研究開発活動(本文)
FY2025|2,082 文字
6 【研究開発活動】 「新たな価値・事業の創造」、「画期的な技術・商品の創出」を目指し、当社のコア技術であるプラスチック加工(成型・製膜・発泡)を軸として「環境」と「快適性」をキーワードに研究開発活動を行ってまいりました。 環境配慮型の商品としては、フレームラミネート用バイオマス軟質ポリウレタンフォームとバイオマスPVC合皮を複合化したバイオマスプラスチック複合サスティナブル素材の開発など、幅広い展開を進めました。また快適な生活空間を創る商品としては、鉄骨造外張り断熱工法に対応し優れた断熱性を有する断熱材の開発や、抗バイオフイルム・低イオン溶出性を特徴とした帯電防止フイルムを開発し、豊かな暮らしに貢献可能な製品の開発を進めております。 当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費は、1,132百万円であり、各事業の研究開発の目的、主要課題、成果および研究開発費は以下の通りであります。 なお、研究開発費には各事業に配分できない基礎研究費487百万円が含まれております。 (1)シューズ事業 シリーズ累計販売8,400万足を突破した「瞬足」から、「WING SLIDER(ウイングスライダー)」を発売しました。ミッドソール上面にソールがしなるようミゾを施した「INNER FLEX SYSTEM(インナーフレックスシステム)」を採用し推進力をサポート。さらに、反発性を高めた新反発素材「BOUND FOAM(バウンドフォーム)」をミッドソールに採用しトランポリンのように弾むような感覚を実現しております。 1~3歳児を育てる保護者の声をもとに、子どもが履きやすく、保護者も履かせやすい工夫を随所に取り入れて開発した「瞬足足育ベビー」シリーズからは、靴の脱ぎ履きや歩行を通じ、4つの動作(かたちあわせ・つまむ・かんじる・そろえる)でトレーニングして認知機能を養う「脳トレシューズ」を発売しました。 レザーシューズ「アキレス・ソルボ」からは、長時間履いても快適なウェッジソールシューズ「アキレス・ソルボ H 590」を発売しました。お客様や売り場スタッフからの声から生まれ、厚底でありながらも約235g(23.0cm時/片足)と軽量で、スニーカーのように歩きやすいのが特長です。クッション性に優れた厚めのインソールが足裏にフィットするアナトミー形状になっております。 当事業に係わる研究開発費は209百万円であります。 (2)プラスチック事業 車輌資材関係は、一般家具用で、リサイクル材を使用した環境対応PVC合皮に新規意匠を加えてラインナップの充実を図りました。 化成品関係は、農業用分野では苗木の食害防止材用の生分解性シートの開発に着手しサンプルワークを開始しました。一般・産業用分野では抗バイオフイルム、低イオン溶出性を特徴とした帯電防止フイルムを開発し、高機能フイルム展等でリリースしました。 建装関係は、気軽にお部屋の模様替えが楽しめる壁紙として、特殊不織布素材の粘着壁紙「壁STRY」、及びヨーロッパ発のハイクオリティなデザイン壁紙「AS CREATION」を、アキレス公式ウェブショップで販売を開始しました。 防災関係は、新商品エアーテントで、廉価版「CST―45」の販売を開始しました。レジャー&防災用ボートでは、クラウドファンディング「Makuake」で「CNR3―350」の販売を開始しました。 当事業に係わる研究開発費は383百万円であります。 (3)産業資材事業 断熱資材関係は、鉄骨外張り断熱工法向けに石膏ボードと高性能ウレタンボードを一体化させた「アキレス準不燃QDパネル」を開発しました。このパネルを用いた「QDパネル鉄骨外張り断熱システム」は、多様な鋼板外装材の選択が可能であり、鉄骨造建築物の省エネ性能や施工性の向上・結露リスクの低減が図れ、準耐火建築物(ロ準耐2号)にも対応しております。 工業資材関係は、静電気対策製品として、高精度が要求される生成AI半導体分野を中心に300mmウエハー用非接触式搬送システムとして「NA―12M容器」および「T―WSR300SGリングスペーサー」を開発、上市しました。 当事業に係わる研究開発費は52百万円であります。 (4)独自技術による成長分野への新商品を担う研究開発本部では、当社独自のポリピロールめっき法を用いて、低温・常圧のプロセスでガラス基板への高密度めっき形成を可能にする技術を新たに開発しました。またフレームラミネート性(熱融着性)と難燃性を備え、より広い用途に使用できる特殊タイプのフレームラミネート用バイオマス軟質ポリウレタンフォームを開発しました。 DX(デジタルトランスフォーメーション)推進のため、画像解析AIについては検討を進め試験運用を開始しました。さらに生成AIを活用するための技術検討を開始しました。 プラスチックのリサイクル技術開発として異素材複合品のリサイクル技術について検討を継続しており、環境に配慮した循環型製品の開発を目指しております。
FY2024|1,949 文字
6 【研究開発活動】 「新たな価値・市場の創造」、「画期的な技術・商品の創出」を目指し、当社のコア技術であるプラスチック加工(成型・製膜・発泡)を軸として「環境」と「快適性」をキーワードに研究開発活動を行ってまいりました。 環境配慮型の商品としては、排出される炭酸ガスを製品内部に吸収・固定化したビニル壁紙の開発や、農業用の生分解性マルチフィルムの開発など、幅広い展開を進めました。また快適な生活空間を創る商品としては、鉄骨造外張り断熱工法に対応し優れた断熱性を有する断熱材の開発や、安定した車両挙動に貢献し疲れにくく快適な運転に寄与できる車輌用「導電性表皮材」が新たな車種へ搭載されるなど、豊かな暮らしに貢献可能な製品の開発を進めております。 当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費は、1,226百万円であり、各事業の研究開発の目的、主要課題、成果および研究開発費は以下のとおりであります。 なお、研究開発費には各事業に配分できない基礎研究費545百万円が含まれております。 (1)シューズ事業 2023年5月にブランド誕生20周年を迎えた「瞬足」から、「S-AXELRATER(エスアクセルレータ)」を発売しました。令和の子どもの足に合わせてフィッティング性を向上させた新設計ラスト「NEO-RACING FIT LAST(ネオ-レーシングフィットラスト)」を採用し、コーナー走行時にしっかりと地面を捉えるようアウトソールを段階的に傾斜させた独自の設計「DIGIGRIP(デジグリップ)」を採用しています。 東日本大震災を契機として2013年に誕生した20km歩けるパンプスがコンセプトの「ALL DAY Walk」はリニューアルを行い、インソールを大幅に改良しました。解剖学に基づいた3D形状とし、疲れや加齢で下がりやすい足裏のアーチを理想的な形に持ち上げる立体構造としました。従来品よりも足とインソールとの接地面積が増し、足裏にフィットするため長時間でも快適に歩きやすくなりました。 当事業に係わる研究開発費は229百万円であります。 (2)プラスチック事業 車輌資材関係は、内装用に高触感を有する発泡カブロンを開発しハンドル用として新たな採用が決定しました。また、一般レザーの家具用では、サンプル帳に新柄が2柄掲載されることが決定しました。 化成品関係は、一般フィルム分野ではバイオマス由来材料を用いた商品開発を進め、産業用フィルム分野では各種粘着テープ用の基材フィルムの開発活動を進め、農業用フィルム分野では新規生分解性マルチフィルムを開発し、上市しました。また医療用フィルム分野では新規顧客との共同開発を開始し、設備改造・配合検討を行い、採用が決定しました。 防災関係は、昨年販売したボート先端部の開閉仕様「LCT-670」の小型ボートとして新商品「LCT-400」を開発し販売を開始しました。 当事業に係わる研究開発費は400百万円であります。 (3)産業資材事業 ウレタン関係は、自動車タイヤから発生するノイズの一種である空洞共鳴の低減を目的とする吸音性特殊ウレタンフォームを開発しました。タイヤ内部での過酷な使用条件への耐久性も付与し、発売中の新製品タイヤの部材として採用されております。 断熱資材関係は、農畜産向けの天井断熱材としてスチレンを心材とする軽量で耐アンモニア性に優れた「アキレスコープランPP」を開発しました。