川崎重工業(7012)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 15,188 | 460 | 262 | 286 | 5.8 | 15.7 | — | 25.9 |
| FY2017 | 15,742 | 559 | 289 | -245 | 6.0 | 173.1 | 6.0 | 26.1 |
| FY2018 | 15,947 | 640 | 275 | 244 | 5.6 | 164.3 | — | 25.9 |
| FY2019 | 16,413 | 621 | 187 | -849 | 4.0 | 111.7 | 70.0 | 23.2 |
| FY2020 | 14,885 | -53 | -193 | -28 | -4.0 | -115.7 | 35.0 | 23.7 |
| FY2021 | 15,009 | 458 | 218 | 919 | 4.4 | 130.3 | 0.0 | 23.7 |
| FY2022 | 17,256 | — | 530 | -538 | 8.9 | 316.6 | 40.0 | 23.4 |
| FY2023 | 18,493 | — | 254 | -582 | 3.9 | 151.5 | 90.0 | 23.7 |
| FY2024 | 21,293 | — | 880 | 377 | 12.1 | 525.4 | 50.0 | 23.3 |
| FY2025 | — | — | — | — | — | — | 150.0 | — |
バフェット流モート診断
総合スコア:8/25 主要モート:効率規模 持続性:判定中
川崎重工業は、航空宇宙、鉄道車両、船舶、エネルギー・プラントなどの分野で長年の実績と技術力を有する。特に防衛関連や宇宙関連では、高度な技術力と政府との関係性が参入障壁となり得るが、明確な特許やブランドによる独占的優位性は限定的。
顧客は、航空機メーカーや鉄道会社、エネルギー企業など、特定の仕様や信頼性が求められる分野の企業が多い。一度採用された部品やシステムは、認証やテストに時間がかかるため、切り替えにはコストと時間がかかる可能性がある。しかし、技術革新やコスト競争力で代替されるリスクもある。
川崎重工業の事業は、特定のプラットフォーム上でユーザーが増えることで価値が増大するようなネットワーク効果は基本的に見られない。
大規模な生産設備と長年の製造ノウハウにより、一定のコスト競争力を持つ。特に、大量生産が可能な分野(例:一部の鉄道車両や汎用エンジン)では効率的な生産が可能。しかし、受注生産やカスタムメイドが多い分野では、コスト優位性は限定的。
航空宇宙、鉄道車両、船舶、ガスタービン・機械、油圧機器などの多岐にわたる事業分野で、それぞれ業界内で一定以上のシェアと規模を持つ。特に、大型プラントや船舶、航空機関連では、巨額の設備投資と高度な技術力を持つプレイヤーが限られており、規模の経済が働く。
競合との比較優位
強気シナリオ
航空宇宙分野における大型受注の獲得と安定化
インフラ投資拡大に伴う鉄道車両やエネルギー関連事業の成長
M&Aや事業再編による収益性の向上と効率化
弱気シナリオ(モート侵食)
世界的な景気後退による大型受注の減少
為替変動や原材料価格高騰による収益性の悪化
競合他社との激しい価格競争や技術開発競争
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
川崎重工業の投資が失敗するには、まずその規模の経済が崩壊する必要がある。具体的には、主要事業である航空宇宙、鉄道、船舶、エネルギー分野において、グローバルな需要が構造的に低迷し、かつ、同社が持つ生産能力や技術力を活かせない状況が長期化すること。さらに、競合他社がより低コストで同等以上の製品を供給できるようになり、川崎重工業の価格決定力が失われること。また、政府の保護や補助金に依存する事業が縮小し、自由市場での競争に晒された際に、コスト優位性や技術的優位性を失うことも考えられる。特に、脱炭素化やデジタル化といったメガトレンドへの対応が遅れ、既存事業の陳腐化が進むシナリオも、規模の経済の崩壊を加速させるだろう。
5年後のモート予測
インフラ投資拡大や防衛需要の増加、航空宇宙分野での大型契約の安定化により、売上高・利益ともに堅調に成長。新規事業や高付加価値製品へのシフトが進み、収益性が改善する。
世界経済の変動や為替の影響を受けつつも、既存事業の安定した受注と、一部新規分野での成長により、緩やかな売上増と利益の横ばい傾向が続く。コスト削減努力が収益を下支えする。
世界的な景気後退や地政学リスクの高まりにより、大型受注が大幅に減少し、事業全体が停滞。原材料価格の高騰や円安の進行が収益を圧迫し、赤字に転落するリスクも存在する。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 5,105億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 23.3% | |
| 3. 利益の安定性 | 8年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 59.2% | |
| 6. 適度なPER | PER 5.8倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 0.72倍 |
合格数:4/7 部分的合格