SWCC(5805)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2017 | 1,552 | 42 | 20 | 56 | 6.9 | 6.4 | 0.0 | 23.6 |
| FY2018 | 1,682 | 63 | 37 | 28 | 11.2 | 123.9 | 5.0 | 26.5 |
| FY2019 | 1,772 | 66 | 46 | 33 | 12.8 | 153.2 | 7.0 | 28.1 |
| FY2020 | 1,711 | 86 | 55 | 46 | 13.7 | 183.3 | 15.0 | 32.3 |
| FY2021 | 1,617 | 76 | 50 | 55 | 10.3 | 166.5 | 20.0 | 36.7 |
| FY2022 | 1,992 | 100 | 94 | -11 | 15.9 | 313.4 | 50.0 | 39.5 |
| FY2023 | 2,091 | 105 | 94 | 6 | 13.8 | 315.0 | 60.0 | 43.1 |
| FY2024 | 2,139 | 128 | 88 | 188 | 11.5 | 297.1 | 90.0 | 47.0 |
| FY2025 | 2,379 | 209 | 114 | 132 | 13.3 | 385.7 | 136.0 | 42.3 |
| FY2026 | 2,777 | 273 | 188 | 137 | 17.8 | 636.5 | 223.0 | 47.6 |
バフェット流モート診断
総合スコア:6/25 主要モート:効率規模 持続性:判定中
SWCCは非鉄金属業であり、特許やブランドによる明確な無形資産の優位性は確認できない。同社の事業内容は主に電線・ケーブルの製造・販売であり、技術的な優位性は存在する可能性はあるが、それが特許等で保護され、競合に対する持続的な優位性となっているかは不明。
SWCCの製品である電線・ケーブルは、インフラ投資や建設プロジェクトにおいて、仕様や品質基準が厳格に定められている場合が多い。一度採用された製品やサプライヤーを変更するには、再設計や再認証が必要となる可能性があり、一定のスイッチング・コストが発生しうる。しかし、価格競争力や代替品の存在により、その効果は限定的。
SWCCの事業は、製品の利用者が増えることでその価値が増加するようなネットワーク効果は発生しない典型的な製造業である。製品の品質や供給能力が重要であり、ユーザー間の相互作用による価値向上は見られない。
非鉄金属(銅、アルミニウム等)の調達価格や製造プロセスの効率化がコスト競争力に影響を与える。SWCCが長年の事業運営で培った調達ノウハウや生産技術により、一定のコスト優位性を有している可能性はある。しかし、原材料価格の変動リスクや、他の大手メーカーとのコスト競争は激しいと考えられる。
SWCCは電線・ケーブル業界において、一定の生産能力と販売網を持つ中堅企業である。国内市場においては、大手メーカーとの寡占状態にあり、規模の経済による効率的な生産・供給体制を構築していると考えられる。特に、特定の分野や地域においては、その規模が競争優位に寄与している可能性がある。
競合との比較優位
強気シナリオ
国内インフラ投資の継続による電線・ケーブル需要の安定的な増加
再生可能エネルギー関連設備投資の拡大に伴う高付加価値製品の需要増
M&Aや事業提携による事業規模の拡大と効率化の進展
弱気シナリオ(モート侵食)
原材料価格(銅など)の急激な高騰による採算悪化
海外メーカーの低価格製品の流入による価格競争の激化
主要顧客である建設・電力業界の景気低迷による需要減少
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
SWCCの投資が失敗するには、まず同社の規模の経済が、競合他社、特に海外の低コストメーカーや、より大規模な国内メーカーに対して、価格競争力や供給能力において優位性を発揮できなくなる状況が考えられる。具体的には、原材料調達における交渉力の低下、生産設備の老朽化や非効率化、あるいは為替レートの変動が、同社のコスト構造を不利にする場合である。また、電線・ケーブルという製品のコモディティ化がさらに進み、ブランドや技術力といった無形資産、あるいは顧客のスイッチング・コストがほとんど存在しない状況になれば、規模の経済だけでは持続的な競争優位を保てなくなるだろう。さらに、主要なインフラ投資や建設プロジェクトにおいて、SWCCが選ばれる理由が失われ、代替サプライヤーへの切り替えが容易になるような技術革新や標準化が進むことも、同社の優位性を損なう要因となる。
5年後のモート予測
インフラ投資や再生可能エネルギー関連需要の拡大を背景に、SWCCの売上は堅調に推移。高付加価値製品の比率向上により、利益率も改善傾向。M&A等による事業規模拡大も寄与し、安定的な成長が見込まれる。
国内建設・電力需要は横ばい。原材料価格の変動に一部影響を受けるものの、コスト管理と既存事業の効率化により、緩やかな売上・利益の成長を維持する。
原材料価格の高騰と海外競合の台頭により、価格競争が激化。国内需要も低迷し、SWCCの収益性は悪化。事業規模の維持も困難になるリスクがある。