また鉄骨造外張り断熱工法向けに石膏ボードと高性能ウレタンボードを一体化させた製品で新たな防火構造認定取得を目指し開発に取り組んでいます。 工業資材関係は、静電気対策製品として、半導体分野向けにウエハー搬送用および製造プロセス用として材料組成を見直し品質を改良した高機能性導電シート「CPS(Z4)スペーサー」および「STチャックテープ」を開発、上市しました。 当事業に係わる研究開発費は51百万円であります。 (4)独自技術による成長分野への新商品を担う研究開発本部としては、植物由来の原材料を含み保湿効果を高めた生分解性マルチフィルム「ビオフレックスマルチプラス」や、特定作物向けに生分解性を制御した土壌消毒用生分解性マルチフィルム「ビオフレックスマルチ GM」を開発、上市しました。また植物由来の原材料を20%含む環境配慮型の軟質ポリウレタンフォームを開発しました。 DX(デジタルトランスフォーメーション)推進にあたっては、目視検査の自動化に向けたAIでの画像解析技術の検討を開始しました。 プラスチックのリサイクル技術開発としては、異素材複合品のリサイクルについて取り組みを始めており、環境に配慮した循環型製品の開発を目指しています。
FY2023|1,843 文字
6 【研究開発活動】 「新たな価値・市場の創造」、「画期的な技術・商品の創出」を目指し、当社のコア技術であるプラスチック加工(成型・製膜・発泡)を軸として「環境」と「快適性」をキーワードに研究開発活動を行ってまいりました。 環境配慮型の商品としては、リサイクルした炭酸ガスを製造に利用した軟質ポリウレタンフォームの開発や、農林畜産用・食品包装用等、生分解性フィルムの幅広い展開を進めました。快適な生活空間を作る商品としては、除電性能を有する車輌用「導電性表皮材」を開発しました。安定した車輌挙動に貢献し、より疲れにくく快適な運転に寄与することが認められ複数車種へ搭載されるなど、豊かな暮らしに貢献しております。 当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費は、1,260百万円であり、各事業の研究開発の目的、主要課題、成果および研究開発費は以下のとおりであります。 なお、研究開発費には各事業に配分できない基礎研究費503百万円が含まれております。 (1)シューズ事業 シリーズ累計販売8,000万足を突破し、ブランド誕生20周年を迎える「瞬足」から20周年記念モデルとして、令和の子どもの足の傾向(甲低、幅広)に則した新設計のラスト(足型)を採用した「SYUNSOKU 00-1(ダブルオーワン)」を発売しました。レザーシューズ「アキレス・ソルボ」からは、レザースニーカー2タイプ「アキレス・ソルボN542/N543」を発売しました。この商品は衝撃吸収性と反発性に優れる当社独自の特殊素材「ACROFOAM(アクロフォーム)」を前足部に配置し、さらに足なり歩行をサポートする3Dシャンクも内蔵したスポーツアイテムとは一線を画す上質なオールレザーのデザインスニーカーとなります。 当事業に係わる研究開発費は266百万円であります。 (2)プラスチック事業 車輌資材関係では、車輌用の内装材で除電性能を有する合成皮革に意匠性と通気性を付与した車輌用内装材の採用が新たに決定し、本格生産が開始しました。また、家具用で環境対応のリサイクルレザーの生産を開始しました。 化成品関係では、半導体製造工程用テープの基材となる塩化ビニールフィルムの開発を推進しました。また、表面のべたつきを改善し、文具等の一般雑貨での加工性を高めた透明軟質塩化ビニルフィルムを開発、上市致しました。 建装関係は、デザインと機能性を両立した高質な空間を演出する壁紙及び床材を開発し、販売を行いました。 防災関係では、新商品としてボート先端部の開閉仕様を採用したLCT-670の形式承認及び生産販売を行いました。テント関連では、除染テントの天幕の各部位を改良し、上市しました。軟質ジョイントジャバラ商品では、製造年度のトレーサビリティ対応を行いました。 当事業に係わる研究開発費は430百万円であります。 (3)産業資材事業 ウレタン関係は、環境に配慮した製品として、ケミカルリサイクルにより合成された液化炭酸ガスを発泡剤に用いた「CRIIN FOAM(クリーンフォーム)」と低反発端材を一定の比率で混合して圧縮成形したチップフォーム「フィッティー」を上市しました。 断熱資材関係は、2022年6月に国会で可決・成立した「建築物省エネ法等改正案」にて新設される断熱性能等級の最高等級7にいち早く対応するため、「もっと厚く、もっと暖かく」をコンセプトに、「キューワンボードMA」を新たに開発、上市しました。 当事業に係わる研究開発費は60百万円であります。 (4)独自技術による成長分野への新商品展開を担う研究開発本部では、ウレタンの独自配合技術により開発した高次元の反発弾性を備えた新素材「ACROFOAM(アクロフォーム)」の高い反発弾性に加えて高い衝撃吸収性を保持し、へたりにくい素材という特長を活かして、子ども用運動あそびマットに展開し、「プレミアム・ランディングマット」として上市し、キッズデザイン賞を受賞しました。 導電性ポリマーを用いた新しい無電解めっき技術では、取り組み先と共同で従来品と比べて飛躍的な薄型化を実現し、多様な場所へのワイヤレスチャージャー設置を可能とするワイヤレス充電向け薄型パターンコイルを開発しました。 DX(デジタルトランスフォーメーション)推進のため、MI(マテリアルズインフォマティクス)の取組みを始めており、新しい性能を付与した商品開発を短期間で行うことを目指しています。
FY2022|1,744 文字
5 【研究開発活動】 省エネ、環境、健康、をキーワードに、これまでの技術を向上・進化させ、独創性のある製品を提案し続けるために、当社のコア技術であるプラスチック加工(成型・製膜・発泡)を軸に研究開発活動を行ってまいりました。 省エネ商品としては、新規発泡剤を用いて優れた断熱性能が保持できる高性能断熱材の開発、環境配慮型の商品としては、生分解性フィルムとして、農林畜産用途、食品包装、土木向け等幅広い展開を進めました。さらに、健康を守る商品としては、新型コロナウイルスの活動を抑制する機能を保持したシューズ、飛沫感染対策用フィルム、抗ウイルスレザーの開発等、市場が最も求めていることに貢献可能な商品を開発しております。 当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費は、1,359百万円であり、各事業の研究開発の目的、主要課題、成果および研究開発費は以下のとおりであります。 なお、研究開発費には各事業に配分できない基礎研究費530百万円が含まれております。 (1)シューズ事業 シリーズ累計販売7,500万足を突破したジュニアスポーツシューズブランド「瞬足」からは靴底に効果が持続する抗ウイルス加工を施した、抗ウイルスシューズ「瞬足JC-951」を発売しました。また瞬足シリーズとして、1~3歳児の母親の声を反映させて開発したベビーシューズ「瞬足足育ベビー」を発売しました。レザーシューズ「アキレス・ソルボ」からは、大人の女性に向けたニューラインとして、スポーツアイテムとは一線を画すミニマルなデザインと快適な履き心地を両立した上質なスニーカーを発売しました。 当事業に係わる研究開発費は283百万円であります。 (2)プラスチック事業 車輌用の合成皮革関係は、除電性能を有する合成皮革にて走行性能の向上が認められ、複数車種への搭載が決定し、本格生産をスタートしました。また、家具用の抗ウイルス性能を有するPVCレザーが、順調に伸長しております。 フィルム関係では、バイオマス可塑剤を用いたデスクマット・ファイル用・間仕切りカーテン用の塩化ビニールフィルムの上市や「脱炭素社会を支えるプラスチック等資源循環システム構築実証事業」である環境省補助事業に参画し、農業資材(森林用)の生分解素材への転換を実証してまいりました。 建装関係は、表面に傷が付き難く、撥水性のある壁紙を開発し、高質な空間を演出するカラー展開で販売を行いました。 防災関連商品では、JICA向け大型連結テントや米国向けボートの販売が好調に推移しました。 当事業に係わる研究開発費は479百万円であります。 (3)産業資材事業 軟質ウレタン関係は、ハロゲン系難燃剤を使用しない環境対応型の高難燃フォームを上市しました。