東京電力ホールディングス(9501)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 53,577 | 2,587 | 1,328 | 3,046 | 5.7 | 82.9 | — | 19.1 |
| FY2017 | 58,509 | 2,885 | 3,181 | 2,316 | 12.0 | 198.5 | 0.0 | 21.1 |
| FY2018 | 63,385 | 3,123 | 2,324 | -671 | 8.0 | 145.1 | 0.0 | 22.6 |
| FY2019 | 62,414 | 2,118 | 507 | -1,848 | 1.7 | 31.7 | 0.0 | 24.3 |
| FY2020 | 58,668 | 1,435 | 1,809 | -3,374 | 5.8 | 112.9 | 0.0 | 25.8 |
| FY2021 | 53,099 | 462 | 56 | -1,533 | 0.2 | 3.5 | 0.0 | 24.9 |
| FY2022 | 77,987 | -2,290 | -1,236 | -4,645 | -4.0 | -77.2 | 0.0 | 22.8 |
| FY2023 | 69,184 | 2,789 | 2,679 | -258 | 7.6 | 167.2 | 0.0 | 24.1 |
| FY2024 | 68,104 | 2,345 | 1,613 | -4,980 | 4.3 | 100.7 | 0.0 | 25.1 |
| FY2025 | 63,286 | 3,377 | -4,543 | -1,033 | -13.3 | -283.5 | 0.0 | 21.8 |
バフェット流モート診断
総合スコア:12/25 主要モート:効率規模 持続性:判定中
東京電力は、日本の首都圏における電力供給という極めて重要なインフラ事業を担っており、新規参入が事実上不可能な規制環境下で事業を継続している。これは強力な参入障壁(規制ライセンス)として機能する。
家庭や中小企業にとって、電力会社の切り替えは手続き上可能だが、過去の慣習や情報不足から、スイッチングコストは限定的である。大口需要家では契約内容や電力調達方法によりスイッチングのインセンティブが異なる。
電力供給事業には、ユーザーが増えることでサービス価値が向上するようなネットワーク効果は基本的に存在しない。
大規模な発電設備や送配電網の維持管理には莫大なコストがかかるが、効率化努力は継続されている。しかし、燃料価格の変動や設備投資負担がコスト構造に影響を与える。
東京電力は、首都圏という巨大な市場をカバーする送配電網と多数の発電設備を有しており、その規模は圧倒的である。この規模の経済性は、新規参入者にとって乗り越えがたい障壁となる。
競合との比較優位
強気シナリオ
再生可能エネルギーへの積極的な投資と技術開発
デジタルトランスフォーメーションによる事業効率の向上
首都圏における安定した電力需要の継続
弱気シナリオ(モート侵食)
大規模な自然災害によるインフラ被害と復旧コスト
原子力発電所の再稼働リスクとそれに伴うコスト増
再生可能エネルギー導入拡大に伴う電力系統安定化コストの増加
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
東京電力ホールディングスの投資が失敗するには、まず、首都圏における電力需要が構造的に大幅に減少するか、あるいは、同社が保有する送配電網のインフラが、技術革新や規制変更によって陳腐化し、その規模の経済性が失われる必要がある。さらに、再生可能エネルギーの普及が、既存の電力インフラへの依存度を低下させ、同社の市場支配力を弱めるシナリオも考えられる。また、福島第一原発事故の賠償や廃炉に関する予期せぬ巨額の追加コストが発生し、財務基盤を揺るがす事態も想定される。これらの要因が複合的に作用することで、同社の持続的競争優位は失われ、投資は失敗に終わるだろう。
5年後のモート予測
再生可能エネルギー事業の拡大とデジタルトランスフォーメーションによる効率化が進み、収益性が向上する。首都圏の安定した電力需要に支えられ、堅調な業績推移が期待される。
再生可能エネルギーへの投資と既存インフラの維持管理コストのバランスを取りながら、緩やかな成長を目指す。電力市場の競争激化や燃料価格の変動リスクに対応していく。
自然災害や原子力関連の予期せぬコスト増、再生可能エネルギー導入に伴う系統安定化コストの増加により、業績が悪化する。インフラ老朽化への対応も課題となる。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 9,495億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 25.1% | |
| 3. 利益の安定性 | 8年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 —% | |
| 6. 適度なPER | PER 5.9倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 0.34倍 |
合格数:3/7 部分的合格
直近の適時開示
- 2026-07-03 臨時報告書