アズビル(6845)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2015 | 2,569 | 171 | 83 | 153 | 5.3 | 112.7 | — | 59.8 |
| FY2016 | 2,548 | 201 | 132 | 109 | 7.9 | 179.6 | — | 62.2 |
| FY2017 | 2,604 | 240 | 179 | 194 | 10.1 | 246.2 | 77.0 | 63.2 |
| FY2018 | 2,621 | 267 | 190 | 120 | 10.4 | 132.0 | 82.0 | 65.7 |
| FY2019 | 2,594 | 273 | 198 | 256 | 10.7 | 140.8 | 92.0 | 66.7 |
| FY2020 | 2,468 | 257 | 199 | 229 | 9.9 | 142.8 | 50.0 | 69.6 |
| FY2021 | 2,566 | 282 | 208 | 61 | 10.2 | 150.8 | 55.0 | 71.5 |
| FY2022 | 2,784 | 313 | 226 | 111 | 11.0 | 168.3 | 60.0 | 68.3 |
| FY2023 | 2,909 | 368 | 302 | 252 | 13.4 | 228.4 | 66.0 | 70.6 |
| FY2024 | 3,004 | 415 | 410 | 460 | 17.0 | 78.0 | 76.0 | 75.3 |
バフェット流モート診断
総合スコア:11/25 主要モート:スイッチング・コスト 持続性:判定中
アズビルは、ビルディングオートメーション(BA)およびメディカル分野で長年の実績と高い技術力を有する。特に、BA分野では、省エネルギーや快適性向上に貢献する独自の制御技術と、顧客の施設運用ノウハウを蓄積したサービスが強み。メディカル分野でも、高度な医療機器の開発・製造で培った信頼とブランド力が競争優位の源泉となっている。
アズビルのビルディングオートメーションシステムは、導入に多額の初期投資が必要であり、一度導入すると他のシステムへの切り替えは運用停止リスクや再教育コストを伴うため、顧客のスイッチングコストは非常に高い。また、保守・メンテナンス契約も長期にわたることが多く、顧客との継続的な関係性が構築されている。
アズビルの事業モデルは、直接的なネットワーク効果を生み出すものではない。個々の顧客との関係性や技術力に依存しており、ユーザー数の増加が直接的にサービス価値を向上させる構造ではない。
アズビルは、FAシステムや制御機器の製造において、一定の生産効率を追求しているが、業界全体として価格競争が激しい分野も含まれるため、構造的なコスト優位性は限定的。ただし、長年の経験に基づく効率的な生産プロセスは存在する。
アズビルは、ビルディングオートメーション市場において、国内大手の一角を占めており、一定の規模の経済性を享受している。特に、大規模なビルやプラント向けのシステムインテグレーションにおいては、その規模が強みとなる。しかし、グローバル市場では、より巨大な競合も存在する。
競合との比較優位
強気シナリオ
ビルディングオートメーション事業における省エネ・DX需要の拡大
メディカル事業における新製品開発と海外展開の加速
保守・メンテナンス事業の安定的な収益基盤の強化
弱気シナリオ(モート侵食)
競合他社による低価格攻勢や技術革新への対応遅れ
建設・設備投資の景気変動による需要の落ち込み
サイバーセキュリティリスクの顕在化によるシステム障害
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
アズビルの投資が失敗するには、ビルディングオートメーション市場におけるスイッチングコストの優位性が急速に失われる必要がある。例えば、オープン化が進み、システム間の互換性が高まり、顧客が容易に他社製品へ移行できるようになるシナリオが考えられる。また、メディカル事業において、革新的な技術を持つ新興企業が急速に台頭し、アズビルの既存製品ラインナップが陳腐化する可能性も否定できない。さらに、保守・メンテナンス事業の収益性が、競合の参入や価格引き下げ圧力によって著しく悪化することも、アズビルの競争優位性を損なう要因となりうる。これらの要因が複合的に作用することで、アズビルの長期的な競争優位性は揺らぐだろう。
5年後のモート予測
省エネ・DX需要を背景にBA事業が堅調に推移し、メディカル事業の成長も加わり、売上・利益ともに着実に伸長する。保守・メンテナンス事業も安定的に貢献する。
BA事業は緩やかな成長を続け、メディカル事業も安定成長。競合との競争は激化するものの、スイッチングコストの高さに支えられ、堅調な業績を維持する。
建設・設備投資の低迷や激しい価格競争により、BA事業の成長が鈍化。メディカル事業も新製品開発の遅れや競合の攻勢により伸び悩む。収益性は低下傾向となる。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 7,935億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 75.3% | |
| 3. 利益の安定性 | 10年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 -19.7% | |
| 6. 適度なPER | PER 19.4倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 3.29倍 |
合格数:3/7 部分的合格
直近の適時開示
- 2026-07-07 自己株券買付状況報告書(法24条の6第1項に基づくもの)
- 2026-06-25 臨時報告書
- 2026-06-05 自己株券買付状況報告書(法24条の6第1項に基づくもの)