6702

富士通(6702)に経済的な堀はあるか

電気機器 電機・精密

株価

現在株価
3,947
2026-09-01
時価総額
56,734 億円

主要指標

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株価推移

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▶ 詳細チャート(日足/週足/月足切替)

10年財務トレンド

年度 売上(億) 営業利益(億) 純利益(億) FCF(億) ROE(%) EPS(円) 配当(円) 自己資本比率(%)
FY2016 45,097 1,289 885 1,049 8.7 42.8 27.6
FY2017 40,984 1,825 1,693 1,778 14.1 82.5 9.0 34.8
FY2018 39,524 1,302 1,046 1,036 8.3 512.5 11.0 36.5
FY2019 38,578 2,115 1,600 2,331 11.9 791.2 38.9
FY2020 35,897 2,663 2,027 2,364 13.1 1,013.8 180.0 45.5
FY2021 35,868 2,192 1,827 1,891 10.7 924.2 200.0 47.7
FY2022 37,138 3,356 2,152 1,775 12.4 1,107.6 220.0 48.6
FY2023 37,561 1,603 2,545 1,520 13.3 135.6 240.0 49.9
FY2024 35,501 2,651 2,198 2,147 11.6 120.9 260.0 49.8
FY2025 35,030 3,483 4,494 4,826 22.0 254.8 28.0 59.6

バフェット流モート診断

無形資産
●●○○○
2/5
スイッチング
●●●○○
3/5
ネットワーク
○○○○○
0/5
コスト優位
●○○○○
1/5
効率規模
●●●●○
4/5

総合スコア:10/25 主要モート:効率規模 持続性:判定中

無形資産2/5

富士通は長年の実績と信頼に基づくブランド力を持つ。特にエンタープライズ向けITサービス分野では、特定の業界(金融、公共など)における深い知見とソリューション提供能力が強み。しかし、特許やIPの独占性は限定的であり、競合他社も類似技術を持つ。

スイッチングコスト3/5

富士通のITサービスは、顧客の基幹システムに深く組み込まれており、導入・運用に多大なコストと時間を要する。システム更改やベンダー変更は、業務停止リスクやデータ移行の複雑さを伴うため、顧客は容易に乗り換えられない。特に大規模インフラ案件ではスイッチングコストが高い。

ネットワーク効果0/5

富士通の事業モデルは、直接的なネットワーク効果を生み出すプラットフォーム型ではない。個々の顧客との個別契約が中心であり、ユーザー数の増加がサービス価値を直接的に高める構造ではない。

コスト優位1/5

グローバルな調達網や効率的な生産体制を構築しているが、半導体やハードウェア分野では、規模の経済を持つ競合(例:台湾積体電路製造)と比較して、構造的なコスト優位性は限定的。ITサービス分野では人件費がコストの大部分を占める。

規模の経済4/5

富士通は、グローバルに展開するITサービスプロバイダーとして、大規模なインフラ構築・運用能力と広範な顧客基盤を持つ。特に日本国内においては、公共・金融分野での実績とシェアは高く、業界内で寡占的な地位を築いている。これにより、大規模案件の受注やリソース配分において有利。

競合との比較優位

NTTデータ

国内ITサービス市場における主要競合。公共・金融分野での強みは類似するが、NTTデータはよりシステムインテグレーターとしての側面が強い。富士通はハードウェア・ソフトウェア・サービスを統合的に提供する点で異なる。

NEC

国内電気機器・ITサービス分野における長年のライバル。社会インフラやセキュリティ分野に強みを持つ。富士通と同様に、グローバル展開も進めているが、得意とする領域や戦略に違いが見られる。

アクセンチュア

グローバルなコンサルティング・ITサービス企業。DX推進やデジタル変革コンサルティングにおいて強力なブランド力と実行力を持つ。富士通は、より包括的なITインフラ・サービス提供に強みを持つが、アクセンチュアは戦略・実行フェーズでの優位性が高い。

強気シナリオ

デジタルトランスフォーメーション(DX)需要の拡大によるITサービス事業の成長継続

グローバル市場でのクラウドネイティブ技術やAI活用ソリューションの展開成功

構造改革による収益性・生産性の向上

弱気シナリオ(モート侵食)

競合他社(特に外資系ITベンダー)との激しい価格競争と技術革新への追随遅延

サイバーセキュリティインシデントや大規模システム障害による信頼失墜

国内景気低迷によるIT投資の抑制

反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)

富士通の投資が失敗するには、まずグローバルなITサービス市場における競争力の低下が挙げられる。特に、クラウドネイティブ技術やAI、データ分析といった最先端分野で、AWS、Microsoft、GoogleといったGAFAや、アクセンチュア、IBMといった競合に後れを取り、差別化されたソリューションを提供できなくなるシナリオだ。また、国内市場においても、NTTデータやNECといった国内競合に加え、外資系ベンダーの攻勢が激化し、価格競争に巻き込まれて収益性が悪化する可能性も考えられる。さらに、大規模インフラプロジェクトにおける実行能力の低下や、度重なるシステム障害、セキュリティインシデントが発生し、顧客からの信頼を失うことも、富士通の競争優位性を損なう要因となり得る。これらの要因が複合的に作用することで、現在の「効率規模」や「スイッチングコスト」といったモートが侵食され、長期的な成長が阻害されるだろう。

5年後のモート予測

強気

DX需要の取り込みとグローバル展開の加速により、ITサービス事業が堅調に成長。AIやクラウド関連ソリューションが収益を牽引し、売上・利益ともに増加傾向を維持する。

中立

国内市場は安定的に推移する一方、グローバル市場での競争は激化。構造改革を進めつつ、既存顧客基盤を維持・拡大し、緩やかな成長を目指す。

弱気

競合との価格競争激化や技術革新への対応遅れにより、国内・グローバルともに市場シェアを失う。収益性も悪化し、厳しい事業環境に直面する。

グレアム防衛的投資家 7基準

1. 適切な企業規模 時価総額 56,734億
2. 健全な財務 自己資本比率 59.6%
3. 利益の安定性 10年連続黒字
4. 配当の継続性 ?年連続配当
5. 利益成長 EPS 3年成長 -38.7%
6. 適度なPER PER 12.6倍
7. 適度なPBR PBR 2.76倍

合格数:4/7 部分的合格

直近の適時開示

同業他社

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