事業の概要
- シューズ製品の製造販売アキレスグループは、主にシューズ製品の製造と販売を手掛けています。これは、一般消費者向けの靴の企画・開発・生産・販売を指し、グループの中核事業の一つです。
- プラスチック製品の製造販売自動車の内装材、建材、フィルム、防災用品など、多岐にわたるプラスチック製品の製造と販売を行っています。これらの製品は、産業用途や建築用途など、幅広い分野で利用されています。
- 産業資材製品の製造販売ウレタン、断熱材、工業用資材、衝撃吸収材といった産業資材の製造と販売も手掛けています。これらは、様々な産業の生産活動を支える基盤となる素材や部品を提供しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- シューズ事業の状況シューズ事業は売上高101.16億円に対し、営業利益は-9.72億円と赤字を計上しています。これは、靴の製造・販売における競争激化やコスト増、あるいは市場環境の変化などが影響している可能性があります。
- プラスチック事業の状況プラスチック事業は売上高401.24億円、営業利益2.22億円と、グループ内で最も大きな売上を誇る事業です。自動車内装材やフィルムなど多岐にわたる製品が、安定した収益源となっていることが伺えます。
- 産業資材事業の状況産業資材事業は売上高288.53億円、営業利益26.62億円と、売上規模はプラスチック事業に次ぐものの、最も高い営業利益率を誇る事業です。ウレタンや断熱材などの高付加価値製品が、収益に大きく貢献していると考えられます。
2025-03 セグメント別業績
| セグメント | 区分 | 売上(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| Shoes | 事業 | 101 | -10 | -9.6% |
| Plastic | 事業 | 401 | 2 | 0.6% |
| IndustrialMaterials | 地域 | 289 | 27 | 9.2% |
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3 【事業の内容】 当社グループは、アキレス株式会社(当社)及び子会社18社、関連会社4社より構成されており、シューズ製品、プラスチック製品、産業資材製品の製造、販売を主な事業としております。なお、子会社18社は全て連結し、関連会社4社は持分法を適用しております。事業の内容と当社及び関係会社の当該事業における位置づけ並びにセグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、事業区分にある部門はセグメントの区分と同一であります。 事業区分売上区分主な関係会社シューズ事業シューズアキレスリテール㈱、ACHILLES HONG KONG CO.,LTD.プラスチック事業車輌内装用資材、一般レザー・カブロン・ラミネート、フイルム、建装資材、防災対策商品アキレスコアテック㈱、アキレスビニスター㈱、アキレスウエルダー㈱、ACHILLES USA,INC.、阿基里斯(上海)国際貿易有限公司、阿基里斯(佛山)新型材料有限公司、昆山阿基里斯新材料科技有限公司産業資材事業ウレタン、断熱資材、工業資材、衝撃吸収材等東北アキレス㈱、関東アキレスエアロン㈱、大阪アキレスエアロン㈱、三進興産㈱、榮新科技有限公司、阿基里斯先進科技股份有限公司 事業の系統図は次のとおりであります。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 中程度 ブランド契約や技術開発による製品差別化があるが、原材料価格変動リスクも存在。 |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | 技術 プラスチック加工(成型・製膜・発泡)を軸としたコア技術と研究開発。 |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | 中程度 |
| 設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか | 混合 |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 高い |
会社が挙げる主要リスク:為替の変動リスク / 原材料の調達リスク / ブランド契約の継続性リスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 4 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
アキレスは特定の強力なブランドや特許、規制ライセンスによる独占的な地位を築いているとは言えない。主力製品であるゴム長靴や履物、建材、産業資材などは汎用品が多く、技術的優位性やブランド力が競合他社との差別化要因として際立っていない。
スイッチングコスト★☆☆☆☆
BtoB取引においては、特定の産業資材や建材で顧客との長年の取引関係が存在する可能性はある。しかし、製品の汎用性が高く、代替品も容易に入手可能なため、顧客が乗り換える際の損失は限定的と考えられる。新規顧客獲得のハードルは低い。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
