クラレ(3405)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 4,852 | 678 | 404 | 446 | 7.8 | 115.0 | 41.0 | 70.7 |
| FY2017 | 5,184 | 751 | 536 | 47 | 9.5 | 152.4 | 42.0 | 71.7 |
| FY2018 | 6,030 | 658 | 336 | -1,118 | 5.9 | 96.1 | 42.0 | 58.6 |
| FY2019 | 5,758 | 542 | -20 | 62 | -0.4 | -5.7 | 42.0 | 53.0 |
| FY2020 | 5,418 | 443 | 26 | 159 | 0.5 | 7.5 | 40.0 | 47.4 |
| FY2021 | 6,294 | 723 | 373 | 126 | 6.4 | 108.3 | 40.0 | 51.3 |
| FY2022 | 7,564 | 871 | 543 | -169 | 8.1 | 161.1 | 44.0 | 52.9 |
| FY2023 | 7,809 | 755 | 424 | 661 | 5.8 | 126.8 | 50.0 | 56.9 |
| FY2024 | 8,269 | 851 | 317 | 623 | 4.1 | 96.3 | 54.0 | 59.2 |
| FY2025 | 8,084 | 589 | 75 | 5 | 1.0 | 23.6 | 54.0 | 57.0 |
バフェット流モート診断
総合スコア:null/25 主要モート:無形資産 持続性:判定中
クラレは高機能樹脂・繊維分野で独自の技術と特許を多数保有。特に、光学用アクリル樹脂「クラリティ」や、人工皮革「クラリーノ」は高いブランド力と技術的優位性を確立しており、競合他社が容易に模倣できない無形資産となっている。これらの製品は、特定の用途で高いシェアを維持している。
クラレの製品は、自動車、エレクトロニクス、医療など、高い品質と信頼性が求められる分野で使用されることが多い。これらの産業では、サプライヤー変更に伴う認証プロセスや品質リスクを考慮すると、顧客が容易に他社製品へ切り替えることは難しい。特に、カスタム仕様の製品や長年の取引実績がある場合、スイッチング・コストは高くなる。
クラレの事業モデルは、製品の機能性や品質に依存するものが中心であり、ユーザー数の増加によって製品価値が向上するネットワーク効果は基本的に見られない。
化学品製造においては、規模の経済や生産プロセスの効率化によるコスト競争力が一定程度存在する。しかし、クラレの強みは高付加価値製品にあり、汎用品における圧倒的なコスト優位性を持つとは言えない。一部の汎用化学品ではコスト競争に晒される可能性がある。
競合との比較優位
強気シナリオ
高機能素材分野における継続的な研究開発投資による技術的優位性の維持・拡大
新規用途開発や新興国市場への展開による成長機会の獲得
M&Aによる事業ポートフォリオの強化とシナジー創出
弱気シナリオ(モート侵食)
主要顧客産業(自動車、エレクトロニクス等)の景気変動リスク
競合他社による技術的キャッチアップや代替素材の開発
原材料価格の変動や地政学的リスクによる収益性への影響
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
クラレの競争優位性が失われるシナリオは、同社が長年培ってきた独自の技術やノウハウが陳腐化し、競合他社が容易に模倣可能なレベルにまで追いつかれることである。特に、人工皮革「クラリーノ」や光学用樹脂「クラリティ」のような主力製品において、性能面で同等以上の代替素材が低コストで登場した場合、ブランド力やスイッチング・コストの優位性が大きく損なわれる。また、主要顧客産業である自動車やエレクトロニクス分野の構造的な需要低迷が長期化し、クラレの高付加価値製品への需要が根本的に失われることも考えられる。さらに、グローバルなサプライチェーンの寸断や、環境規制の急激な強化が、同社の生産体制やコスト構造に大きな打撃を与え、競争力を削ぐ可能性もある。
5年後のモート予測
高機能素材の需要拡大と新規事業の成功により、売上・利益ともに堅調に成長。特に、環境対応素材やヘルスケア分野での貢献が拡大し、収益性が向上する。
既存事業の安定成長に加え、一部新規事業の進展が見られる。市場環境の変動の影響を受けつつも、技術的優位性を維持し、緩やかな成長を続ける。
主要顧客産業の低迷や競合激化により、既存事業の成長が鈍化。新規事業の立ち上がりが遅れ、収益性が悪化するリスクがある。原材料価格の高騰も重石となる。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 5,157億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 57.0% | |
| 3. 利益の安定性 | 9年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | 11年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 -47.3% | |
| 6. 適度なPER | PER 69.1倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 0.67倍 |
合格数:3/7 部分的合格