自動車の内装材、鉄道車輌や電子・電気分品など用途に応じた、様々な厳しい難燃性試験をクリアしており、且つ吸音性にも優れたフォームとなっています。 硬質ウレタン関係は、近年ネットスーパーなどによる食品宅配や医薬品等の低温・定温輸送等保冷輸送のニーズの高まりを受け、高性能硬質ウレタンフォーム断熱材を使用した保冷ボックス「QZ-Box」を開発、上市しました。 工業資材関係は、半導体搬送用部材、RIM成形で作製した医療機器用部材が好調に推移しました。 当事業に係わる研究開発費は66百万円であります。 (4)独自技術による成長分野への新商品を担う研究開発本部では、ウレタンの独自配合技術により、高次元の反発弾性を備えた新素材「ACROFOAM(アクロフォーム)」の高い反発弾性に加えて高い衝撃吸収性を保持し、へたりにくい素材という特徴を活かして、シューズ、インソール、子供用運動マット等、様々な製品に新たな機能を付加する新素材として展開を始めております。 また、グローバルな環境規制の観点から、植物由来の原料を用いたバイオマスウレタンフォームの開発を進めました。さらに、導電性ポリマーを用いた新しい無電解めっき技術では、共同取り組み先と様々な用途開拓を進めております。特に、薄型で高性能なワイヤレス給電用コイル、NFCアンテナ、薄膜の電磁波シールドフィルムは、車輌のEV化の流れもあり注目を集めています。
FY2021|1,701 文字
5 【研究開発活動】 省エネ、環境、健康、をキーワードに、これまでの技術を向上・進化させ、独創性のある製品を提案し続けるために、当社のコア技術であるプラスチック加工(成型・製膜・発泡)を軸に研究開発活動を行ってまいりました。 省エネ商品としては、新規発泡剤を用いて優れた断熱性能が保持できる高性能断熱材の開発、環境配慮型の商品としては、生分解性フィルムとして、農林畜産用途、食品包装、土木向け等幅広い展開を進めました。さらに、健康を促進する商品としては、快適な睡眠をサポートする温度調節機能を持ったウレタンフォームの開発等、市場が最も求めていることに貢献可能な商品を開発しております。 当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費は、1,415百万円であり、各事業の研究開発の目的、主要課題、成果および研究開発費は以下のとおりであります。 なお、研究開発費には各事業に配分できない基礎研究費421百万円が含まれております。 (1)シューズ事業 ジュニアスポーツシューズでは、子供たちの運動能力を引き出すスポーツシューズとして、アキレス独自開発の衝撃が反発に変わる進化系素材「ACROFOAM(アクロフォーム)」を搭載した「HYPER JUMPER(ハイパージャンパー)」を発売しました。また、累計販売7,200万足を突破し昨年ブランド誕生17周年を迎えた「瞬足」からは、障害の有無や年齢などに関わらず、履き口が大きく開くデザインで“脱ぎ履きしやすい”を目指した「瞬足ユニバーサルデザイン」シリーズを新たに発売しました。レディースシューズでは“一歩をつつむ、心をほどく。”をブランドコンセプトにしたレザーシューズ「アキレス・ソルボ」から、自分自身を心地よく保ちたいナチュラル志向の女性に向けた新コレクションを発売し、市場で好評をいただいております。 当事業に係わる研究開発費は304百万円であります。 (2)プラスチック事業 車輌用の合成皮革関係は、除電性能を有する車輌内装材の開発に成功し、受注が決定しました。また、掲示板用途のPVCレザーや抗ウイルス性能を有するPVCレザーを開発、上市し、順調に推移しています。 フィルム関係では、新型コロナウイルス対策商品として、飛沫感染対策用カーテンや抗ウイルスフィルム等、商品の拡充・改良を進めました。また欧州向けに医療用フィルムを開発し上市しました。 建装関係は、海外輸出用として、日本の伝統素材を表現し、高質な空間を演出する新コレクション「VIRADE」を制作し、販売を開始しました。 引布関連商品では、新型コロナウイルス対策商品として改良を行った陰圧テントNP-45等の販売が好調でありました。新商品としては、トイレ用内面フラットジョイント「AK-3775 SPF」の生産販売がスタートしました。 当事業に係わる研究開発費は479百万円であります。 (3)産業資材事業 硬質ウレタン関係は、非住宅向けとして、地球温暖化問題に配慮したフロン類を使用しない建築物断熱用吹付け硬質ウレタンフォーム「アキレスR-2H」を開発しました。 工業資材関係は、車載デバイスの静電気破壊抑制を目的とした導電性ウエハ搬送容器を開発しました。 当事業に係わる研究開発費は209百万円であります。 (4)独自技術による成長分野への新商品を担う研究開発本部では、ウレタンの独自配合技術により、高次元の反発弾性を備えた新素材「ACROFOAM(アクロフォーム)」の高い反発弾性に加えて高い衝撃吸収性を保持し、へたりにくい素材である特徴を活かして、様々なシューズ、インソール、疲労軽減マット等に新たな機能を付加する新素材として展開を始めております。 また、グローバルな環境規制の観点から、無溶剤接着処方を取り入れた環境対応レザーの開発に成功しました。さらに、導電性ポリマーを用いた新しい無電解めっき技術では、共同取り組み先と様々な用途開発を進めております。特に、薄型で高性能なワイヤレス給電用コイルや薄膜の電磁波シールドフィルムは、自動車のEV化の流れもあり注目されております。
FY2020|1,953 文字
5 【研究開発活動】 省エネ、環境、健康、をキーワードに、これまでの技術を向上・進化させ、独創性のある製品を提案し続けるために、当社のコア技術であるプラスチック加工(成型・製膜・発泡)を軸に研究開発活動を行ってまいりました。 省エネ商品としては、新規発泡剤を用いて優れた断熱性能が保持できる高性能断熱材の開発、環境配慮型の商品としては、生分解性の機能を持った農業用マルチフィルム、食品包装用フィルム等の開発、健康を促進する商品としては、快適な睡眠をサポートする温度調節機能を持ったウレタンフォームの開発等、市場が最も求めていることに貢献可能な商品を開発しております。 当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費は、1,460百万円であり、各事業の研究開発の目的、主要課題、成果および研究開発費は以下のとおりであります。 なお、研究開発費には各事業に配分できない基礎研究費444百万円が含まれております。 (1)シューズ事業 ジュニアスポーツシューズでは、累計7,000万足を突破し、今年ブランド誕生17周年を迎えた№1ブランド「瞬足」から、シリーズ最大の衝撃吸収性で新たな走りへ導く「NEWRUN(ニューラン)」を発売しました。レディースシューズでは、衝撃吸収素材ソルボセインを搭載した「アキレス・ソルボ」がメディアに取り上げられた影響で多くのお問い合わせをいただき、足型測定会が好評を得ました。職域シューズでは、ブーツブランド「ワークマスター」からウイルスに対応した国産インジェクションブーツ「OSM5000」を発売しました。特殊薬剤をPVC(塩化ビニール)に練りこむことにより、抗ウイルス性試験において、表面に付着した代表的なウイルスを24時間後には99%以上低減させることに成功しました。スポーツシューズでは、独自開発素材を搭載した走るリカバリーシューズ「メディフォーム」に加え、世界有数のランニングシューズブランド「BROOKS(ブルックス)」の日本国内販売を開始しました。 当事業に係わる研究開発費は342百万円であります。 (2)プラスチック事業 車輌用の合成皮革関係は、導電性能を有した内装材を立上げ、受注、上市を目指した活動に注力しました。また、耐オレイン酸性能に優れたPVCレザーの改良配合に取り組み、販売を推進しました。 フィルム関係では、海外市場向けに医療用フィルムおよび欧州難燃規格B1対応の機能性フィルムを確立することができました。国内市場向けにはバイオマス材料を利用したテーブルマットを開発し、サンプル展開を進めました。 建装関係は、お部屋の模様替えを気軽に楽しめる商品として、裏面に粘着シール加工を施したフリース壁紙を開発し、アキレスライフスタイルストアで販売を開始しました。 引布関連商品では、ボート原反888 SKYBLUEシリーズ等が、輸出及び国内向けボート用原反として採用され、市場で好評を得ました。また、アラミド生地メタリックゴム引布を開発し評価段階に入っております。 