ニコン(7731)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2015 | 8,229 | 367 | 222 | 243 | 4.1 | 56.0 | — | 57.0 |
| FY2016 | 7,493 | 8 | 40 | 566 | 0.7 | 10.0 | — | 52.8 |
| FY2017 | 7,171 | 562 | 348 | 903 | 6.1 | 87.8 | 16.0 | 52.2 |
| FY2018 | 7,087 | 827 | 665 | 436 | 10.8 | 167.9 | 36.0 | 54.3 |
| FY2019 | 5,910 | 68 | 77 | -49 | 1.4 | 19.9 | 60.0 | 53.7 |
| FY2020 | 4,512 | -562 | -345 | 230 | -6.4 | -94.0 | 40.0 | 54.3 |
| FY2021 | 5,396 | 499 | 427 | 310 | 7.1 | 116.2 | 20.0 | 57.5 |
| FY2022 | 6,281 | 549 | 449 | -1,121 | 7.3 | 125.5 | 40.0 | 58.6 |
| FY2023 | 7,172 | 398 | 326 | -106 | 4.8 | 94.0 | 45.0 | 59.6 |
| FY2024 | 7,153 | 24 | 61 | -217 | 1.0 | 17.9 | 50.0 | 57.4 |
バフェット流モート診断
総合スコア:9/25 主要モート:無形資産 持続性:判定中
ニコンは長年にわたり、カメラ、顕微鏡、半導体露光装置などの分野で高いブランド認知度と技術的評判を築いてきた。特に一眼レフカメラ市場におけるブランド力は根強く、特許ポートフォリオも強みである。しかし、デジタル化の波で一部事業は競争が激化している。
産業用機器(顕微鏡、計測機器)においては、導入済みのシステムやオペレーターの習熟度から、他社製品への切り替えには一定のコストや学習時間が発生する可能性がある。一方で、コンシューマー向けカメラではスイッチングコストは低い。
ニコンの主要事業において、ユーザー数の増加が製品・サービスの価値を直接的に高めるネットワーク効果は限定的である。
精密機器の製造は高度な技術と品質管理を要するため、構造的なコスト優位性を確立することは難しい。一部の量産部品やサプライチェーンの効率化努力は見られるものの、競合他社との決定的なコスト差を生み出すには至っていない。
半導体露光装置や顕微鏡などの特定分野では、ニコンは業界内で一定のシェアを確保しており、研究開発や生産における規模の経済が働く場面がある。しかし、市場全体で見ると、より巨大な競合も存在する。
競合との比較優位
強気シナリオ
半導体露光装置事業における技術的優位性の維持・拡大
ヘルスケア分野(顕微鏡、診断機器)での成長
デジタルカメラ事業における高付加価値製品へのシフト成功
弱気シナリオ(モート侵食)
半導体露光装置市場における競合激化と技術革新の遅れ
デジタルカメラ市場の縮小とスマートフォンの台頭による需要減
為替変動や世界経済の減速による業績への影響
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
ニコンの投資が失敗するには、まずその中核的な強みである「無形資産」が急速に陳腐化する必要がある。具体的には、半導体露光装置分野で、競合他社がニコンを凌駕する革新的な技術(例:EUV露光技術のさらなる進化や次世代技術)を開発・量産化し、ニコンが追随できなくなるシナリオだ。また、ブランド力に依存した高価格戦略が、低価格で高性能な代替品(特にスマートフォンカメラの進化)に市場を奪われ、全く通用しなくなることも考えられる。さらに、長年培ってきた精密機器製造のノウハウが、デジタル化やサプライチェーンの変化に対応できず、コスト競争力や生産効率で後れを取ることも、無形資産の価値低下を加速させるだろう。これらの要因が複合的に作用し、ニコンが長年築き上げてきた技術的・ブランド的優位性を失うことが、投資の失敗に繋がる。
5年後のモート予測
半導体露光装置とヘルスケア分野の成長が牽引し、デジタルカメラ事業も高付加価値製品で一定の地位を維持。売上・利益ともに堅調に成長し、収益性が改善する。
半導体露光装置事業は安定的に推移するが、デジタルカメラ市場の縮小の影響を受ける。ヘルスケア分野は成長するものの、全体としては緩やかな成長に留まる。
半導体露光装置市場で競争が激化し、シェアを落とす。デジタルカメラ事業は大幅に縮小。為替や世界経済の悪化も重なり、業績は低迷する。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 7,767億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 57.4% | |
| 3. 利益の安定性 | 9年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 —% | |
| 6. 適度なPER | PER 126.9倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 1.17倍 |
合格数:2/7 部分的合格