9201

日本航空(9201)に経済的な堀はあるか

空運業 運輸・物流

株価

現在株価
3,025
2026-09-01
時価総額
11,431 億円

主要指標

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株価推移

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▶ 詳細チャート(日足/週足/月足切替)

10年財務トレンド

年度 売上(億) 営業利益(億) 純利益(億) FCF(億) ROE(%) EPS(円) 配当(円) 自己資本比率(%)
FY2016 12,890 1,703 1,642 851 16.4 456.6 56.2
FY2017 13,833 1,746 1,354 1,149 12.4 383.2 94.0 57.2
FY2018 14,873 1,762 1,508 1,070 12.6 432.1 110.0 57.4
FY2019 14,112 1,006 534 -1,615 4.7 155.7 110.0 58.9
FY2020 4,812 -3,904 -2,867 -3,105 -29.2 -765.0 55.0 45.0
FY2021 6,827 -2,348 -1,776 -2,773 -21.0 -406.3 0.0 33.7
FY2022 13,756 651 344 1,801 4.0 78.8 0.0 32.4
FY2023 16,519 1,409 955 1,688 10.1 218.6 25.0 34.3
FY2024 18,441 1,686 1,070 1,004 10.5 245.1 75.0 34.9
FY2025 20,125 2,073 1,376 2,118 10.3 307.0 86.0 40.3

バフェット流モート診断

無形資産
●●●○○
3/5
スイッチング
●●●○○
3/5
ネットワーク
○○○○○
0/5
コスト優位
●●○○○
2/5
効率規模
●●●●○
4/5

総合スコア:12/25 主要モート:効率規模 持続性:判定中

無形資産3/5

日本航空(JAL)は、長年にわたり培ってきたブランド力と信頼性が無形資産として機能している。特に、安全運航へのコミットメントと、きめ細やかなサービスは、顧客のロイヤルティに繋がっている。国際線・国内線での長年の実績と認知度は、新規参入企業にとって容易に模倣できない価値を持つ。

スイッチングコスト3/5

航空会社の利用は、マイレージプログラムや会員ステータスによる特典が顧客の乗り換え障壁となっている。JALマイレージバンク(JMB)の会員数は多く、上位ステータスを持つ顧客は、特典を享受するためにJAL便を選択する傾向が強い。ただし、価格比較サイトの普及により、一定のスイッチングコストは低下している。

ネットワーク効果0/5

航空業界において、直接的なネットワーク効果は限定的である。乗客が増えることで便が増えるといった直接的な価値向上は見られない。ただし、コードシェア便やワンワールドアライアンスのような提携による広範な路線網は、間接的な顧客利便性向上に寄与している。

コスト優位2/5

航空業界は、燃料費、人件費、機材費など固定費の割合が高く、規模の経済が働きやすい。JALは、長年の運航実績と効率化努力により、一定のコスト管理能力を持つ。しかし、燃料価格の変動や国際的な競争環境により、構造的なコスト優位性を確立することは難しい。

規模の経済4/5

JALは国内大手航空会社の一つであり、国内線・国際線ともに広範なネットワークと高い運航シェアを持つ。この規模は、機材調達、整備、運航管理、販売チャネルなどにおいて効率性を生み出し、競合他社に対する優位性となっている。特に国内線における寡占的な地位は強固である。

競合との比較優位

ANAホールディングス

国内線・国際線ともに主要な競合であり、規模、ブランド、ネットワークにおいてJALとほぼ同等の競争環境にある。両社間で激しいシェア争いが繰り広げられている。

強気シナリオ

インバウンド需要の回復と継続的な拡大

国内線における安定した需要と市場シェアの維持

燃油価格の安定化と効率的なコスト管理による収益性向上

弱気シナリオ(モート侵食)

世界的な景気後退による航空需要の低迷

原油価格の急激な高騰によるコスト増

新たな感染症の発生や地政学的リスクによる渡航制限

反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)

この投資が失敗するには、日本航空がその規模の経済とブランド力を維持できなくなる状況が真実でなければならない。具体的には、国内市場における強力な新規参入者の出現、あるいは既存競合(ANA)がより抜本的なコスト削減や革新的なサービスモデルを導入し、JALの市場シェアと収益性を侵食するシナリオが考えられる。また、安全神話の崩壊につながるような重大事故の発生は、ブランドイメージと顧客信頼を根底から揺るがし、スイッチングコストを無効化する可能性がある。さらに、国際的な規制緩和や新たな航空技術(例:超音速旅客機)の登場が、既存のビジネスモデルを陳腐化させることも考えられる。これらの要因が複合的に作用し、JALが長年築き上げてきた競争優位性を失うことが、この投資の失敗を意味するだろう。

5年後のモート予測

強気

インバウンド需要の本格回復と国内需要の堅調さにより、売上・利益ともに着実に成長。コスト管理も奏功し、高い収益性を維持する。

中立

需要は緩やかに回復するが、国際的な競争激化や燃料費の変動により、利益は安定水準に留まる。コスト効率化が引き続き重要となる。

弱気

世界経済の減速や地政学的リスクにより航空需要が低迷。燃料費の高騰も重なり、大幅な減収減益となるリスクがある。

グレアム防衛的投資家 7基準

1. 適切な企業規模 時価総額 11,431億
2. 健全な財務 自己資本比率 40.3%
3. 利益の安定性 8年連続黒字
4. 配当の継続性 ?年連続配当
5. 利益成長 EPS 3年成長 57.4%
6. 適度なPER PER 8.3倍
7. 適度なPBR PBR 0.99倍

合格数:5/7 防衛的投資家候補水準

直近の適時開示

同業他社

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