ルネサスエレクトロニクス(6723)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 4,710 | 547 | 441 | 470 | 10.5 | 26.5 | 0.0 | 51.0 |
| FY2017 | 7,803 | 784 | 772 | -2,684 | 15.1 | 46.3 | 0.0 | 47.7 |
| FY2018 | 7,565 | 682 | 510 | 896 | 8.5 | 30.6 | 0.0 | 56.7 |
| FY2019 | 7,182 | 68 | -59 | -5,402 | -1.0 | -3.5 | 0.0 | 37.2 |
| FY2020 | 7,157 | 651 | 456 | 1,837 | 7.4 | 26.5 | 0.0 | 38.3 |
| FY2021 | 9,944 | 1,836 | 1,273 | -3,557 | 11.0 | 69.0 | 0.0 | 48.1 |
| FY2022 | 15,009 | 4,242 | 2,566 | 3,818 | 16.7 | 137.7 | 0.0 | 54.5 |
| FY2023 | 14,694 | 3,908 | 3,371 | 2,291 | 16.8 | 189.8 | 28.0 | 63.2 |
| FY2024 | 13,485 | 2,230 | 2,191 | -9,436 | 8.6 | 122.5 | 28.0 | 56.5 |
| FY2025 | 13,212 | 2,012 | -518 | 3,282 | -2.1 | -28.7 | 28.0 | 58.5 |
バフェット流モート診断
総合スコア:11/25 主要モート:無形資産 持続性:判定中
ルネサスは車載半導体分野で長年の実績と高い技術力を有し、特にMCU(マイクロコントローラー)分野で世界トップクラスのシェアを持つ。長年培ってきた顧客との信頼関係と、特定の車載規格への対応力は、新規参入障壁となる無形資産と言える。
車載半導体は、一度採用されると、設計変更や認証プロセスに膨大な時間とコストがかかるため、自動車メーカーにとってスイッチングコストは非常に高い。ルネサス製品を採用している顧客は、容易に他社製品に切り替えにくい。
半導体設計・製造においては、直接的なネットワーク効果は限定的である。プラットフォームビジネスとは異なり、ユーザーが増えることで製品自体の価値が直接的に向上するわけではない。
半導体製造は巨額の設備投資を要し、規模の経済が働く側面はあるが、ルネサスが他社に対して圧倒的なコスト優位性を持つとは断言しにくい。ファウンドリへの依存度もコスト要因となりうる。
ルネサスは、特にMCUやSoC(System on Chip)といった分野で、グローバル市場において上位のシェアを誇る。車載、産業機器向けなど、特定のニッチ市場で高いシェアを維持しており、一定の効率規模の経済を享受している。
競合との比較優位
強気シナリオ
車載半導体市場の継続的な成長と、電動化・自動運転化による高機能半導体への需要増
買収戦略による事業ポートフォリオの強化と技術力の向上
サプライチェーンの安定化と、主要顧客との強固な関係維持
弱気シナリオ(モート侵食)
地政学リスクやサプライチェーンの混乱による生産・供給への影響
競合他社(特に中国勢)の技術革新と価格競争力の台頭
半導体市況の変動による需要の減退と価格下落圧力
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
ルネサスが競争優位性を失うシナリオは、まず車載半導体分野における技術的陳腐化が急速に進み、長年培ってきた技術的優位性が失われることである。特に、次世代の車載コンピューティングやAI関連技術において、競合他社に後れを取る場合、既存顧客のスイッチングコストの高さをもってしても、新規採用を獲得できなくなる可能性がある。また、グローバルな半導体サプライチェーンの再編や、特定の地域への過度な依存が、地政学リスクや供給途絶リスクを高め、安定供給能力を損なうことも考えられる。さらに、巨額の設備投資を伴う半導体製造において、為替変動や原材料価格の高騰がコスト競争力を著しく悪化させ、価格決定力を失うことも、ルネサスの競争優位性を揺るがす要因となりうる。
5年後のモート予測
電動化・自動運転化の進展で車載半導体需要が拡大。ルネサスは技術力と顧客基盤を活かし、高付加価値製品でシェアを維持・拡大。M&Aによるシナジー効果も発揮し、安定的な収益成長を達成する。
車載半導体市場は堅調に成長するが、競合激化や市況変動の影響も受ける。ルネサスは既存事業の効率化と新技術開発を進め、緩やかな成長を維持する。為替変動やサプライチェーンリスクは収益の変動要因となる。
半導体市況の急激な悪化や、競合他社の技術的・価格的優位性の台頭により、ルネサスのシェアが低下。サプライチェーンの混乱や地政学リスクが事業運営を圧迫し、収益性が悪化する。技術革新への対応遅れも響く。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 65,219億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 56.5% | |
| 3. 利益の安定性 | 8年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 —% | |
| 6. 適度なPER | PER 29.8倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 2.58倍 |
合格数:2/7 部分的合格