性は限定的。
産業ガスは、顧客の生産プロセスに不可欠であり、供給元の変更には設備投資や安全性の検証が必要となる。特に大手顧客との長期契約や、特定のガス供給システムを導入している場合、乗り換えコストは高くなる傾向がある。
産業ガス供給は、個々の顧客との個別契約に基づくものであり、プラットフォーム型のようなネットワーク効果は発生しない。
産業ガスは、製造・輸送コストが製品価格に大きく影響する。同社は、大規模な生産設備と効率的な物流網を構築することで、一定のコスト競争力を確保している。しかし、原料価格の変動やエネルギーコストの上昇はリスクとなる。
産業ガス業界は、設備投資が巨額になるため、新規参入が困難であり、上位数社による寡占状態が形成されている。日本酸素ホールディングスは、グローバルでトップクラスのシェアを有しており、規模の経済を活かした効率的な事業運営が可能。
競合との比較優位
強気シナリオ
グローバルな産業ガス需要の安定的な成長
M&Aによる事業規模の拡大とシナジー効果の発現
高付加価値製品(特殊ガス、医療ガス等)へのシフトによる収益性向上
弱気シナリオ(モート侵食)
主要顧客産業(自動車、半導体等)の景気後退リスク
原料価格(天然ガス等)およびエネルギーコストの急激な上昇
競合他社による積極的な価格競争や技術革新
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
この投資が失敗するには、グローバルな産業ガス市場が予想以上に縮小するか、あるいは日本酸素ホールディングスが規模の経済を活かせなくなるほどの構造的な変化が起こる必要がある。例えば、代替技術の登場により産業ガスの需要が激減したり、主要顧客が事業を大幅に縮小したりするシナリオが考えられる。また、同社がM&A戦略に失敗し、買収した企業の統合に手間取り、シナジー効果を全く生み出せない、あるいは逆に過大な買収コストが財務を圧迫する状況も考えられる。さらに、競合他社がより革新的な技術や低コストな生産・供給体制を確立し、同社の価格競争力や市場シェアを奪うような事態も、この投資の失敗につながるだろう。
5年後のモート予測
グローバルな産業ガス需要の堅調な伸びと、高付加価値製品へのシフト、効率的なオペレーションにより、売上・利益ともに安定的に成長する。
景気変動の影響を受けつつも、規模の経済と安定した顧客基盤により、緩やかな成長を維持する。
世界経済の減速やエネルギーコストの高騰により、需要が低迷し、収益性が悪化する。