飯野海運(9119)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 833 | 66 | 39 | 239 | 5.7 | 35.0 | — | 33.7 |
| FY2017 | 813 | 57 | 42 | -33 | 6.1 | 38.5 | 10.0 | 32.9 |
| FY2018 | 848 | 48 | 47 | -67 | 6.4 | 44.3 | 10.0 | 32.8 |
| FY2019 | 892 | 40 | 38 | -18 | 5.2 | 35.8 | 15.0 | 31.7 |
| FY2020 | 889 | 68 | 77 | -37 | 9.6 | 72.4 | 12.0 | 32.5 |
| FY2021 | 1,041 | 75 | 125 | 127 | 13.7 | 118.4 | 22.0 | 36.9 |
| FY2022 | 1,413 | 198 | 227 | 168 | 20.5 | 214.4 | 36.0 | 41.7 |
| FY2023 | 1,380 | 191 | 197 | 74 | 14.9 | 186.6 | 65.0 | 45.0 |
| FY2024 | 1,419 | 171 | 184 | -1 | 12.6 | 173.6 | 56.0 | 47.5 |
| FY2025 | 1,273 | 134 | 154 | -123 | 9.7 | 145.5 | 58.0 | 45.6 |
バフェット流モート診断
総合スコア:6/25 主要モート:効率規模 持続性:判定中
飯野海運は海運業であり、特定のブランド力や特許、規制ライセンスによる強固な無形資産は確認できない。一般的な海運事業であり、参入障壁となるような独占的IPも有していない。
海運業においては、特定の顧客との長期契約や、特殊な貨物に対応する船舶のカスタマイズなどにより、一定のスイッチング・コストが発生する可能性はある。しかし、汎用的な貨物輸送においては、代替輸送手段や競合他社への乗り換えは比較的容易であると考えられる。
飯野海運の事業モデルは、ユーザーが増えることでサービスの価値が増すネットワーク効果を生み出すものではない。個々の船舶の運航と貨物輸送が中心であり、プラットフォーム型ビジネスとは異なる。
海運業は規模の経済や燃料効率、船舶管理の効率化がコスト競争力に影響する。飯野海運が長年の経験で培った運航ノウハウや、効率的な船舶管理体制が一定のコスト優位性をもたらす可能性はあるが、業界全体としてコスト競争は激しい。
海運業は、船舶の保有・運航に多額の資本が必要であり、業界内での一定の規模を持つ企業は、より有利な条件で船舶を調達したり、多くの航路を確保したりできる。飯野海運は、日本郵船、商船三井、川崎汽船といった大手と比較すると規模は小さいが、特定のニッチ市場や地域においては一定の存在感を持つ。
競合との比較優位
強気シナリオ
世界的なサプライチェーンの混乱が継続し、海運運賃が歴史的高水準で推移する。
特定の成長市場(例:LNG輸送、自動車運搬船)での需要が堅調に推移し、収益に貢献する。
燃料価格の安定化や、より効率的な船舶の導入により、コスト競争力が増す。
弱気シナリオ(モート侵食)
世界経済の減速により、貨物輸送量が大幅に減少し、海運運賃が急落する。
地政学的リスクの高まりや、新たな感染症の流行により、サプライチェーンが寸断される。
新造船の供給過剰により、業界全体の運賃水準が低下する。
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
飯野海運の投資が失敗するには、海運業界全体が構造的な供給過剰に陥り、運賃が長期にわたって低迷することが真実でなければならない。具体的には、世界経済の持続的な低迷、主要国の保護主義的な貿易政策の台頭、あるいは新興国からの安価な船舶供給の急増などが考えられる。また、同社が特定のニッチ市場で築き上げた顧客基盤や運航ノウハウが、競合他社の技術革新や大規模な設備投資によって陳腐化し、代替されてしまうシナリオも考えられる。さらに、燃料価格の高騰が継続し、同社のコスト管理能力を上回るほど経営を圧迫することも、失敗の要因となりうる。これらの要因が複合的に作用し、同社の収益性と競争優位性を根底から覆す必要がある。
5年後のモート予測
世界経済の回復とサプライチェーンの安定化により、海運需要が堅調に推移。特に、LNG輸送や特殊貨物輸送分野での強みを活かし、高水準の運賃を維持。収益性は改善傾向。
世界経済は緩やかな成長を続けるが、海運市況は変動。燃料価格の動向や地政学的リスクが収益に影響。一定の運航ノウハウと規模を活かし、安定的な収益を確保。
世界経済の減速や地政学的リスクの高まりにより、海運需要が低迷。運賃価格競争が激化し、収益性は悪化。燃料価格の高騰も重石となり、厳しい経営環境に直面。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 1,620億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 45.6% | |
| 3. 利益の安定性 | 10年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 -12.1% | |
| 6. 適度なPER | PER 10.5倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 1.02倍 |
合格数:4/7 部分的合格
直近の適時開示
- 2026-06-29 臨時報告書