アキレスの事業モデルは、ユーザーが増えることで製品やサービスの価値が向上するネットワーク効果を生み出す構造ではない。個々の製品は独立して機能し、プラットフォーム型ビジネスのような相互依存関係は存在しない。
コスト優位★★☆☆☆
長年の製造業としての経験や効率化努力により、一定のコスト競争力は有していると考えられる。特に、大量生産によるスケールメリットや、サプライチェーンの最適化によるコスト削減努力は継続していると推測される。しかし、原材料価格の変動リスクは存在する。
規模の経済★☆☆☆☆
履物や建材、産業資材など複数の事業を展開しているが、各市場において業界を代表するような圧倒的なシェアや寡占状態を築いているとは言えない。規模の経済による優位性は限定的であり、多数の競合企業が存在する。
- 多様な製品ポートフォリオシューズ、プラスチック、産業資材と幅広い製品群を持つことで、特定の市場変動リスクを分散し、安定した事業運営を目指しています。これにより、異なる市場の需要に対応できる柔軟性があります。
- グローバルな事業展開子会社18社と関連会社4社を国内外に持ち、特に中国やアメリカにも拠点を設けています。これにより、海外市場での生産・販売ネットワークを構築し、国際的な競争力を高めています。
- 技術開発とブランド戦略有価証券報告書には具体的な記述はありませんが、一般的に製造業においては、技術開発やブランド契約を通じて製品の競争力を維持・向上させることが重要です。アキレスも同様に、技術力とブランド力を活用している可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針当社グループの基本方針は、「社会との共生」=「顧客起点」を企業理念とし、「社会との共生」と「顧客起点」を共に重要な価値と位置づけ、持続可能な社会の実現に貢献し、社会全体の幸福度を高めていくことにあり、企業倫理と遵法の精神に基づき透明度の高い経営を行い、社会の信頼を得ていくことが重要であると考えております。企業価値の向上を図るため、安定的な利益が確保できる事業基盤を確立する一方、成長分野への積極的な投資を行い事業の強化を図り、株主の皆様をはじめとする全てのステークホルダーに存在意義を示し、お応えしていく会社になることを目指しております。(2) 経営環境当社グループを取り巻く事業環境は、ここ数年、新型コロナウイルス感染症の影響、ウクライナ情勢等による原材料価格・エネルギーコストの上昇・高止まり、マーケットの冷え込みに伴う物量減少など、厳しい状況が継続しました。当社グループにおきましては、足元の業績における収益性の悪化に対応するため、生産性の向上(コストダウン)や価格改定の推進、新しい価値創造への取組みにより業績は改善しつつありますが、高い利益を生み出し続ける企業への転換が課題となっております。(3) 経営戦略等当社グループは、世界に、驚き・喜び・感動を提供し、人々の生活を豊かにする『グローバル ソリューション プロバイダー』を長期的な目標に掲げ、それを見据えた3ヵ年の方向性を示す『中期経営計画-FY25~FY27-』を策定いたしました。社員一人ひとりの好奇心、多様な能力、ユニークなアイデア、ひらめきを大切にし、様々なテクノロジーを組み合わせたソリューションで社会に貢献することを目指し、3つの全社戦略を柱に人材力や生産性・技術力等の事業基盤の高度化に取り組むとともに、サステナビリティ経営を推進し、収益力の再構築・強化を図ってまいります。(4) 優先的に対処すべき課題<3つの全社戦略>① 選択と集中の徹底各事業や、各事業において収益性の低いアイテム・カテゴリーの位置づけを再評価するとともに、市場成長性と収益性が期待できるマーケットを特定し、選択と集中の徹底を図ってまいります。② 新たな価値の創造当社グループは、アイデアによるグループ・テクノロジーの掛け合わせとソリューション提案を通じて、お客様に新たな価値を提供するソリューションプロバイダーを目指してまいります。その実現に向け、社会性や市場成長性、グループ・テクノロジーとの親和性の観点から、エレクトロニクス、モビリティ、メディカル&ヘルスケア、コンストラクション&インフラ、セーフティ・アクティビティを重点分野に定め、事業横断的シナジーの促進とマーケット視点でのソリューション力の一層の強化を目的として組織再編を進め、アキレスならではの新たな価値を創造してまいります。③ グローバル戦略の推進新たな価値の創造におけるソリューション戦略を水平展開し、グローバルビジネスを拡大してまいります。<事業基盤の高度化>全社戦略の実現に向けて、人材力、生産性、技術力、価値創造・開発力の向上に取り組んでまいります。<サステナビリティ経営>持続可能な社会への貢献、中長期的な企業価値向上に向けて、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の3つの観点からサステナビリティ経営を推進してまいります。 『中期経営計画-FY25~FY27-』を通じて当社グループの企業価値向上・持続的成長に邁進してまいります。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針当社グループの基本方針は、「社会との共生」=「顧客起点」を企業理念とし、「社会との共生」と「顧客起点」を共に重要な価値と位置づけ、持続可能な社会の実現に貢献し、社会全体の幸福度を高めていくことにあり、企業倫理と遵法の精神に基づき透明度の高い経営を行い、社会の信頼を得ていくことが重要であると考えております。