ジーエス・ユアサ コーポレーション(6674)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 3,596 | 231 | 122 | 19 | 6.5 | 29.6 | — | 43.6 |
| FY2017 | 4,110 | 219 | 114 | 11 | 5.6 | 27.8 | 10.0 | 44.9 |
| FY2018 | 4,131 | 227 | 135 | 139 | 6.5 | 164.7 | 10.0 | 46.4 |
| FY2019 | 3,956 | 217 | 137 | 124 | 6.7 | 168.2 | — | 45.8 |
| FY2020 | 3,865 | 248 | 115 | 165 | 4.9 | 141.9 | 50.0 | 46.8 |
| FY2021 | 4,321 | 227 | 85 | -173 | 3.4 | 105.2 | 50.0 | 44.8 |
| FY2022 | 5,177 | 315 | 139 | 18 | 5.1 | 173.1 | 50.0 | 42.6 |
| FY2023 | 5,629 | 416 | 321 | 170 | 8.6 | 369.7 | 50.0 | 50.3 |
| FY2024 | 5,803 | 500 | 304 | -195 | 7.8 | 303.3 | 70.0 | 50.0 |
| FY2025 | — | — | — | — | — | — | 75.0 | — |
バフェット流モート診断
総合スコア:9/25 主要モート:効率規模 持続性:判定中
GSユアサは、鉛蓄電池およびリチウムイオン電池分野で長年の歴史と技術蓄積を持つ。特に、自動車用鉛蓄電池では高いブランド認知度と品質評価を確立しており、一部の特殊用途向けリチウムイオン電池でも技術的優位性を持つ。しかし、特許網の広範さや他社との差別化が明確なレベルには至っていない。
自動車メーカーとの取引では、長期間にわたる開発・認証プロセスを経ており、サプライヤー変更には相応の時間とコストがかかる。また、産業用蓄電池においても、特定の用途や性能要件を満たすためには、既存サプライヤーからの切り替えは容易ではない側面がある。しかし、代替技術の登場やコスト競争力によっては、スイッチングコストが低下する可能性もある。
同社の事業モデルは、直接的なネットワーク効果を生み出すプラットフォーム型ではない。製品の価値は個々の性能や信頼性に依存し、ユーザー数の増加が製品価値を直接的に高める構造ではない。
長年の生産経験とスケールメリットにより、一定のコスト競争力は有している。特に、成熟した鉛蓄電池事業においては、効率的な生産体制を構築している。しかし、リチウムイオン電池分野では、後発企業や中国メーカーなど、より低コストで生産する競合が存在し、絶対的なコスト優位性を確立するには至っていない。
自動車用鉛蓄電池市場においては、国内トップクラスのシェアを誇り、一定の規模の経済を享受している。産業用蓄電池や航空宇宙分野でも、特定のニッチ市場で高いシェアを持つ。しかし、グローバルなリチウムイオン電池市場全体で見ると、サムスンSDIやLG化学、CATLなどの巨大企業と比較すると、規模の経済における優位性は限定的である。
競合との比較優位
強気シナリオ
EVシフトに伴うリチウムイオン電池事業の急成長と収益性向上
自動車用鉛蓄電池における安定したキャッシュフローの維持
航空宇宙・防衛分野での技術的優位性の拡大と高収益化
弱気シナリオ(モート侵食)
リチウムイオン電池市場における激しい価格競争と技術革新への対応遅れ
競合他社による低価格製品の台頭によるシェア低下
既存事業(鉛蓄電池)の需要減少と新事業への転換の遅延
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
ジーエス・ユアサの投資が失敗するには、まずリチウムイオン電池技術における競争力が決定的に劣後し、主要顧客である自動車メーカーからの信頼を失う必要がある。具体的には、競合他社がより高性能・低コストなバッテリーを迅速に開発・量産化し、GSユアサがその技術的キャッチアップに失敗するシナリオだ。また、既存の鉛蓄電池事業が想定以上に早く衰退し、かつリチウムイオン電池事業が黒字化しない、あるいは十分な収益を上げられない場合も、キャッシュフローが悪化し、存続が危ぶまれる。さらに、サプライチェーンの混乱や原材料価格の高騰が長期化し、コスト競争力を維持できなくなることも、同社の優位性を損なう要因となり得る。これらの要因が複合的に作用することで、同社の持続的競争優位性は失われ、投資は失敗に終わるだろう。
5年後のモート予測
EV向けリチウムイオン電池の需要拡大と技術革新により、売上・利益ともに大幅に成長。自動車用鉛蓄電池事業は安定的に推移し、全体として高い収益性を実現する。
EV向けリチウムイオン電池事業は成長するものの、価格競争の激化により収益性は中程度にとどまる。自動車用鉛蓄電池事業は緩やかに縮小するが、全体としては堅調な業績を維持する。
リチウムイオン電池市場での競争敗退や技術陳腐化により、事業拡大が鈍化。鉛蓄電池事業も想定以上に早く衰退し、業績は低迷。財務体質が悪化するリスクがある。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 6,469億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 50.0% | |
| 3. 利益の安定性 | 9年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 42.3% | |
| 6. 適度なPER | PER 21.3倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 1.86倍 |
合格数:3/7 部分的合格