ANAホールディングス(9202)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 17,653 | 1,455 | 988 | 424 | 10.7 | 28.2 | — | 39.7 |
| FY2017 | 19,718 | 1,645 | 1,439 | -85 | 14.4 | 417.8 | 6.0 | 38.6 |
| FY2018 | 20,583 | 1,650 | 1,108 | -125 | 10.0 | 331.0 | 60.0 | 40.9 |
| FY2019 | 19,742 | 608 | 277 | -1,000 | 2.6 | 82.7 | 75.0 | 41.4 |
| FY2020 | 7,287 | -4,648 | -4,046 | -8,662 | -40.0 | -1,082.0 | 0.0 | 31.4 |
| FY2021 | 10,203 | -1,731 | -1,436 | 1,536 | -17.9 | -305.4 | 0.0 | 24.8 |
| FY2022 | 17,075 | 1,200 | 895 | 2,458 | 10.3 | 190.2 | 0.0 | 25.6 |
| FY2023 | 20,559 | 2,079 | 1,571 | 211 | 14.9 | 335.1 | 0.0 | 29.3 |
| FY2024 | 22,619 | 1,966 | 1,530 | 294 | 13.4 | 325.6 | 50.0 | 31.2 |
| FY2025 | 25,392 | 2,174 | 1,691 | 282 | 11.3 | 358.4 | 60.0 | 37.7 |
バフェット流モート診断
総合スコア:12/25 主要モート:無形資産 持続性:判定中
ANAは日本を代表する航空会社としての強力なブランド認知度と長年の信頼を築いている。特に、国際線における日本発着便の優位性や、ロイヤルティプログラム「ANAマイレージクラブ」は、顧客の帰属意識を醸成する無形資産となっている。コロナ禍でもブランド価値は維持された。
ANAマイレージクラブの会員は、貯まったマイルの価値を最大化するためにANA便や提携航空会社の利用を優先する傾向がある。特に、上位会員ステータスを持つ顧客は、特典やサービスを失うことを避けるため、他社への乗り換えを躊躇する可能性がある。
ANAマイレージクラブは提携航空会社とのネットワークを持つが、航空業界全体のネットワーク効果は限定的。航空会社間の提携(スターアライアンスなど)はあるものの、プラットフォーム型のような指数関数的な価値向上は見られない。
航空業界は燃料費、人件費、機体購入費など固定費が高く、価格競争が激しいため、構造的なコスト優位を築くことは難しい。ANAは規模は大きいものの、LCCなどとのコスト競争力には限界がある。
ANAは日本国内および国際線において、主要なプレイヤーとして確立された路線網と規模を持つ。これにより、運航効率の向上、仕入れ交渉力の強化、ブランド認知度の維持が可能となり、新規参入や小規模プレイヤーに対する優位性を確立している。
競合との比較優位
強気シナリオ
国際線需要の回復とインバウンド需要の増加による収益性の改善
マイレージプログラムの活用による顧客ロイヤルティの維持・強化
燃油価格の安定化や効率的な運航によるコスト管理の改善
弱気シナリオ(モート侵食)
世界経済の減速や地政学的リスクによる国際線需要の低迷
LCCの台頭や新たな競合による価格競争の激化
パンデミックのような予期せぬ外部ショックの再発リスク
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
ANAホールディングスへの投資が失敗するには、まず国際線需要の回復が想定以上に遅延し、かつインバウンド需要も期待を下回る状況が長期化する必要がある。同時に、国内線においてもLCCの攻勢が激化し、価格決定力が著しく低下することで、収益性が悪化するシナリオが考えられる。さらに、燃油価格の高騰が継続し、コスト削減努力を上回る負担増となったり、新たな感染症の世界的流行や地政学的な混乱が発生し、航空需要そのものが構造的に縮小するような事態も、ANAの競争優位性を根底から覆す要因となり得る。これらの複合的な要因が重なることで、同社の持続的な競争優位性は失われ、投資としての魅力は大きく損なわれるだろう。
5年後のモート予測
国際線需要の本格回復とインバウンド需要の拡大により、旅客数・単価ともに上昇。マイレージプログラムの活用も進み、収益性は大きく改善する見込み。
国際線需要は緩やかに回復するものの、一部地域での地政学リスクや景気減速の影響を受ける。コスト管理は維持されるが、大幅な収益改善は見込みにくい。
世界経済の減速や新たなパンデミックの発生により、国際線需要が低迷。LCCとの競争激化で運賃も低迷し、収益性の回復は困難な状況が続く見込み。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 12,951億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 37.7% | |
| 3. 利益の安定性 | 8年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 23.5% | |
| 6. 適度なPER | PER 7.7倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 0.96倍 |
合格数:4/7 部分的合格
直近の適時開示
- 2026-07-13 自己株券買付状況報告書(法24条の6第1項に基づくもの)
- 2026-07-02 臨時報告書
- 2026-06-12 自己株券買付状況報告書(法24条の6第1項に基づくもの)
- 2026-05-14 自己株券買付状況報告書(法24条の6第1項に基づくもの)