明電舎(6508)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
各カードをクリックすると、過去22年の時系列ページへ遷移します(→マーク付き)
株価推移
チャート上をドラッグすると区間の騰落率を表示(ダブルクリックで解除)。
10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2015 | 2,374 | 105 | 70 | 121 | 10.1 | 30.7 | — | 26.5 |
| FY2016 | 2,201 | 88 | 57 | -2 | 7.7 | 25.3 | — | 29.6 |
| FY2017 | 2,418 | 114 | 71 | 104 | 8.7 | 31.1 | 8.0 | 30.3 |
| FY2018 | 2,450 | 103 | 77 | 63 | 9.1 | 168.7 | 9.0 | 31.5 |
| FY2019 | 2,557 | 127 | 82 | -33 | 9.1 | 180.9 | — | 32.2 |
| FY2020 | 2,313 | 84 | 73 | 15 | 7.3 | 161.0 | 50.0 | 34.6 |
| FY2021 | 2,550 | 95 | 67 | 39 | 6.4 | 148.4 | 48.0 | 35.1 |
| FY2022 | 2,726 | 85 | 71 | 32 | 6.4 | 157.1 | 50.0 | 35.1 |
| FY2023 | 2,879 | 127 | 112 | 14 | 8.7 | 247.0 | 50.0 | 37.8 |
| FY2024 | 3,011 | 215 | 185 | 264 | 13.0 | 407.5 | 75.0 | 40.7 |
バフェット流モート診断
総合スコア:6/25 主要モート:スイッチング・コスト 持続性:判定中
明電舎は、電力システム、産業システム、電子デバイスなど多岐にわたる事業を展開しており、長年の実績と技術蓄積がある。特に、電力インフラ分野での信頼性は無形資産となりうるが、特許やブランド力が突出しているわけではない。特定のニッチ分野での技術的優位性は存在する可能性はあるが、広範な競争優位性を示す具体的な指標は限定的。
電力インフラや産業用制御システムなど、一度導入されると交換が容易ではない製品・サービスを提供している。特に、公共性の高いインフラ分野では、信頼性や保守体制が重視され、顧客が他社へ乗り換える際のコストやリスクは一定程度存在する。しかし、顧客の投資判断や技術革新のスピードによっては、スイッチング・コストが低下する可能性もある。
明電舎の事業モデルは、直接的なネットワーク効果を生み出す性質のものではない。製品やサービスは個別の顧客ニーズに基づいて提供されることが多く、ユーザー数が増えることで製品自体の価値が向上するという構造は見られない。
長年の製造業としての経験から、一定の生産効率やサプライチェーン管理能力は有していると考えられる。しかし、グローバルな価格競争が激しい分野も含まれており、構造的なコスト優位性を確立していると断言できるほどの顕著な証拠はない。規模の経済によるコスト削減効果は限定的。
電力システムや産業システム分野では、一定の市場シェアを有していると考えられる。特に国内の電力インフラ関連では、大手プレイヤーとして一定の地位を築いている。しかし、グローバル市場全体で見ると、圧倒的な規模を持つ競合も存在し、効率規模による寡占的な優位性が確立されているとは言い難い。
競合との比較優位
強気シナリオ
再生可能エネルギー関連設備投資の拡大による需要増
インフラ老朽化に伴う更新需要の取り込み
海外市場での新規事業展開の成功
弱気シナリオ(モート侵食)
国内市場の成熟と低成長
グローバル競合との価格競争激化
技術革新への対応遅れによる陳腐化
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
明電舎の投資が失敗するには、まず同社が持つスイッチング・コストの優位性が、予想以上に早く失われる必要がある。具体的には、顧客がより安価で高性能な代替技術や製品を容易に導入できるようになり、保守・運用コストの高さや導入実績といった既存の取引関係が重視されなくなる状況が考えられる。また、電力インフラのような安定した市場においても、技術革新のスピードが加速し、既存の設備との互換性が失われるようなブレークスルーが競合他社から生まれることで、明電舎の長期的な受注基盤が揺らぐ可能性も否定できない。さらに、国内市場の低成長が続く中で、海外展開も計画通りに進まず、収益性の高い新規事業の創出にも失敗した場合、同社の成長性は大きく損なわれるだろう。
5年後のモート予測
再生可能エネルギー関連やインフラ更新需要を背景に、主力事業が堅調に推移。海外事業も拡大し、売上・利益ともに緩やかな成長を維持する。
国内市場は低成長ながらも、安定した需要に支えられ、事業基盤を維持。収益性は現状維持程度で推移する。
価格競争の激化や技術革新への対応遅れにより、主力事業の収益性が悪化。海外展開も伸び悩み、全体として減収減益となる。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 4,963億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 40.7% | |
| 3. 利益の安定性 | 10年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 40.0% | |
| 6. 適度なPER | PER 26.9倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 3.58倍 |
合格数:3/7 部分的合格