アキレス(5142)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2017 | 869 | 25 | 20 | 40 | 4.4 | 109.0 | 50.0 | 56.2 |
| FY2018 | 879 | 23 | 23 | 12 | 5.1 | 132.4 | 40.0 | 56.6 |
| FY2019 | 857 | 14 | 3 | -7 | 0.8 | 20.5 | 40.0 | 55.8 |
| FY2020 | 802 | 16 | 19 | 30 | 4.6 | 120.3 | 40.0 | 57.2 |
| FY2021 | 736 | 16 | 32 | 17 | 6.9 | 204.7 | 50.0 | 60.4 |
| FY2022 | 760 | 9 | 15 | -3 | 3.2 | 97.1 | 40.0 | 59.6 |
| FY2023 | 829 | -7 | -12 | -56 | -2.6 | -78.2 | 40.0 | 53.6 |
| FY2024 | 786 | -10 | -82 | -19 | -20.8 | -560.3 | 20.0 | 47.8 |
| FY2025 | 791 | -4 | 4 | 8 | 1.1 | 30.7 | 20.0 | 49.5 |
| FY2026 | 818 | 30 | 21 | -2 | 4.9 | 154.9 | 40.0 | 51.8 |
バフェット流モート診断
総合スコア:4/25 主要モート:none 持続性:判定中
アキレスは特定の強力なブランドや特許、規制ライセンスによる独占的な地位を築いているとは言えない。主力製品であるゴム長靴や履物、建材、産業資材などは汎用品が多く、技術的優位性やブランド力が競合他社との差別化要因として際立っていない。
BtoB取引においては、特定の産業資材や建材で顧客との長年の取引関係が存在する可能性はある。しかし、製品の汎用性が高く、代替品も容易に入手可能なため、顧客が乗り換える際の損失は限定的と考えられる。新規顧客獲得のハードルは低い。
アキレスの事業モデルは、ユーザーが増えることで製品やサービスの価値が向上するネットワーク効果を生み出す構造ではない。個々の製品は独立して機能し、プラットフォーム型ビジネスのような相互依存関係は存在しない。
長年の製造業としての経験や効率化努力により、一定のコスト競争力は有していると考えられる。特に、大量生産によるスケールメリットや、サプライチェーンの最適化によるコスト削減努力は継続していると推測される。しかし、原材料価格の変動リスクは存在する。
履物や建材、産業資材など複数の事業を展開しているが、各市場において業界を代表するような圧倒的なシェアや寡占状態を築いているとは言えない。規模の経済による優位性は限定的であり、多数の競合企業が存在する。
競合との比較優位
強気シナリオ
高機能素材や環境対応型製品の開発・普及による新たな収益源の確立
海外市場におけるニッチ分野でのシェア拡大
M&Aによる事業ポートフォリオの強化とシナジー創出
弱気シナリオ(モート侵食)
原材料価格の高騰や為替変動による収益性の悪化
新興国メーカーの台頭による価格競争の激化
主力製品市場における需要の低迷や代替技術の登場
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
アキレスの投資が失敗するには、同社が長年培ってきた製造ノウハウや品質管理能力が、急速な技術革新や市場の変化に対応できず陳腐化することが必要である。具体的には、競合他社がより低コストで高性能な代替素材や製品を開発・提供し、アキレスの既存事業の優位性を根底から覆すシナリオが考えられる。また、グローバルサプライチェーンの混乱や、主要顧客層の需要構造の劇的な変化が、同社の安定的な収益基盤を蝕む可能性もある。さらに、環境規制の強化やサステナビリティへの要求の高まりに対し、同社が迅速かつ効果的な対応策を打ち出せず、市場からの信頼を失うことも、投資の失敗につながるだろう。
5年後のモート予測
高付加価値製品へのシフトや海外展開の加速により、売上・利益ともに緩やかな成長を続ける。特に、環境配慮型素材や高機能産業資材分野での貢献が期待される。
既存事業の安定性を維持しつつ、コスト削減努力を継続。緩やかな成長に留まるが、大きな飛躍は見込めない。市場環境の変化への対応が鍵となる。
原材料価格の高騰や競争激化により、収益性が圧迫される。既存事業の縮小や不採算事業からの撤退を余儀なくされる可能性も否定できない。