ヱスビー食品(2805)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2015 | 1,331 | 38 | 17 | 4 | 4.8 | 249.4 | — | 33.1 |
| FY2016 | 1,379 | 54 | 27 | 50 | 7.5 | 423.0 | — | 35.0 |
| FY2017 | 1,424 | 64 | 39 | 67 | 9.7 | 612.0 | 70.0 | 39.1 |
| FY2018 | 1,452 | 72 | 43 | -10 | 9.9 | 340.0 | 80.0 | 39.8 |
| FY2019 | 1,469 | 72 | 55 | 9 | 11.5 | 431.9 | 80.0 | 39.7 |
| FY2020 | 1,143 | 94 | 67 | 47 | 12.1 | 523.8 | 44.0 | 44.0 |
| FY2021 | 1,180 | 86 | 62 | 24 | 10.4 | 492.2 | 46.0 | 46.4 |
| FY2022 | 1,207 | 54 | 41 | -24 | 6.5 | 332.3 | 50.0 | 48.2 |
| FY2023 | 1,264 | 78 | 67 | 55 | 9.2 | 555.9 | 54.0 | 51.8 |
| FY2024 | 1,235 | 94 | 76 | 62 | 9.4 | 313.0 | 66.0 | 58.5 |
バフェット流モート診断
総合スコア:9/25 主要モート:無形資産 持続性:判定中
ヱスビー食品は「赤缶カレー粉」や「マジックソルト」など、長年愛されるロングセラーブランドを複数保有。これらのブランドは、消費者の間で高い認知度と信頼を得ており、新商品投入時の優位性や価格決定力に繋がっている。特にカレー粉市場においては、長年の歴史と品質へのこだわりがブランドロイヤリティを形成している。
家庭用調味料は、一度慣れた味や使い慣れたブランドを選ぶ傾向はあるものの、価格や新商品への関心から比較的容易にスイッチする可能性がある。業務用においては、特定のメニューやレシピに合わせた調味料を選ぶが、コストや供給安定性で代替品への切り替えも起こりうる。
同社の事業モデルにおいて、ユーザー数の増加がサービスの価値を直接的に高めるネットワーク効果は観察されない。
長年の事業運営で培われた調達力や生産効率は一定のコスト優位性をもたらす可能性がある。しかし、食料品業界は原材料価格の変動や競争激化により、構造的なコスト優位性を確立することは難しい。
国内の香辛料・調味料市場において、ヱスビー食品は主要プレイヤーの一つであり、一定の規模の経済を享受している。特に、自社工場での生産や広範な販売網は、効率的な事業運営に寄与していると考えられる。
競合との比較優位
強気シナリオ
「赤缶カレー粉」等のコアブランドの強固な地位維持と、健康志向や簡便性ニーズに対応した新商品開発による市場シェア拡大。
海外市場への展開加速と、現地ニーズに合わせた商品開発による新たな収益源の確立。
M&Aやアライアンスによる事業領域の拡大と、シナジー効果の発揮。
弱気シナリオ(モート侵食)
競合他社による低価格攻勢や、より革新的な商品開発による市場シェアの低下。
原材料価格の高騰が継続し、収益性を圧迫するリスク。
消費者の健康志向や食のトレンド変化への対応遅れによるブランドイメージの陳腐化。
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
ヱスビー食品の投資が失敗するには、同社が長年培ってきたブランド価値が急速に失われる必要がある。具体的には、消費者の嗜好が劇的に変化し、「赤缶カレー粉」のような伝統的な製品が時代遅れと見なされるようになる、あるいは競合他社がより強力なブランドを立ち上げ、ヱスビー食品のブランドエクイティを侵食するような事態が考えられる。また、品質問題や不祥事が発生し、ブランドへの信頼が根底から覆されることも、モートの崩壊に繋がるだろう。さらに、サプライチェーンの混乱や原材料調達における構造的な不利が長期間続き、コスト競争力を失うことも、同社の優位性を損なう要因となりうる。これらの要因が複合的に作用することで、同社の持続的な競争優位性は失われ、投資としての魅力は低下するだろう。
5年後のモート予測
コアブランドの安定した収益基盤に加え、新商品や海外展開が奏功し、売上・利益ともに着実な成長を遂げる。
既存事業の安定性を維持しつつ、緩やかな成長に留まる。市場環境の変化への対応が成長の鍵となる。
原材料価格の高騰や競争激化により、収益性が悪化。ブランド力も徐々に低下し、停滞または減収減益となる。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 1,199億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 58.5% | |
| 3. 利益の安定性 | 10年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | 10年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 -14.0% | |
| 6. 適度なPER | PER 15.8倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 1.49倍 |
合格数:4/7 部分的合格