山洋電気(6516)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 748 | 54 | 41 | 37 | 7.2 | 66.4 | — | 62.9 |
| FY2017 | 892 | 88 | 64 | -10 | 10.3 | 526.9 | 18.0 | 57.7 |
| FY2018 | 847 | 66 | 50 | -51 | 7.7 | 411.7 | — | 61.0 |
| FY2019 | 707 | 10 | 4 | 34 | 0.7 | 35.2 | 110.0 | 58.9 |
| FY2020 | 775 | 48 | 39 | 7 | 5.6 | 325.7 | 90.0 | 61.8 |
| FY2021 | 1,011 | 110 | 90 | 34 | 11.2 | 744.9 | 90.0 | 62.7 |
| FY2022 | 1,208 | 134 | 114 | 38 | 12.2 | 942.9 | 115.0 | 64.8 |
| FY2023 | 1,129 | 118 | 105 | 150 | 9.5 | 867.5 | 135.0 | 73.2 |
| FY2024 | 978 | 79 | 56 | 121 | 5.0 | 472.8 | 145.0 | 77.8 |
| FY2025 | 1,073 | 109 | 87 | 32 | 6.8 | 243.9 | 165.0 | 76.9 |
バフェット流モート診断
総合スコア:7/25 主要モート:効率規模 持続性:判定中
山洋電気はDCファンやステッピングモーターなどの分野で一定の技術力とブランド認知を持つが、特許や独占的IPによる明確な優位性は限定的。特定のニッチ市場での評価はあるものの、汎用性の高い製品も多く、無形資産による強力な競争優位性は見出しにくい。
同社の製品は、産業機器やOA機器などに組み込まれることが多く、一度採用されると設計変更コストや信頼性検証の観点から、顧客が他社製品へ容易に乗り換えることは難しい側面がある。しかし、代替技術の出現や顧客のコスト削減要求により、スイッチング・コストは絶対的なものではない。
山洋電気の事業モデルは、製品の利用者が増えることで価値が増すネットワーク効果を生むものではない。個々の製品の性能や信頼性が評価されるBtoBビジネスであり、プラットフォーム型ビジネスとは異なる。
長年の製造業としての経験から、一定の生産効率は有していると考えられるが、グローバルな競合と比較して圧倒的なコスト優位性を持つという情報は少ない。為替変動や原材料価格の影響を受けやすく、構造的なコスト優位性は限定的。
DCファンやステッピングモーターといった特定の分野においては、業界内で一定のシェアと生産規模を有しており、効率的な生産体制を構築していると考えられる。これにより、価格競争力や安定供給能力において、中小規模の競合に対して優位性を持つ可能性がある。
競合との比較優位
強気シナリオ
FA(ファクトリーオートメーション)市場の拡大に伴う需要増
高付加価値製品(例:冷却ソリューション)へのシフトによる収益性向上
中国市場など新興国市場でのシェア拡大
弱気シナリオ(モート侵食)
競合他社による低価格攻勢
新興国メーカーの技術力向上と台頭
主要顧客産業(例:PC、サーバー)の需要低迷
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
山洋電気の競争優位性が失われるシナリオは、まず、同社が強みを持つDCファンやステッピングモーターといった分野において、競合他社がより低コストで同等以上の性能を持つ製品を大量に供給できるようになることである。特に、中国などの新興国メーカーが技術革新と規模の経済を武器に急速にシェアを拡大し、山洋電気の価格決定力を奪う状況が考えられる。また、顧客側で汎用部品への切り替えが進み、スイッチング・コストが低下することも、同社の優位性を損なう要因となる。さらに、同社が注力する高付加価値分野(例:高度な冷却技術)においても、競合が追いつき、差別化が困難になる、あるいは、顧客の技術トレンドが変化し、同社のコア技術が陳腐化する可能性も否定できない。これらの要因が複合的に作用することで、同社の持続的な競争優位性は崩壊するだろう。
5年後のモート予測
FA市場の成長と高付加価値製品へのシフトが奏功し、売上・利益ともに堅調に成長。特にアジア市場でのプレゼンスを高め、収益性を改善させる。
FA市場の緩やかな成長と、一部製品での価格競争に直面しながらも、既存顧客基盤を維持し、安定した業績を継続する。
新興国メーカーの台頭による価格競争激化と、主要顧客産業の需要低迷により、売上・利益ともに減速。収益性が悪化する。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 2,631億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 76.9% | |
| 3. 利益の安定性 | 10年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 -36.3% | |
| 6. 適度なPER | PER 30.4倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 2.06倍 |
合格数:3/7 部分的合格
直近の適時開示
- 2026-06-23 臨時報告書