ヒロセ電機(6806)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 1,151 | 285 | 214 | 175 | 7.2 | 611.8 | — | 90.6 |
| FY2017 | 1,253 | 286 | 195 | -8 | 6.4 | 560.9 | 240.0 | 89.4 |
| FY2018 | 1,246 | 232 | 179 | -30 | 5.8 | 489.5 | 480.0 | 90.0 |
| FY2019 | 1,218 | 204 | 153 | 114 | 5.0 | 420.4 | 240.0 | 89.3 |
| FY2020 | 1,335 | 279 | 199 | 151 | 6.1 | 549.1 | 240.0 | 88.0 |
| FY2021 | 1,637 | 408 | 314 | 334 | 9.2 | 885.4 | 240.0 | 86.6 |
| FY2022 | 1,832 | 468 | 346 | 521 | 9.9 | 1,002.0 | 440.0 | 87.2 |
| FY2023 | 1,655 | 340 | 265 | 271 | 7.3 | 772.4 | 500.0 | 90.3 |
| FY2024 | 1,894 | 427 | 330 | 127 | 8.9 | 976.3 | 440.0 | 88.8 |
| FY2025 | 2,113 | 430 | 331 | 366 | 8.8 | 991.9 | 490.0 | 87.7 |
バフェット流モート診断
総合スコア:9/25 主要モート:スイッチング・コスト 持続性:判定中
ヒロセ電機はコネクタ業界で長年の実績と高い技術力を有し、一部製品で特許を取得している。しかし、ブランド力は欧米大手競合に比べて限定的であり、特許による独占性は低い。技術力は評価できるものの、無形資産としての競争優位性はまだ発展途上と言える。
同社のコネクタは、自動車や産業機器など、一度採用されると仕様変更が困難な分野で広く使用されている。顧客は製品の信頼性や品質を重視するため、サプライヤー変更には開発・評価コスト、リスクが伴う。このため、一定のスイッチング・コストが発生していると考えられる。
ヒロセ電機の事業モデルは、プラットフォーム型ではなく、個別の製品供給が中心であるため、ネットワーク効果は期待できない。ユーザーが増えることで製品の価値が向上するような構造ではない。
コネクタ業界は価格競争も存在するが、ヒロセ電機は高付加価値製品に強みを持つ。しかし、グローバルな規模を持つ競合と比較して、圧倒的なコスト優位性を確立しているとは言えない。一部の汎用品では価格競争に巻き込まれる可能性もある。
ヒロセ電機はコネクタ業界において、特定のニッチ分野で高いシェアを持つ。しかし、業界全体で見ると、TE ConnectivityやAmphenolといったグローバル大手と比較すると規模は小さい。特定の高機能コネクタ市場においては、効率的な規模を享受している可能性がある。
競合との比較優位
強気シナリオ
高機能・高信頼性が求められる次世代自動車(EV、自動運転)向けコネクタ需要の取り込み
産業機器のFA化・IoT化に伴う高密度・高速通信用コネクタの需要拡大
継続的な研究開発による技術的優位性の維持・強化
弱気シナリオ(モート侵食)
グローバル大手競合による低価格攻勢や技術革新への対応遅れ
主要顧客である自動車業界の景気変動や電動化シフトの遅延
サプライチェーンの混乱や原材料価格の高騰による収益性の悪化
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
ヒロセ電機の投資が失敗するには、同社が強みとするスイッチング・コストが実質的に消失するか、その優位性を覆すほどの破壊的な技術革新が競合から登場する必要がある。具体的には、顧客がサプライヤー変更に伴うリスクやコストをほとんど感じなくなるような、標準化されたインターフェースやモジュール化が進むこと、あるいは、競合がヒロセ電機よりも大幅に低コストで同等以上の性能を持つコネクタを大量生産できるようになることが考えられる。また、主要顧客である自動車メーカーが、コネクタサプライヤーの多様化を積極的に進め、特定のサプライヤーへの依存度を意図的に低下させるような戦略をとることも、ヒロセ電機の競争優位性を損なう要因となりうる。さらに、地政学的リスクによるサプライチェーンの分断や、主要市場での需要が急激に縮小することも、同社の成長性を鈍化させる可能性がある。
5年後のモート予測
EV・自動運転、FA・IoT化の進展により、高機能コネクタ需要が拡大。ヒロセ電機は技術優位性を活かし、シェアを拡大。売上・利益ともに堅調に成長。
市場の成長に沿った緩やかな成長。競合との競争は激化するものの、既存顧客基盤と技術力で一定の地位を維持。安定的な収益を確保。
自動車業界の減速や競合の攻勢により、シェア低下。価格競争も激化し、収益性が悪化。成長が鈍化し、厳しい経営環境に直面。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 7,991億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 87.7% | |
| 3. 利益の安定性 | 10年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 -0.3% | |
| 6. 適度なPER | PER 24.1倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 2.07倍 |
合格数:3/7 部分的合格
直近の適時開示
- 2026-08-12 自己株券買付状況報告書(法24条の6第1項に基づくもの)
- 2026-07-09 自己株券買付状況報告書(法24条の6第1項に基づくもの)
- 2026-06-26 臨時報告書
- 2026-06-10 自己株券買付状況報告書(法24条の6第1項に基づくもの)
- 2026-05-14 自己株券買付状況報告書(法24条の6第1項に基づくもの)