企業価値の向上を図るため、安定的な利益が確保できる事業基盤を確立する一方、成長分野への積極的な投資を行い事業の強化を図り、株主の皆様をはじめとする全てのステークホルダーに存在意義を示し、お応えしていく会社になることを目指しております。(2) 経営環境当社グループを取り巻く事業環境は、ここ数年、新型コロナウイルス感染症の影響、ウクライナ情勢等による原材料価格・エネルギーコストの上昇・高止まり、マーケットの冷え込みに伴う物量減少など、厳しい状況が継続しました。当社グループにおきましては、足元の業績における収益性の悪化に対応するため、生産性の向上(コストダウン)や価格改定の推進、新しい価値創造への取組みにより業績は改善しつつありますが、高い利益を生み出し続ける企業への転換が課題となっております。(3) 経営戦略等当社グループは、世界に、驚き・喜び・感動を提供し、人々の生活を豊かにする『グローバル ソリューション プロバイダー』を長期的な目標に掲げ、それを見据えた3ヵ年の方向性を示す『中期経営計画-FY25~FY27-』を策定いたしました。社員一人ひとりの好奇心、多様な能力、ユニークなアイデア、ひらめきを大切にし、様々なテクノロジーを組み合わせたソリューションで社会に貢献することを目指し、3つの全社戦略を柱に人材力や生産性・技術力等の事業基盤の高度化に取り組むとともに、サステナビリティ経営を推進し、収益力の再構築・強化を図ってまいります。(4) 優先的に対処すべき課題<3つの全社戦略>① 選択と集中の徹底各事業や、各事業において収益性の低いアイテム・カテゴリーの位置づけを再評価するとともに、市場成長性と収益性が期待できるマーケットを特定し、選択と集中の徹底を図ってまいります。② 新たな価値の創造当社グループは、アイデアによるグループ・テクノロジーの掛け合わせとソリューション提案を通じて、お客様に新たな価値を提供するソリューションプロバイダーを目指してまいります。その実現に向け、社会性や市場成長性、グループ・テクノロジーとの親和性の観点から、エレクトロニクス、モビリティ、メディカル&ヘルスケア、コンストラクション&インフラ、セーフティ・アクティビティを重点分野に定め、事業横断的シナジーの促進とマーケット視点でのソリューション力の一層の強化を目的として組織再編を進め、アキレスならではの新たな価値を創造してまいります。③ グローバル戦略の推進新たな価値の創造におけるソリューション戦略を水平展開し、グローバルビジネスを拡大してまいります。<事業基盤の高度化>全社戦略の実現に向けて、人材力、生産性、技術力、価値創造・開発力の向上に取り組んでまいります。<サステナビリティ経営>持続可能な社会への貢献、中長期的な企業価値向上に向けて、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の3つの観点からサステナビリティ経営を推進してまいります。 『中期経営計画-FY25~FY27-』を通じて当社グループの企業価値向上・持続的成長に邁進してまいります。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は、次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況(経営成績の状況)当連結会計年度における世界経済は、米国は堅調に推移しましたが、ウクライナ情勢の長期化に伴う原材料価格・エネルギーコストの上昇や世界的なインフレ進行などがあり、欧州を中心に足踏み状態となりました。また、中国も個人消費の伸び悩みと不動産市場の悪化により回復が遅れました。日本経済は、個人消費やインバウンド需要の回復の動きが見られたものの、原材料価格・エネルギーコストの上昇や為替レートの大幅な変動など、先行き不透明な状況が継続しました。このような事業環境のもと、当社グループは企業価値の増大を目指して、お客様が求める商品・ブランド力のある商品創りに注力してまいりました。具体的には、省エネルギー関連製品、環境対応製品、防災関連製品、生活関連製品、インフラ整備関連製品などの重点分野、およびグローバル化へ積極的な事業展開を推進するとともに、継続してコストダウンおよび省エネルギー・廃棄物の削減に取組んでまいりました。その結果、当連結会計年度の業績は売上高79,093百万円(前連結会計年度比0.6%増)、営業損失436百万円(前連結会計年度は営業損失958百万円)、経常損失220百万円(前連結会計年度は経常損失171百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益427百万円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純損失8,210百万円)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。当社は主に企業向けの中間財と最終消費者向けの消費財を製造、販売しております。消費財がもつ当社のブランド力を中間財の拡販に有効活用していくためにも、今後、消費財への注力は重要との観点から、消費財・中間財に区分して記載しております。 