NSユナイテッド海運(9110)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 1,253 | 66 | 33 | -82 | 4.3 | 14.1 | — | 33.0 |
| FY2017 | 1,390 | 74 | 66 | 93 | 8.2 | 280.6 | 4.0 | 35.3 |
| FY2018 | 1,511 | 89 | 93 | 149 | 10.5 | 396.4 | 85.0 | 39.8 |
| FY2019 | 1,484 | 70 | 59 | -230 | 6.5 | 252.3 | 115.0 | 36.7 |
| FY2020 | 1,385 | 67 | 61 | -24 | 6.4 | 260.2 | 80.0 | 35.6 |
| FY2021 | 1,959 | 267 | 236 | 330 | 20.0 | 1,000.7 | 80.0 | 43.0 |
| FY2022 | 2,508 | 325 | 276 | 410 | 20.1 | 1,171.3 | 285.0 | 49.8 |
| FY2023 | 2,331 | 216 | 180 | 180 | 12.0 | 763.2 | 365.0 | 52.2 |
| FY2024 | 2,474 | 202 | 186 | 266 | 11.4 | 790.2 | 230.0 | 56.5 |
| FY2025 | 2,298 | 205 | 241 | 374 | 12.9 | 1,022.5 | 240.0 | 63.2 |
バフェット流モート診断
総合スコア:9/25 主要モート:効率規模 持続性:判定中
ブランド力や特許、規制ライセンスなどの無形資産による競争優位性は、海運業においては一般的に限定的である。NSユナイテッド海運も、特定の強力なブランドや独占的IPを有しているという情報は確認できない。
海運業では、特定の貨物や航路において、既存のサプライヤーとの長期契約や、積み荷の特性(危険物など)から、顧客が他の海運会社へ乗り換える際のコストや手間が生じる可能性がある。しかし、汎用的な貨物においては乗り換え障壁は低い。
ネットワーク効果は、プラットフォーム型ビジネスやSNSなどで顕著に見られるものであり、海運業においては直接的なネットワーク効果は期待できない。ユーザー(荷主)が増えることでサービス価値が増すといった構造ではない。
同社は、ばら積み船事業において、大型船の導入や効率的な運航管理により、一定のコスト競争力を有していると考えられる。特に、鉄鉱石輸送など特定の分野でのスケールメリットやノウハウがコスト優位に寄与する可能性がある。
NSユナイテッド海運は、日本郵船、商船三井に次ぐ国内大手海運会社の一つであり、特にばら積み船分野においては一定の規模を持つ。この規模は、調達力や運航効率において、中小規模の競合他社に対する優位性をもたらす。
競合との比較優位
強気シナリオ
世界経済の回復に伴う鉄鉱石、石炭、穀物などの需要増加
海運市況の好転による運賃収入の増加と収益性の改善
環境規制強化に対応した新型船への投資による競争力維持
弱気シナリオ(モート侵食)
世界的な景気後退による貨物輸送需要の低迷
地政学的リスクの高まりによる国際貿易の停滞
燃料価格の高騰や為替変動によるコスト増加
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
この投資が失敗するには、海運市況が構造的に低迷し、同社が規模の経済を活かせなくなる状況が想定される。具体的には、世界経済の長期的な減速、保護主義の台頭による国際貿易の縮小、あるいは代替輸送手段(鉄道、パイプライン等)の台頭により、海運需要そのものが減少するシナリオである。また、同社が保有する船舶の老朽化や、環境規制への対応遅れにより、コスト競争力や運航効率で競合に劣後し、規模の優位性が失われる可能性も考えられる。さらに、主要顧客である鉄鋼メーカーなどの業績悪化が、同社の主要事業である鉄鉱石輸送の需要を直撃し、収益基盤を揺るがすこともあり得る。
5年後のモート予測
世界経済の堅調な成長と海運市況の好転により、ばら積み船事業を中心に収益が大幅に改善。環境対応船の導入も進み、競争優位性を維持・強化する。
世界経済は緩やかに成長するが、海運市況は変動。同社は規模の経済を活かしつつ、コスト管理を徹底することで安定的な収益を確保する。
世界経済の減速や地政学リスクにより海運需要が低迷。市況悪化と燃料費高騰が重なり、収益性が悪化。船舶の稼働率低下や資産価値の毀損リスクが高まる。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 1,871億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 63.2% | |
| 3. 利益の安定性 | 10年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 -4.4% | |
| 6. 適度なPER | PER 7.8倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 1.00倍 |
合格数:5/7 防衛的投資家候補水準
直近の適時開示
- 2026-06-25 臨時報告書