当事業に係わる研究開発費は472百万円であります。 (3)産業資材事業 軟質ウレタン関係は、温度調節機能を持つウレタンフォーム素材「ThermoPhase(サーモフェーズ)」をマットレス上層に使用し、自然な入眠を促し睡眠の質を高めるマットレス、フレアベル「サーモフェーズ アクティブモデル」を開発しました。 硬質ウレタン関係は、高性能硬質ウレタンフォーム断熱材「ジーワンボード」と防火性能を持つ「石膏ボード」を一体化し、既存木造住宅の効果的な断熱改修が可能な断熱複合パネル「アキレスJDパネル」を開発しました。 工業資材関係は、シリコンウエハー搬送時のウェハー表面への汚染性を改善させた「導電タイプ・新グレードスペーサー」の販売を開始しました。 当事業に係わる研究開発費は200百万円であります。 (4)独自技術による成長分野への新商品を担う研究開発本部では、ウレタンの独自配合技術により、高次元の反発弾性を備えた新素材「ACROFOAM(アクロフォーム)」を開発しました。高い反発弾性に加えて高い衝撃吸収性を保持し、へたりにくい素材である特徴を活かして、様々なシューズ、インソール、疲労軽減マット等に新たな機能を付加する新素材として展開を始めております。 また、耐久性に優れた防汚処理剤を開発しており、車輌分野を中心とした合成皮革への応用に取り組んでおります。さらに、導電性ポリマーを用いた新しい無電解めっき技術では、共同取り組み先と様々な用途開発を進めております。特に、光透過性合皮と立体の透明電極を組み合わせた次世代のタッチパネルは、複数の展示会にも出展して高い注目が得られました。
FY2019|1,970 文字
5 【研究開発活動】 省エネ、環境、健康、をキーワードに、これまでの技術を向上・進化させ、独創性のある製品を提案し続けるために、当社のコア技術であるプラスチック加工(成型・製膜・発泡)を軸に研究開発活動を行ってまいりました。 省エネ商品としては、新規発泡剤を用いて優れた断熱性能が保持できる高性能断熱材の開発、環境配慮型の商品としては、遮熱性・保湿性に優れた生分解性のマルチフィルムの開発、健康を促進する商品としては、快適な睡眠をサポートする温度調節機能を持ったウレタンフォームの開発等、市場が最も求めていることに貢献可能な商品を開発しております。 当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費は、1,442百万円であり、各事業の研究開発の目的、主要課題、成果および研究開発費は以下のとおりであります。 なお、研究開発費には各事業に配分できない基礎研究費387百万円が含まれております。 (1)シューズ事業 ジュニアスポーツシューズブランドである「瞬足」は、トレンドスニーカーを意識したファッション性の高い「SL BY SYUNSOKU(エスエル バイ シュンソク)」を上市し高い評価を得ております。また、女子小学生に絶大な人気を誇るファッション誌「ニコ☆プチ」のスクールブランド「n☆p school(ニコ☆プチスクール)」と共同開発したコラボシリーズを発売し好評を得ております。国内インジェクションでは、子供の足の成長を考えた当社独自の「足育設計思想」によるラスト設計とニット素材を採用した新商品を上市し、丸洗いできる機能性も加え販売しております。自社開発素材を採用した「MEDIFOAM」では新素材の持つ機能性を活かし、走るリカバリーシューズという新発想で好評を得ており、G2モデル(レースモデル)を新たに加え充実を図りました。衝撃吸収、圧力分散素材「ソルボセイン」を採用した「アキレス・ソルボ」では天然皮革(レザー)のソフト感の向上を追求しPUインジェクション製法の特性を活かし高い評価を得ております。 当事業に係わる研究開発費は370百万円であります。 (2)プラスチック事業 合成皮革関係は、ハイブリット車向けのハンドル用合成皮革を立上げ、順調に売上げを伸ばしました。また、北米、東南アジア向けなど輸出用PVCレザーの開発、販売を推進しました。 フィルム関係では、家庭用のフロアマットおよびテーブルマットとして、従来の一般タイプに抗菌タイプを追加し、さらにビニールハウス向け農業用フィルムで培った独自塗工技術の採用により、ベタつきを抑制し、ロールアップを可能にしたアーク光対策フィルム「アキレスウェルディングカーテンロールスクリーンタイプ」を開発し上市しました。 