テクマトリックス(3762)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2017 | 220 | 16 | 10 | 12 | 21.0 | 58.6 | 15.0 | 27.9 |
| FY2018 | 235 | 19 | 13 | 13 | 21.9 | 75.3 | 20.0 | 31.7 |
| FY2019 | 254 | 24 | 15 | 13 | 11.9 | 82.2 | 25.0 | 43.2 |
| FY2020 | 286 | 30 | 19 | 15 | 12.4 | 94.1 | 30.0 | 46.1 |
| FY2021 | 309 | 36 | 23 | 27 | 14.1 | 57.9 | 19.0 | 37.1 |
| FY2022 | 365 | 37 | 24 | 55 | 11.7 | 59.7 | 20.0 | 32.4 |
| FY2023 | 460 | 51 | 30 | 32 | 12.3 | 73.9 | 23.0 | 28.9 |
| FY2024 | 533 | 59 | 35 | 70 | 13.1 | 88.4 | 28.0 | 25.4 |
| FY2025 | 649 | 67 | 41 | 9 | 13.5 | 101.1 | 34.0 | 23.0 |
| FY2026 | 717 | 78 | 52 | 120 | 15.8 | 128.9 | 52.0 | 21.7 |
バフェット流モート診断
総合スコア:5/25 主要モート:スイッチング・コスト 持続性:判定中
テクマトリックスは、特定の強力なブランド、特許ポートフォリオ、または規制ライセンスに依存する事業モデルではなく、ITサービスとソリューションの提供を主軸としており、無形資産による競争優位性は限定的と判断される。
同社が提供するITソリューションやシステムインテグレーションは、導入に時間とコストがかかる場合がある。特に基幹システム等においては、一度導入すると他社への切り替えには相応の移行コストが発生する可能性があるが、顧客のIT投資戦略や技術動向によりスイッチングコストの高さは変動する。
同社の事業は、ユーザー数の増加がサービスの価値を直接的に高めるネットワーク効果を期待できるビジネスモデルではない。個々の顧客との関係性や提供するソリューションの質が重要であり、プラットフォーム型ビジネスのような特性は見られない。
ITサービス業界全体として、人件費や開発費の効率化は競争力の源泉となり得る。同社も効率的なオペレーションを目指していると考えられるが、構造的に圧倒的なコスト優位性を確立しているというよりは、一般的な業界水準での効率化努力の範囲内と推測される。
ITサービス業界は多様なプレイヤーが存在するが、同社は一定の規模を持つ企業ではある。しかし、業界全体を俯瞰した場合、特定のニッチ市場で寡占的な地位を築いているわけではなく、規模の経済による明確な優位性は限定的と判断される。
競合との比較優位
強気シナリオ
DX需要の高まりによるシステムインテグレーション及びクラウドサービスの需要拡大
特定の業界やソリューションにおける専門性の深化による顧客基盤の強化
M&A等による事業領域の拡大とシナジー効果の発現
弱気シナリオ(モート侵食)
IT技術の急速な陳腐化による競争力の低下
大手ITベンダーや新興企業の台頭による価格競争の激化
主要顧客のIT投資抑制や景気後退による受注の減少
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
テクマトリックスの競争優位性が失われるシナリオは、まず、顧客がITベンダーを切り替える際のコストが想定以上に低い、あるいは切り替えインセンティブが非常に高まる状況が考えられる。例えば、オープンソース技術の普及や、より安価で高機能なSaaSソリューションが次々と登場し、既存システムからの移行が容易かつ低コストになる場合、同社の既存顧客との関係性が脆弱になる。また、競合他社がより革新的な技術やビジネスモデルを導入し、顧客のニーズをより的確に、かつ低コストで満たすことで、テクマトリックスの提供価値が相対的に低下する可能性もある。さらに、同社が強みとする特定のソリューション領域において、技術革新が起こり、既存技術が陳腐化したり、競合がより優れた代替技術を低価格で提供し始めたりする場合、スイッチングコストの優位性は容易に覆されるだろう。
5年後のモート予測
DX推進やクラウドシフトの加速により、システムインテグレーションや関連サービス需要が堅調に推移。新規顧客獲得や既存顧客からの深掘りにより、売上・利益ともに安定的な成長を維持する。
IT投資の動向に左右されつつも、既存顧客基盤を活かし、緩やかな成長を続ける。競争環境の激化により、利益率は横ばいか微減となる可能性。
景気後退や技術革新の遅れにより、IT投資が抑制され、受注が減少。価格競争も激化し、収益性が悪化するリスクがある。