〈シューズ事業〉◆消費財健康志向の高まりの中で、ランニングシューズブランド「BROOKS(ブルックス)」はライフスタイルにランニングを取り入れる層の拡大を背景として、また衝撃吸収素材「ソルボセイン」搭載のコンフォートシューズ「アキレス・ソルボ」もその性能や履き心地の良さが市場から評価され、それぞれ好調に推移しております。しかしながら、その他の商品群の苦戦から、全体では前年売上を下回りました。シューズ事業の当連結会計年度の売上高は10,116百万円(前連結会計年度比2.9%減)、セグメント損失(営業損失)は972百万円(前連結会計年度は841百万円のセグメント損失)となりました。 〈プラスチック事業〉◆中間財車輌内装用資材は、日本・中国・北米市場で日系自動車メーカーの生産減少の影響を受け前年売上を下回りました。なお、中国子会社の阿基里斯(佛山)新型材料有限公司が保有する車輌資材事業の固定資産について、「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき将来の回収可能性を検討した結果、自動車市場の急激な環境変化に伴い、当初の事業計画において想定していた収益が見込めなくなり、短期的な業績改善が難しいとの判断により、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として特別損失に計上しております。フイルムは、米国子会社が苦戦しましたが、エレクトロニクス分野、ライフサイエンス分野向けが大きく伸長し、前年売上を上回りました。建装資材は、住宅市場の低迷の影響を受けて市況が鈍化し、前年売上を下回りました。価格改定の効果も含めた中間財の当連結会計年度の売上高は37,795百万円(前連結会計年度比0.7%増)となりました。 ◆消費財防災対策商品は、国内・海外ともに販売が伸び悩み、前年度の国内レスキューボート増の反動もあり、前年売上を下回りました。消費財の売上高は2,328百万円(前連結会計年度比7.9%減)となりました。プラスチック事業全体の当連結会計年度の売上高は40,124百万円(前連結会計年度比0.2%増)、セグメント利益(営業利益)は222百万円(前連結会計年度比77.5%減)となりました。 〈産業資材事業〉◆中間財ウレタンは、車輌用が低調に推移しましたが、寝具・雑貨用が復調し、前年売上を上回りました。断熱資材は、ボード製品が住宅、非住宅建築向けで好調に推移し、スチレン製品も好調に推移したことにより、前年売上を上回りました。工業資材は、半導体ウエハー搬送用部材が回復基調で推移したことや、医療機器向け大型成型品の伸長により、前年売上を上回りました。中間財の売上高は28,033百万円(前連結会計年度比2.9%増)となりました。産業資材全体の当連結会計年度の売上高は、28,853百万円(前連結会計年度比2.5%増)、セグメント利益(営業利益)は2,662百万円(前連結会計年度比87.4%増)となりました。 (財政状態の状況)イ.資産当連結会計年度末の資産合計は79,504百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,157百万円減少となりました。これは主に、退職給付信託財産の一部返還に伴い投資有価証券が3,003百万円増加しましたが、退職給付に係る資産が2,598百万円、有形固定資産が1,794百万円、棚卸資産が1,718百万円、受取手形が974百万円減少したことによるものであります。 ロ.負債当連結会計年度末の負債合計は40,168百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,943百万円減少となりました。これは主に、支払手形及び買掛金が1,451百万円、繰延税金負債が643百万円減少したことによるものであります。 ハ.純資産当連結会計年度末の純資産合計は39,336百万円となり、前連結会計年度末に比べ213百万円減少となりました。これは主に、為替換算調整勘定が1,705百万円増加しましたが、自己株式の取得により959百万円、退職給付に係る調整累計額が956百万円減少したことによるものであります。 ② キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。) は6,719百万円(前連結会計年度末比131百万円減少)となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果、増加した資金は2,686百万円(前連結会計年度末比807百万円収入増)となりました。これは主に固定資産除売却損益2,257百万円、仕入債務の減少2,166百万円、退職給付信託返還益1,958百万円、その他の資産の増加1,034百万円等の減少要因と、減損損失3,256百万円、減価償却費2,898百万円、棚卸資産の減少2,042百万円等の増加要因によるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果、減少した資金は1,918百万円(前連結会計年度末比1,875百万円収入増)となりました。これは主に固定資産の取得による支出3,793百万円等の減少要因と、固定資産の売却による収入2,381百万円等の増加要因によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果、減少した資金は1,246百万円(前連結会計年度末比3,004百万円支出増)となりました。