戸田建設(1860)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2015 | 4,926 | 216 | 200 | -150 | 11.3 | 65.3 | — | 31.9 |
| FY2016 | 4,227 | 250 | 421 | 491 | 18.6 | 137.1 | — | 41.7 |
| FY2017 | 4,290 | 305 | 255 | 115 | 10.2 | 82.7 | 15.0 | 43.7 |
| FY2018 | 5,104 | 345 | 256 | -529 | 9.5 | 83.5 | 20.0 | 39.9 |
| FY2019 | 5,187 | 352 | 258 | 555 | 9.5 | 84.3 | 20.0 | 42.7 |
| FY2020 | 5,071 | 277 | 197 | -520 | 6.3 | 64.4 | 26.0 | 42.1 |
| FY2021 | 5,015 | 244 | 186 | 68 | 5.8 | 60.4 | 20.0 | 41.6 |
| FY2022 | 5,472 | 141 | 110 | -569 | 3.4 | 35.6 | 26.0 | 38.9 |
| FY2023 | 5,224 | 179 | 161 | 133 | 4.5 | 52.2 | 27.0 | 40.0 |
| FY2024 | 5,867 | 266 | 252 | -348 | 7.1 | 83.6 | 28.0 | 37.1 |
バフェット流モート診断
総合スコア:10/25 主要モート:効率規模 持続性:判定中
戸田建設は長年の歴史と実績を持つゼネコンであり、ブランド力や信頼性は一定程度存在する。しかし、建設業特有の技術やノウハウは模倣されやすく、明確な特許や独自技術による強力な無形資産は限定的。
建設プロジェクトは長期にわたり、顧客(発注者)との関係構築が重要。一度採用された建設会社は、その実績や信頼から継続して指名される可能性がある。しかし、入札競争が激しく、価格や提案力次第でスイッチングは起こりうる。
建設業におけるネットワークは、協力会社、資材供給業者、設計事務所など多岐にわたる。これらの強固な関係は事業遂行に不可欠だが、競合他社も同様のネットワークを構築しており、明確なネットワーク効果による競争優位性は薄い。
大規模プロジェクトの実行には、高度なプロジェクト管理能力、資材調達力、熟練した労働力の確保が求められる。これらのオペレーション効率の高さはコスト競争力に繋がる可能性があるが、建設資材価格の変動や人件費の高騰リスクも存在する。
戸田建設は大手ゼネコンとして、大規模かつ複雑なプロジェクトを遂行する能力を持つ。豊富な資本力、多数の従業員、広範な設備投資により、中小企業には真似できない規模の事業展開が可能。これにより、より有利な条件での資材調達や、リスク分散が図れる。
競合との比較優位
清水建設も戸田建設と同様に総合建設大手であり、規模の経済性において類似した競争優位性を持つ。技術力やブランド力も匹敵するが、近年は環境・エネルギー分野への注力がより顕著に見られる。
大林組は戸田建設と同規模のゼネコンであり、規模の経済性で優位性を持つ。特に、海外事業や都市開発における実績が豊富であり、技術開発力も高いレベルにある。
強気シナリオ
インフラ老朽化対策や防災・減災投資の拡大により、大型案件の受注が増加する。
M&Aや技術提携を通じて、新たな成長分野(例:再生可能エネルギー関連施設建設)に進出し、収益源を多様化する。
DX推進による生産性向上とコスト削減が実現し、利益率が改善する。
弱気シナリオ(モート侵食)
建設資材価格の高騰や人件費の上昇が続き、利益率を圧迫する。
大型プロジェクトの遅延や赤字化が発生し、財務状況が悪化する。
景気後退により、民間設備投資が減少し、新規受注が大幅に減少する。
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
建設需要の低迷、資材価格の高騰、人件費の上昇、大規模プロジェクトの失敗などが複合的に発生し、収益性が著しく悪化、株価が低迷する。特に、海外での大型案件の失敗や、国内での大規模災害による建設需要の急減は、業績に大きな打撃を与える可能性がある。
5年後のモート予測
インフラ投資の拡大や、再生可能エネルギー関連の需要増加を背景に、売上・利益ともに堅調に成長。DXによる生産性向上も寄与し、ROEは10%超えを目指す。
緩やかな経済成長と建設需要の維持により、売上・利益は微増傾向。資材価格の変動リスクはあるものの、規模の経済性を活かして安定的な収益を確保。ROEは8%前後を維持。
景気後退や建設資材価格の高騰により、受注が減少し、利益率が低下。一部プロジェクトの遅延や赤字化も発生し、ROEは5%を下回る可能性も。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 4,494億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 37.1% | |
| 3. 利益の安定性 | 10年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | 10年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 11.4% | |
| 6. 適度なPER | PER 17.8倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 1.31倍 |
合格数:4/7 部分的合格