旭化成(3407)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 18,830 | 1,592 | 1,150 | 790 | 9.8 | 82.3 | — | 51.1 |
| FY2017 | 20,422 | 1,985 | 1,702 | 1,396 | 13.0 | 121.9 | 24.0 | 55.6 |
| FY2018 | 21,704 | 2,096 | 1,475 | 131 | 10.5 | 105.7 | 34.0 | 53.6 |
| FY2019 | 21,516 | 1,773 | 1,039 | -1,937 | 7.5 | 74.9 | 34.0 | 48.6 |
| FY2020 | 21,061 | 1,718 | 798 | 959 | 5.3 | 57.5 | 34.0 | 50.3 |
| FY2021 | 24,613 | 2,026 | 1,619 | -377 | 9.4 | 116.7 | 34.0 | 50.4 |
| FY2022 | 27,265 | 1,284 | -913 | -1,228 | -5.4 | -65.8 | 34.0 | 48.1 |
| FY2023 | 27,849 | 1,407 | 438 | 1,527 | 2.4 | 31.6 | 36.0 | 49.5 |
| FY2024 | 30,373 | 2,119 | 1,350 | -797 | 7.1 | 97.9 | 36.0 | 46.3 |
| FY2025 | — | — | — | — | — | — | 38.0 | — |
バフェット流モート診断
総合スコア:11/25 主要モート:コスト優位 持続性:判定中
旭化成は、長年にわたる研究開発で培われた独自の高機能素材技術(例:リチウムイオン電池部材、ヘルスケア分野の医薬品原薬・中間体)を有している。これらは特許で保護されているが、汎用化学品分野では模倣リスクも存在する。
特定の高機能素材(例:自動車向け部材)においては、顧客との共同開発や長年の取引実績により、仕様適合性や品質信頼性から他社への切り替えは容易ではない。しかし、汎用化学品ではスイッチングコストは低い。
ネットワーク効果を直接的に生み出すビジネスモデルではない。
長年の経験と大規模生産による効率化、原料調達力により、一部の化学品分野ではコスト競争力を有する。特に、石油化学コンビナートの効率的な操業が寄与している。
化学、住宅、エレクトロニクス、ヘルスケアと多角化しており、各事業分野で一定以上の規模を持つ。特に化学事業では、グローバル市場で一定のシェアを確保しており、規模の経済が働きやすい。
競合との比較優位
強気シナリオ
高機能素材事業の成長加速
M&Aによる事業ポートフォリオ強化
サステナビリティ関連事業の拡大
弱気シナリオ(モート侵食)
原油価格変動によるコスト増
新興国メーカーとの価格競争激化
主要事業分野での技術革新の遅れ
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
旭化成の競争優位性が失われるシナリオは、まず主要な化学品分野において、競合他社がより低コストで同等以上の品質の製品を供給できるようになることである。これは、原料調達の優位性の喪失、生産技術の陳腐化、あるいは大規模な設備投資の遅れによって引き起こされる可能性がある。また、高機能素材分野においても、自社の特許が容易に回避されたり、代替技術が急速に普及したりすることで、ブランド力や技術的優位性が損なわれることも考えられる。さらに、多角化している事業ポートフォリオ全体で、各分野における競争環境の激化や、新規参入による価格破壊が同時に発生し、全体的な収益性が低下する可能性も否定できない。住宅事業における景気変動への脆弱性も、複合的なリスク要因となりうる。
5年後のモート予測
高機能素材やヘルスケア事業の成長が牽引し、売上・利益ともに堅調に拡大。新規事業も軌道に乗り、収益基盤が強化される。
既存事業の安定成長と新規事業の緩やかな成長により、緩やかな増収増益を維持。一部事業での競争激化は利益率を圧迫する可能性。
グローバル経済の減速や競争激化により、主要事業の収益性が悪化。新規事業の立ち上がりが遅れ、全体として減収減益となる。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 23,818億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 46.3% | |
| 3. 利益の安定性 | 8年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | 10年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 -5.7% | |
| 6. 適度なPER | PER 17.6倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 1.26倍 |
合格数:4/7 部分的合格