これは主に自己株式の取得による支出959百万円と配当金の支払額286百万円の減少要因によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績イ.生産実績当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称生産高(百万円)前期比(%)シューズ事業2,106△3.5プラスチック事業34,7702.0産業資材事業23,416△0.1合計60,2930.9 (注) 金額は、販売価格によっており、セグメント間の取引については、相殺消去しております。 ロ.受注実績当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称受注高(百万円)前期比(%)受注残高(百万円)前期比(%)シューズ事業10,220△4.4232△20.6プラスチック事業47,27111.69,627123.1産業資材事業30,5743.11,32915.4合計88,0666.511,18994.3 (注) セグメント間の取引については相殺消去しております。 ハ.販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称販売高(百万円)前期比(%)シューズ事業10,116△2.9プラスチック事業40,1240.2産業資材事業28,8532.5合計79,0930.6 (注) セグメント間の取引については相殺消去しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容イ.当連結会計年度の経営成績の分析(a) 売上高当連結会計年度の売上高は、79,093百万円(前連結会計年度比0.6%増)となりました。当社及び連結子会社の売上高の状況は以下のとおりであります。・当社において、シューズは、「BROOKS(ブルックス)」と「アキレス・ソルボ」は好調に推移しましたが、その他の商品群の苦戦により減収となりました。車輌内装用資材は、日系自動車メーカーの生産減少の影響を受け減収となり、建装資材は、住宅市場の低迷の影響を受けて苦戦しました。一方、フイルムは、エレクトロニクス分野・ライフサイエンス分野向けで大きく伸長し、ウレタンは、寝具・雑貨用が復調、断熱資材は、ボード製品が住宅・非住宅建築向けで好調に推移し、工業資材は、半導体ウエハー搬送用部材が回復基調で推移しました。また、コストの高止まりや円安の影響による仕入コストの増加等の対応として価格改定を進めた効果により、全体としては前連結会計年度に比べて売上高は増加しました。・国内子会社は、ウレタンの寝具向けや、断熱資材の住宅・非住宅建築向けが好調に推移し、全体としては前連結会計年度に比べて売上高は増加しました。・海外子会社は、北米市場における医療用フイルムや、中国・北米市場における車輌内装用資材が低調に推移したこと等により、全体としては前連結会計年度に比べて売上高は減少しました。 (b) 営業損失当連結会計年度の営業損失は、436百万円(前連結会計年度は営業損失958百万円)となりました。・当社及び連結子会社において、原材料価格・エネルギーコストの上昇・高止まりや円安による仕入れコスト上昇の影響等への対応として、生産性の向上、経費削減、価格改定の推進や新しい価値創造の取組みを進めましたが、海外市場での減収による粗利減の影響等により営業損失となりました。 (c) 経常損失当連結会計年度の経常損失は、220百万円(前連結会計年度は経常損失171百万円)となりました。・当社において、中国の車輌関連会社等に関する持分法投資利益209百万円の計上がありましたが、営業損失の影響により経常損失となりました。 (d) 親会社株主に帰属する当期純損失当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、427百万円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純損失8,210百万円)となりました。主な要因は以下のとおりであります。・当連結会計年度の特別利益は、不動産売却に伴う固定資産売却益2,308百万円と、退職給付信託返還益1,958百万円を計上しております。・当連結会計年度の特別損失は、中国子会社が保有する車輌内装用資材に関する固定資産の減損損失3,256百万円を計上しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結損益計算書関係)※7 減損損失」に記載しております。・当連結会計年度の法人税等の税金費用は、353百万円となりました。 ロ.経営成績に重要な影響を与える要因について当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ハ.当連結会計年度末の財政状態の分析当連結会計年度末の資産合計は79,504百万円であり、前連結会計年度末に比べ3,157百万円の減少となりました。流動資産は、前連結会計年度末に比べ1,559百万円減少の45,720百万円となりました。これは主に現金及び預金が869百万円増加しましたが、商品及び製品が1,096百万円、受取手形が974百万円減少したことによります。