TDK(6762)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 11,783 | 2,087 | 1,451 | 890 | 18.1 | 1,150.2 | — | 47.7 |
| FY2017 | 12,717 | 856 | 635 | -1,548 | 7.6 | 502.8 | 120.0 | 43.3 |
| FY2018 | 13,818 | 1,078 | 822 | 1 | 9.3 | 651.0 | 130.0 | 44.0 |
| FY2019 | 13,630 | 979 | 578 | 1,804 | 6.8 | 457.5 | 160.0 | 43.4 |
| FY2020 | 14,790 | 1,115 | 793 | -87 | 7.9 | 628.1 | 180.0 | 41.8 |
| FY2021 | 19,021 | 1,668 | 1,313 | -1,026 | 10.1 | 346.4 | 180.0 | 42.8 |
| FY2022 | 21,808 | 1,688 | 1,142 | 284 | 7.8 | 301.2 | — | 46.3 |
| FY2023 | 21,039 | 1,729 | 1,247 | 2,304 | 7.3 | 328.7 | 106.0 | 50.0 |
| FY2024 | 22,048 | 2,242 | 1,672 | 2,010 | 9.2 | 88.1 | 116.0 | 50.8 |
| FY2025 | 25,048 | 2,724 | 1,957 | 1,299 | 8.9 | 103.1 | — | 49.5 |
バフェット流モート診断
総合スコア:12/25 主要モート:効率規模 持続性:判定中
TDKは、磁性材料、セラミックコンデンサ、インダクタなどの電子部品分野で長年の技術蓄積とブランド力を有する。特に、HDD用ヘッドや積層セラミックコンデンサ(MLCC)などの分野で高い技術力と品質への信頼は、新規参入障壁となっている。特許ポートフォリオも充実している。
TDKの製品は、スマートフォン、自動車、産業機器など、高度な信頼性と性能が求められる分野で使用されている。これらの顧客にとって、部品サプライヤーの変更は、製品の品質低下、認証プロセス、サプライチェーンの再構築といった多大なコストとリスクを伴うため、スイッチングコストは比較的高めである。
TDKの事業モデルは、直接的なネットワーク効果を生み出すものではない。製品の価値は個々の性能に依存し、ユーザー数の増加によって価値が向上する性質のものではない。
TDKは、長年の生産経験と規模の経済により、一部の製品群でコスト競争力を有している。しかし、電子部品業界は競争が激しく、技術革新も速いため、絶対的なコスト優位性を長期間維持することは難しい。
TDKは、電子部品業界において世界有数の規模を誇る。特に、HDD用ヘッド、MLCC、フェライトコアなどの分野では、その生産能力と供給網の広さから、業界内で少数寡占的な地位を築いている。この規模は、競合他社にとって容易に模倣できない優位性となっている。
競合との比較優位
強気シナリオ
EV化やIoT化の進展による高付加価値電子部品の需要拡大
M&Aや技術開発による新規分野への展開
サプライチェーンの強靭化による安定供給能力の維持
弱気シナリオ(モート侵食)
主要顧客であるHDD市場の縮小
競合他社による技術革新や低価格攻勢
地政学リスクによるサプライチェーンの混乱
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
TDKの投資が失敗するには、まず同社が長年培ってきた技術的優位性、特にMLCCや磁性材料といったコア技術が陳腐化し、競合他社に容易にキャッチアップされる状況が真実でなければならない。また、EVやデータセンターといった成長市場における同社の製品が、代替技術やより低コストな競合製品に取って代わられ、シェアを急速に失うシナリオも考えられる。さらに、グローバルなサプライチェーンの分断や、主要顧客であるエレクトロニクスメーカーの業績悪化が深刻化し、TDKの売上と利益を継続的に圧迫する状況も、この投資の失敗を招く要因となりうる。特に、中国メーカーの技術力向上と価格競争力が、TDKの収益性を著しく低下させる可能性も無視できない。
5年後のモート予測
EV、IoT、AI関連需要の拡大を背景に、高付加価値部品の販売が伸長。M&Aや新技術開発も奏功し、売上・利益ともに堅調に成長する。
既存事業は安定推移するものの、一部市場の成熟化や競争激化により、成長率は緩やかに推移。コスト削減努力により利益率は維持される。
主要市場の需要低迷、激しい価格競争、技術革新の遅れにより、売上・利益ともに減少。サプライチェーンリスクも顕在化し、業績は悪化する。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 56,807億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 49.5% | |
| 3. 利益の安定性 | 10年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 -30.0% | |
| 6. 適度なPER | PER 29.0倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 2.60倍 |
合格数:3/7 部分的合格