日清オイリオグループ(2602)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 3,249 | 102 | 76 | 80 | 5.7 | 45.6 | — | 50.1 |
| FY2017 | 3,380 | 91 | 69 | -51 | 4.9 | 203.9 | 10.0 | 48.8 |
| FY2018 | 3,431 | 129 | 90 | 94 | 6.1 | 265.0 | 12.0 | 52.6 |
| FY2019 | 3,334 | 131 | 83 | 82 | 5.6 | 244.7 | 80.0 | 50.2 |
| FY2020 | 3,363 | 123 | 92 | -83 | 6.0 | 278.3 | 80.0 | 49.8 |
| FY2021 | 4,328 | 117 | 86 | -360 | 5.2 | 265.2 | 80.0 | 45.3 |
| FY2022 | 5,566 | 162 | 112 | -57 | 6.5 | 344.3 | 90.0 | 43.4 |
| FY2023 | 5,135 | 208 | 151 | 206 | 7.9 | 467.4 | 120.0 | 46.4 |
| FY2024 | 5,309 | 193 | 129 | 116 | 6.5 | 396.4 | 170.0 | 48.2 |
| FY2025 | — | — | — | — | — | — | 180.0 | — |
バフェット流モート診断
総合スコア:10/25 主要モート:無形資産 持続性:判定中
「日清オイリオ」ブランドは長年の歴史と信頼性を背景に、消費者の間で高い認知度と安心感を得ている。特に家庭用食用油市場において、このブランド力は他社製品との差別化要因となっている。また、機能性油脂や特殊油脂分野での研究開発力も無形資産として評価できる。
家庭用食用油においては、ブランドロイヤルティや価格、入手しやすさからスイッチングコストは限定的。業務用においては、特定の機能を持つ油脂製品(例:製菓用マーガリン、パン用油脂)は、顧客の製造プロセスや製品の品質に影響するため、一定のスイッチングコストが発生する可能性がある。
ネットワーク効果が働く事業モデルではない。
原料調達(パーム油、大豆油など)におけるスケールメリットや、長年の製造ノウハウによる効率化は一定のコスト優位性をもたらす可能性がある。しかし、国際的な商品市況の影響を受けやすく、構造的なコスト優位性は限定的。
食用油の精製・加工・販売において、国内有数の規模を持つ。これにより、原料調達や生産・物流における効率化が図られ、一定の競争優位性を確保している。特に家庭用市場におけるシェアは大きい。
競合との比較優位
強気シナリオ
健康志向の高まりによる高付加価値製品(機能性油脂など)の需要拡大
業務用市場における顧客との関係強化と新規用途開発
海外市場への展開加速による成長機会の獲得
弱気シナリオ(モート侵食)
原料価格の急激な変動と円安によるコスト増
競合他社による低価格攻勢や代替品の普及
健康志向とは異なる消費トレンドの出現による既存製品の需要減退
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
日清オイリオグループの持続的競争優位が失われるシナリオは、まず「日清オイリオ」ブランドの信頼性が大きく毀損されることである。これは、製品の安全性に関する重大な問題の発生や、長年にわたるブランドイメージを覆すような不祥事によって引き起こされる可能性がある。次に、主要な原料であるパーム油や大豆油の調達において、競合他社がより有利な条件(例:長期契約、独自調達ルート、代替原料の開発)を確保し、コスト面で圧倒的な差をつけられる場合も考えられる。さらに、健康志向というメガトレンドが逆転し、消費者がより安価で加工度の高い油脂製品を求めるようになれば、同社の高付加価値戦略が通用しなくなるリスクもある。これらの要因が複合的に作用することで、同社のモートは急速に侵食されるだろう。
5年後のモート予測
健康・機能性油脂へのシフトと業務用需要の堅調な伸びを背景に、売上・利益ともに着実な成長を遂げる。海外事業の拡大も寄与し、収益基盤が強化される。
国内市場での安定したシェアを維持しつつ、原料価格の変動や競合との価格競争に対応しながら、緩やかな成長を続ける。高付加価値製品の販売比率向上に努める。
原料価格の高騰や円安、代替品の台頭により、収益性が悪化。ブランドイメージの低下や競争力の低下により、市場シェアを徐々に失っていくリスクがある。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 585億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 48.2% | |
| 3. 利益の安定性 | 9年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | 10年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 14.3% | |
| 6. 適度なPER | PER 4.6倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 0.31倍 |
合格数:6/7 防衛的投資家候補水準