固定資産は、前連結会計年度末に比べ1,597百万円減少の33,784百万円となりました。これは、有形固定資産が主に減損処理の影響により1,794百万円減少し、投資その他の資産では、退職給付信託財産の一部返還の影響等により、投資有価証券が3,003百万円増加し、退職給付に係る資産が2,598百万円減少したことによります。当連結会計年度末の負債合計は40,168百万円であり、前連結会計年度末に比べ2,943百万円の減少となりました。流動負債は、前連結会計年度末に比べ3,998百万円増加の29,161百万円となりました。これは主に支払手形及び買掛金が1,451百万円減少しましたが、1年以内返済予定の長期借入金が5,750百万円増加したことによります。固定負債は、前連結会計年度末に比べ6,942百万円減少の11,006百万円となりました。これは主に長期借入金5,750百万円、繰延税金負債が643百万円、退職給付に係る負債が522百万円減少したことによります。連結会計年度末の純資産合計は39,336百万円であり、前連結会計年度末に比べ213百万円の減少となりました。これは主に為替換算調整勘定が1,705百万円増加しましたが、自己株式の取得により959百万円、退職給付に係る調整累計額が956百万円減少したことによります。 ニ.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容〈シューズ事業〉当連結会計年度の売上高は、10,116百万円(前連結会計年度比2.9%減)となりました。主な分析内容は、「第2 事業の状況 4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 セグメントごとの経営成績」に記載のとおりであります。セグメント損失は、販売費の削減等に努めたものの、円安による仕入れコストの増加等により972百万円の損失(前連結会計年度は841百万円のセグメント損失)となりました。セグメント資産は、主に棚卸資産の減少等により、前連結会計年度末に比べ1,631百万円減少の8,127百万円となりました。 〈プラスチック事業〉当連結会計年度の売上高は、40,124百万円(前連結会計年度比0.2%増)となりました。主な分析内容は、「第2 事業の状況 4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 セグメントごとの経営成績」に記載のとおりであります。セグメント利益は、主に海外市場での減収による粗利減の影響等により、前年同期に比べ768百万円減少の222百万円(前連結会計年度比77.5%減)となりました。セグメント資産は、主に中国子会社が保有する車輌資材事業の固定資産の減損処理により有形固定資産の減少等により、前連結会計年度末に比べ2,183百万円減少の39,459百万円となりました。 〈産業資材事業〉当連結会計年度の売上高は、28,853百万円(前連結会計年度比2.5%増)となりました。主な分析内容は、「第2 事業の状況 4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 セグメントごとの経営成績」に記載のとおりであります。セグメント利益は、価格改定の効果や生産性の向上による利益率の改善、前期に減損処理を行ったウレタン・断熱資材の減価償却費の減少等により、前年同期に比べ1,241百万円増加の2,662百万円(前連結会計年度比87.4%増)となりました。セグメント資産は、売上債権の増加等により前連結会計年度末に比べ566百万円増加の19,563百万円となりました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報(キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容)当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。キャッシュ・フロー指標のトレンドは、次のとおりであります。 2022年3月期2023年3月期2024年3月期2025年3月期自己資本比率(%)59.653.647.849.5時価ベースの自己資本比率(%)24.723.726.724.3キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)1.1―7.85.5インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)151.4―31.519.5 (注)自己資本比率:自己資本/総資産時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フローインタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い1.各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。2.株式時価総額は、期末株価終値×自己株式控除後の期末発行済株式数により算出しております。3.営業キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。