9708

帝国ホテル(9708)に経済的な堀はあるか

サービス業 情報通信・サービスその他

株価

現在株価
993
2026-09-01
時価総額
1,314 億円

主要指標

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株価推移

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▶ 詳細チャート(日足/週足/月足切替)

10年財務トレンド

年度 売上(億) 営業利益(億) 純利益(億) FCF(億) ROE(%) EPS(円) 配当(円) 自己資本比率(%)
FY2015 558 41 32 8 6.2 53.3 69.1
FY2016 560 49 37 13 6.9 62.2 72.0
FY2017 572 47 34 30 6.0 57.3 15.0 71.4
FY2018 584 50 37 52 6.2 62.1 15.0 73.2
FY2019 546 32 24 55 4.0 40.5 16.0 76.2
FY2020 221 -117 -144 -81 -31.2 -242.1 16.0 70.4
FY2021 286 -111 -79 -32 -20.8 -132.9 4.0 64.2
FY2022 438 3 20 24 4.9 32.9 4.0 64.8
FY2023 533 28 34 11 7.9 28.5 8.0 65.5
FY2024 526 16 26 -71 5.7 21.8 65.7

バフェット流モート診断

無形資産
●●●●○
4/5
スイッチング
●●●○○
3/5
ネットワーク
○○○○○
0/5
コスト優位
●○○○○
1/5
効率規模
●●○○○
2/5

総合スコア:10/25 主要モート:無形資産 持続性:判定中

無形資産4/5

「帝国ホテル」ブランドは、高級ホテルとしての高い知名度と信頼性を確立しており、長年にわたり富裕層やビジネス層から支持を得ている。特に、その歴史と伝統に裏打ちされたホスピタリティは、他社が容易に模倣できない無形資産となっている。東京、大阪、成田に主要ホテルを持ち、国際的なブランドイメージを維持している。

スイッチングコスト3/5

帝国ホテルは、ロイヤルティプログラム「インペリアルクラブ」を通じて顧客の囲い込みを図っている。会員特典や限定イベントへの参加機会は、顧客が他のホテルへ乗り換える際の心理的・経済的ハードルを高める。特に、長年の利用者は、築き上げた関係性や特典を失うことを惜しむ可能性がある。

ネットワーク効果0/5

ホテル業界において、明確なネットワーク効果(ユーザーが増えるほどサービス価値が増す構造)は限定的である。帝国ホテルも、個々の顧客体験の質に依存するビジネスモデルであり、プラットフォーム型のようなネットワーク効果は観察されない。

コスト優位1/5

高級ホテルとしての高いサービス品質維持のため、人件費や設備投資は必然的に高水準となる。スケールメリットによるコスト削減余地は限定的であり、構造的なコスト優位性は低い。競合ホテルとの価格競争力よりも、ブランド価値による価格設定が中心となる。

規模の経済2/5

帝国ホテルは、東京、大阪、成田といった主要都市に拠点を持ち、一定の規模を持つホテルグループである。しかし、グローバル展開する大手ホテルチェーンと比較すると、その規模は限定的であり、業界全体に対する支配力は高くない。効率規模による圧倒的な優位性は見られない。

競合との比較優位

ホテルニューオータニ

同様に歴史とブランド力を持つ高級ホテル。立地や施設規模、宴会・婚礼需要への強みで競合する。帝国ホテルはホスピタリティの質で差別化を図る。

オークラ ニッコーホテルズ

複数のブランドを展開し、規模の経済を活かした運営。帝国ホテルは単一ブランドでの高級路線を追求し、ブランドイメージの濃淡で差別化。

外資系高級ホテルチェーン(例:マリオット、ヒルトン)

グローバルなネットワークと大規模なロイヤルティプログラムが強み。帝国ホテルは、日本ならではのきめ細やかなサービスと伝統的なブランド価値で対抗。

強気シナリオ

「帝国ホテル」ブランドのさらなる強化と、富裕層向けサービスの拡充による単価上昇。

インバウンド需要の回復と、国際的なブランドイメージを活かした新規顧客獲得。

新規事業(例:ホテル開発・運営受託)による収益源の多様化と成長。

弱気シナリオ(モート侵食)

競合ホテルによる、より革新的で魅力的なサービスや体験の提供。

国内経済の低迷やパンデミック再燃による、高級ホテル需要の長期的な減退。

ブランドイメージを損なうようなサービス低下や不祥事の発生。

反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)

この投資が失敗するには、帝国ホテルが長年培ってきた「高級ホテル」としてのブランドイメージと、それに伴う顧客からの信頼が失われる必要がある。具体的には、競合他社がより革新的で魅力的な顧客体験を提供し、帝国ホテルがそれに追随できず、顧客層が流出するシナリオが考えられる。また、サービス品質の低下や、衛生問題、不祥事などが発生し、ブランド価値が毀損されることも、投資の失敗につながるだろう。さらに、国内の経済状況が長期的に悪化し、高級ホテルへの需要そのものが縮小することも、帝国ホテルの収益基盤を揺るがす要因となりうる。これらの要因が複合的に作用した場合、現在の競争優位性は失われ、投資は失敗する可能性が高い。

5年後のモート予測

強気

インバウンド需要の回復とブランド力強化により、客室単価・稼働率が上昇。新規事業も軌道に乗り、増収増益を達成する。

中立

緩やかな経済成長とインバウンド需要の回復に伴い、既存事業が安定的に推移。新規事業は限定的な貢献に留まる。

弱気

国内経済の停滞や競合激化により、客室単価・稼働率が低迷。ブランドイメージの陳腐化が進み、収益性が悪化する。

グレアム防衛的投資家 7基準

1. 適切な企業規模 時価総額 1,314億
2. 健全な財務 自己資本比率 65.7%
3. 利益の安定性 8年連続黒字
4. 配当の継続性 ?年連続配当
5. 利益成長 EPS 3年成長 %
6. 適度なPER PER 50.9倍
7. 適度なPBR PBR 2.90倍

合格数:2/7 部分的合格

直近の適時開示

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