アンリツ(6754)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 876 | 42 | 27 | 56 | 3.5 | 19.7 | — | 61.1 |
| FY2017 | 860 | 49 | 29 | 40 | 3.7 | 21.0 | 15.0 | 64.6 |
| FY2018 | 997 | 112 | 90 | 116 | 10.5 | 65.2 | 15.0 | 65.6 |
| FY2019 | 1,070 | 174 | 134 | 110 | 14.2 | 97.2 | 22.0 | 67.8 |
| FY2020 | 1,059 | 197 | 161 | 155 | 14.7 | 117.2 | 31.0 | 75.8 |
| FY2021 | 1,054 | 165 | 128 | 73 | 11.2 | 94.0 | 40.0 | 74.5 |
| FY2022 | 1,109 | 117 | 93 | 9 | 7.9 | 70.0 | 40.0 | 77.0 |
| FY2023 | 1,100 | 90 | 77 | 129 | 6.1 | 58.3 | 40.0 | 77.9 |
| FY2024 | 1,130 | 121 | 93 | 172 | 7.5 | 70.4 | 40.0 | 77.8 |
| FY2025 | 1,175 | 148 | 117 | 32 | 8.8 | 91.2 | 40.0 | 76.6 |
バフェット流モート診断
総合スコア:10/25 主要モート:無形資産 持続性:判定中
アンリツは、通信計測分野で長年の実績と高い技術力を有し、特に5G/6G関連の試験測定器において、業界標準となるような技術や特許を複数保有している。これにより、競合他社が容易に模倣できない技術的優位性を確立している。
アンリツの試験測定器は、高度な専門知識と長期間の検証を経て導入されることが多く、顧客(通信事業者、機器メーカー等)は、導入済みのシステムや運用ノウハウとの互換性、トレーニングコスト、検証期間などを考慮すると、他社製品への切り替えには相応のコストとリスクが伴う。
アンリツの主要事業である計測器は、個々の製品の性能が重視され、ユーザーが増えることで製品価値が直接的に向上するようなネットワーク効果は限定的である。
量産効果によるコスト削減努力は行われているが、高度な技術開発と精密な製造プロセスを要するため、構造的な大幅なコスト優位性を確立しているとは言えない。特定のニッチ分野では優位性がある可能性も否定できない。
通信計測機器市場において、アンリツは主要プレイヤーの一つであり、グローバルな販売網とサポート体制を有している。市場規模に対して、上位数社で寡占化が進んでいる傾向があり、その中で一定の地位を確保している。
競合との比較優位
強気シナリオ
次世代通信規格(6Gなど)の開発競争における技術的リーダーシップの維持・強化
IoT、自動運転、クラウドなど、新たな成長分野への計測ソリューション展開の成功
M&Aや戦略的提携による事業領域の拡大と技術ポートフォリオの強化
弱気シナリオ(モート侵食)
競合他社による、アンリツのコア技術を凌駕する革新的な技術の開発・投入
主要顧客である通信事業者における設備投資の鈍化や、低価格帯製品へのシフト
地政学的リスクやサプライチェーンの混乱による、グローバル事業への悪影響
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
アンリツの投資が失敗するシナリオは、同社が長年培ってきた技術的優位性が陳腐化し、競合他社がより低コストで高性能な代替技術を開発・提供できるようになることである。特に、通信インフラ投資のサイクルが急速に変化し、アンリツの製品ライフサイクルがそれに追いつけなくなる、あるいは、中国などの新興国企業が技術的ハードルを低くし、価格競争力でアンリツを圧倒するような事態が考えられる。また、顧客がオープンスタンダードや汎用的なソリューションへと移行し、アンリツのような専門性の高いハードウェアへの依存度を低下させることも、同社のモートを侵食する要因となりうる。さらに、主要顧客である通信事業者の合併や事業再編により、調達力が低下し、価格交渉力が弱まることもリスクとなる。
5年後のモート予測
6G関連技術の標準化で主導権を握り、新規事業分野での成功も相まって、売上・利益ともに大幅な成長を達成する。
通信インフラ投資の緩やかな回復と、既存事業の堅調な推移により、安定的な成長を続ける。
技術革新の遅れや競合激化により、市場シェアを失い、収益性が低下する。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 5,428億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 76.6% | |
| 3. 利益の安定性 | 10年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 9.2% | |
| 6. 適度なPER | PER 46.5倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 4.09倍 |
合格数:4/7 部分的合格