4.2023年3月期のキャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオについては、営業キャッシュ・フローがマイナスのため記載しておりません。 (資本の財源及び資金の流動性、財務政策)当社グループは、安定した収益を確保するための運転資金及び新たな成長に繋がる投資に必要な資金は、営業活動によるキャッシュ・フローを源泉としておりますが、資金需要に応じて金融機関からの借入により調達しております。当社グループを取り巻く事業環境は、ウクライナ情勢の長期化や中東地域の緊張の高まりによる原材料価格やエネルギーコストの高止まり、さらには世界的なインフレの進行、大幅な為替変動など外的な要因が企業経営に大きな影響を及ぼしております。また、各地で高まる地政学リスクは当社のグローバルサプライチェーンや市場環境にも引き続き不確実性をもたらしています。当社グループは、当連結会計年度において運転資金及び設備資金の充当のため、金融機関からの借り換えによる資金の調達を行い、2025年3月末時点の手許資金としての現金及び預金残高は7,721百万円であります。足元の業績は改善傾向にあるものの、金融機関との信頼関係を維持し、安定した資金を確保し続ける為には高収益体質への早期転換が喫緊の課題です。生産性の向上(コストダウン)や更なる価格改定に加え、中期経営計画に掲げた『グローバル ソリューション プロバイダー』としての新たな価値創造の取組みを加速してまいります。財務政策の基本方針は、キャピタルアロケーション戦略として中期経営計画において以下の2点を掲げております。・安定した財務基盤を念頭に、キャッシュをさらなる成長投資や株主還元等に最適に配分する・中長期的な企業成長に向けては人材の成長・活力向上が不可欠であるため、人的資本への投資を優先的に実施する中期経営計画期間におけるキャッシュ・インは、全社戦略の推進による営業活動によるキャッシュ・フローの創出を基本とし、それに必要運転資金を踏まえた現預金の活用や投資有価証券の売却等による保有資産の最適化、及び財務健全性を意識したレバレッジの有効活用を考えております。キャッシュ・アウトは、維持更新・環境投資への配分を優先順位付けしながら実施する一方、イ.成長投資、ロ.株主還元についても積極的に配分いたします。イ.成長投資の考え方は、以下の2点です。(a) 人的資本(人材を軸とした積極的な基盤整備・拡充、従業員還元の強化)への優先的な配分(b) 事業基盤の強化(重点分野に関する研究開発の強化、全社的なDXの推進)、及び戦略的M&A(ソリューションの質・幅の拡充、バリューチェーンの強化、海外拠点の拡大)に配分ロ.株主還元の基本方針としては、継続的かつ安定的な配当を基本としつつ、自己株式の取得も機動的に実施し、総合的な株主還元の充実を図ります。具体的には以下のとおりです。 基本方針配当直近の経営状況を踏まえ、当面は特に下記を意識した配当を行う・配当性向30%以上・1株当たり配当金50円自己株式取得連結業績や成長投資、株価の状況等を総合的に勘案しながら柔軟に実施する (契約債務)2025年3月31日現在の契約債務の概要は、次のとおりであります。 年度別要支払額(百万円)契約債務合計1年以内1年超3年以内3年超5年以内5年超短期借入金4,4004,400―――長期借入金(一年内返済予定を含む)10,2505,7504,500―― ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。なお、その他の主な会計上の見積りは以下のとおりであります。 (退職給付に係る資産及び負債の算定)当社及び一部の連結子会社では確定給付型の退職金制度を採用し、退職給付債務の算定における数理計算は、割引率、退職率、死亡率、予想昇給率などの計算基礎に基づいております。また、年金資産(退職給付信託を含む)の長期期待運用収益率は、年金資産が退職給付の支払に充てられるまでの時期、保有している年金資産のポートフォリオ、過去の運用実績、運用方針及び市場の動向等を考慮して決定しております。なお、当連結会計年度末の退職給付債務の算定に用いた主要な数理計算上の仮定は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (退職給付関係)2.確定給付制度 (8)数理計算上の計算基礎に関する事項」に記載のとおりであります。これらの前提条件の見積りと実績の差異は、数理計算上の差異として計上され、翌連結会計年度より退職給付費用の一部として処理されますが、主に株式市場等の市況が急激に変化した場合に数理計算上の差異が大きく変動し、将来の退職給付費用、退職給付に係る資産及び負債に影響を及ぼす可能性があります。
事業リスク
- 為替変動による影響アキレスグループは海外での事業展開も行っているため、為替レートの急激な変動は、海外子会社の業績や輸入原材料のコストに影響を与え、グループ全体の収益を圧迫する可能性があります。
- 原材料価格の変動石油化学品や繊維などの原材料価格が、原油価格の変動によって大きく上下するリスクがあります。これにより、製造コストが増加し、製品の価格転嫁が難しい場合には利益率が低下する可能性があります。
