日東電工(6988)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 7,677 | 926 | 635 | 702 | 9.7 | 390.9 | — | 74.3 |
| FY2017 | 8,563 | 1,257 | 874 | 723 | 12.6 | 539.0 | 150.0 | 73.9 |
| FY2018 | 8,065 | 928 | 666 | 486 | 9.5 | 423.5 | 160.0 | 76.7 |
| FY2019 | 7,410 | 697 | 472 | 637 | 6.8 | 301.3 | 180.0 | 74.8 |
| FY2020 | 7,613 | 938 | 702 | 588 | 9.8 | 472.7 | 200.0 | 74.1 |
| FY2021 | 8,534 | 1,323 | 971 | 869 | 11.8 | 656.3 | 200.0 | 75.0 |
| FY2022 | 9,290 | 1,472 | 1,092 | 218 | 12.1 | 738.8 | 220.0 | 78.2 |
| FY2023 | 9,151 | 1,391 | 1,027 | 876 | 10.4 | 719.6 | 240.0 | 78.7 |
| FY2024 | 10,139 | 1,857 | 1,372 | 1,028 | 13.1 | 195.7 | 260.0 | 79.0 |
| FY2025 | 10,282 | 1,836 | 1,335 | 847 | 11.6 | 197.2 | — | 79.6 |
バフェット流モート診断
総合スコア:12/25 主要モート:無形資産 持続性:判定中
日東電工は、光学機能性フィルム、粘着テープ、メディカル分野などで長年の研究開発により培われた高い技術力と、それに基づく多数の特許を保有している。特に、スマートフォンやディスプレイ向けの光学フィルム分野では、独自の技術で高いシェアを維持しており、これが無形資産となっている。
同社の製品は、顧客の製造プロセスに深く組み込まれており、特に光学フィルムや粘着テープは、代替品への切り替えに際して、性能評価や製造ラインの調整に多大なコストと時間を要する。そのため、顧客は容易に他社製品へ移行しにくい。
日東電工の事業モデルは、直接的なネットワーク効果を生み出すものではない。製品の価値は、個々の技術力や品質に依存しており、ユーザー数の増加によって価値が向上するような構造ではない。
長年の生産ノウハウや規模の経済により、一定のコスト競争力は有していると考えられるが、化学業界全体として原材料価格の変動リスクや、競合他社との技術開発競争による研究開発費の増加など、構造的なコスト優位性は限定的である。
光学機能性フィルム、粘着テープ、半導体関連材料などの主要事業分野において、グローバルで高い市場シェアを有しており、業界内でもトップクラスの規模を誇る。この規模が、研究開発投資や生産能力の維持・拡大を可能にし、競合に対する優位性を築いている。
競合との比較優位
強気シナリオ
高機能フィルム事業における技術的優位性の維持・拡大
ライフサイエンス分野(メディカル)での成長加速
EV化やDX推進に伴う新規需要の取り込み
弱気シナリオ(モート侵食)
主要顧客(スマホメーカー等)の需要低迷
新興国メーカー等による低価格製品の台頭
原材料価格の高騰やサプライチェーンの混乱
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
日東電工の競争優位性が失われるシナリオは、まず、同社が長年培ってきた光学技術や材料開発におけるイノベーションの源泉が枯渇し、競合他社がより優れた代替技術や素材を開発・実用化してしまうことである。特に、ディスプレイ技術の進化(例:マイクロLED化など)が同社のコア技術と相性が悪く、かつ代替技術へのスイッチングコストが低い場合、優位性は急速に失われる。また、主要顧客である大手エレクトロニクスメーカーが、サプライヤーの多様化を強く推進し、日東電工に依存しない調達戦略を採るようになることも考えられる。さらに、グローバルな地政学リスクの高まりにより、主要な生産拠点やサプライチェーンが分断され、安定供給能力が損なわれる事態も、同社の競争力を揺るがす要因となり得る。
5年後のモート予測
高機能フィルムやメディカル事業の成長が加速し、売上・利益ともに堅調に拡大。新規技術開発も成功し、新たな収益源を確立する。
既存事業の安定成長を維持しつつ、市場環境の変化に対応。緩やかながらも着実な業績成長を続ける。
主要市場の需要低迷や競合激化により、売上・利益ともに伸び悩む。技術革新への対応が遅れ、市場シェアを徐々に失う。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 20,028億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 79.6% | |
| 3. 利益の安定性 | 10年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 -35.6% | |
| 6. 適度なPER | PER 15.0倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 1.74倍 |
合格数:4/7 部分的合格
直近の適時開示
- 2026-07-13 自己株券買付状況報告書(法24条の6第1項に基づくもの)
- 2026-06-24 臨時報告書
- 2026-06-19 臨時報告書
- 2026-06-11 自己株券買付状況報告書(法24条の6第1項に基づくもの)
- 2026-05-13 自己株券買付状況報告書(法24条の6第1項に基づくもの)