- 災害・感染症のリスク地震、火災、停電といった災害や、新たな感染症の発生・蔓延は、生産ラインの停止、原材料供給の滞り、物流網の寸断などを引き起こす可能性があります。これにより、事業活動が停滞し、業績に悪影響を及ぼす恐れがあります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3 【事業等のリスク】当社グループの事業展開について影響を及ぼす可能性のあるリスクには以下のようなものがあります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 為替の変動リスクについて当社グループは、為替変動リスクを回避するために、「為替取引に関するリスク管理方針」に基づき、為替予約等の対策を行っておりますが、為替レートの急激な変動が発生した場合は、当社グループの業績および財務状況に影響を与える可能性があります。 (2) 原材料の調達について当社グループは、原材料として石油化学品、繊維、紙・鉄加工部材等を使用しておりますが、今後原油価格の急激な変化によって、これらの原材料コストの上下動が当社グループの業績および財務状況に影響を与える可能性があります。 (3) ブランド契約の継続性について当社グループは、技術開発並びに営業戦略の一環として、各種の契約を締結し企業活動を行っております。当社グループは、引き続きこのような機会を前向きに活用する予定であります。しかし、経営・財務、またはその他の理由により当事者間で不一致が生じた場合、契約の変更または継続しない場合もあり、当社グループの業績および財務状況に影響を与える可能性があります。 (4) 災害・火災・地震および感染症に係るリスクについて① 当社グループは、災害等による製造ラインの中断による影響を最小化するために全ての設備における定期的な災害予防検査と設備点検を行っております。また、生産拠点を分散化することで効率的な配送はもとより、取引先への早期納入、安定供給を心掛けております。しかしながら、生産設備で発生する災害・火災・停電等による中断事象の影響を完全に防止できる保証はありません。火災保険は全ての生産拠点に付保しておりますが、災害の規模によっては損害の全てを保険で賄うことができない場合もあります。② 災害等により原材料供給元の操業が停止した場合や物流網が寸断された場合、原材料の調達が滞り当社グループの業績および財務状況に影響を与える可能性があります。③ 新たな感染症等が発生・蔓延した場合には、当社グループの仕入先からの調達、生産・物流拠点の操業停止などサプライチェーンに影響を及ぼし、事業活動が停滞する可能性があります。その結果、当社グループの業績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、サプライチェーンの対応として平時より供給トラブル発生時の影響の早期把握と資材の迅速な手配が可能となるよう努めており、サプライヤーとの強固な信頼関係の下、供給の確保と供給不能な資材に対する代替品の検討等を推進することで、有事の際の影響を最小限に留めるよう努めております。 (5) 法的規制(環境規制)について当社グループは、国内外の地域において事業を展開しております。地域によっては予想外の規制変更、法令の適用等多様なリスクにさらされております。当社グループが事業を展開する地域における規制または法令の変更は、その内容によっては当社グループの業績および財務状況に影響を与える可能性があります。また、当社グループの事業は大気汚染、水質汚濁、廃棄物処理、指定化学物質の使用および取扱い等様々な環境法令の適用を受けており、生産活動に関し環境リスクを抱えております。将来、環境に係る法改正の内容によっては、法令遵守を第一義としてとらえ、多額の環境投資費用が見込まれ、これらにかかる費用が当社グループの業績および財務状況に影響を与える可能性があります。 (6) 国際活動および海外進出に潜在するリスクについて当社グループの海外市場への事業展開には以下に掲げるようないくつかのリスクが内在しております。① 予期しない法律または規制の変更② 不利な政治または経済要因③ 人材の採用と確保の難しさ④ 未整備の技術インフラが当社グループの活動に悪影響を及ぼすまたは当社グループの製品やサービスに対する顧客の支持を低下させる可能性⑤ 潜在的に不利な税の影響⑥ テロ、戦争またはその他の要因による社会的混乱当社グループは、競争力のある製品の製造とコスト削減のために、海外において生産並びに委託生産の規模拡大を続けております。しかし、現地における政治または法規制の変化、労働力の不足、ストライキ、経済・社会状況の変化など、予測せぬ事象により生産設備の管理やその他事業の遂行に問題が生じる可能性があります。従って、これらの事象は当社グループの業績および財務状況に影響を与える可能性があります。 (7) 訴訟に関するリスクについて当社グループは、事業を展開するにあたって、製造、加工または輸出入し販売する製品の製造物責任関連、労務関連、知的財産関連その他に関して、訴訟を提起された場合には、当社グループの業績および財務状況に影響を与える可能性があります。 (8) 品質管理について当社グループは、顧客に信頼される品質の製品を提供するため「品質基本方針」に基づき、品質管理体制に万全を期し、製品の製造を行っております。しかしながら、予想を超える重大な品質トラブルが発生した場合には、多額のコストを要するほか、ブランドイメージや社会的評価が低下し、当社グループの業績および財務状況に影響を与える可能性があります。