建装関係は、海外の商業施設向けとして、汚れ防止、表面強化性能を持つフリース壁紙の新コレクションを発表し、販売を開始しました。 引布関連商品では、極薄のゴムシートを開発し、評価段階に入っています。また、オイルフェンス向けのゴム引布も開発し上市に結び付いております。マリン関連商品では、米国向けにレスキュー用アルミRIBボートを上市した他、スタンドアップパドルボードを開発し発表しております。 当事業に係わる研究開発費は484百万円であります。 (3)産業資材事業 軟質ウレタン関係は、機械的強度が高く、台所用漂白剤などに用いられる次亜塩素酸系薬品に対して耐性のある機能性ポリウレタンフォーム「Xstretch(エクストレッチ)」(商標出願中)を開発しました。 硬質ウレタン関係は、現場発泡システム原液において、さらなる環境負荷低減と市場展開を視野に低GWPガスであるHFOを用いた冷凍冷蔵倉庫用の処方を開発しました。 工業資材関係は、シリコンウエハー搬送時の衝撃を吸収する構造を持ち、自動化に対応した12インチ用HWSウエハー搬送容器「NA-300LA」の販売を開始しました。 当事業に係わる研究開発費は199百万円であります。 (4)独自技術による成長分野への新商品を担う研究開発本部では、ウレタンの独自配合技術により、反発弾性、衝撃吸収性、耐久性に優れた新素材を開発しました。ランニングシューズ「MEDIFOAM」への展開の他にもウォーキングシューズ、疲労軽減マット等に新たな機能を付加する新素材として展開しております。 また、耐久性に優れた防汚処理剤を開発しており、車輌分野を中心とした合成皮革への応用に取り組んでおります。さらに、導電性ポリマーを用いた新しい無電解めっき技術では、薄膜の電磁波シールドシートが、共同開発先から販売された他、新たに開発した光透過性合皮と立体の透明電極を組み合わせた次世代のタッチパネルを共同開発して高い注目が得られました。
FY2018|1,875 文字
5 【研究開発活動】 省エネ、環境、健康、をキーワードに、これまでの技術を向上・進化させ、独創性のある製品を提案し続けるために、当社のコア技術であるプラスチック加工(成型・製膜・発泡)を軸に研究開発活動を行ってまいりました。 省エネ商品としては、新規発泡剤を用いて優れた断熱性能が保持できる高性能断熱材の開発、環境配慮型の商品としては、環境負荷物質の低減が図れる新しい無電解めっき技術の開発、健康を促進する商品としては、快適な睡眠をサポートする温度調節機能を持ったウレタンフォームの開発等、市場が最も求めていることに貢献可能な商品を開発しております。 当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費は、1,503百万円であり、各事業の研究開発の目的、主要課題、成果および研究開発費は以下のとおりであります。 なお、研究開発費には各事業に配分できない基礎研究費393百万円が含まれております。 (1)シューズ事業 ジュニアスポーツシューズブランドである「瞬足」は、主力のランニングカテゴリーに独自のソール素材を採用し反発性+衝撃吸収性をアップした「SYUNSOKU ULTRAWIDE」と独自のエアーサスペンション構造を持った「SYUNSOKU PHANTOM」を投入しました。また、子供が一日で一番長く履く靴の上履き靴では「瞬足@SCHOOL」を新たに発売いたしました。自社開発素材を採用した「MEDIFOAM」では発売当初より好評を得ており、ランニングシューズを主力に市民ランナーからトップアスリートに向けた各グレードに合せた商品の充実を進めております。衝撃吸収、圧力分散素材「ソルボセイン」を搭載した「アキレス・ソルボ」ではソフト感のある天然皮革(レザー)を採用し足入れ感を向上しております。また新たに2色ソール(TPU+PUインジェクション)の採用でファッション性に優れた商品を加え充実を図りました。 当事業に係わる研究開発費は382百万円であります。 (2)プラスチック事業 合成皮革関係は、ハイブリッド車向けのハンドル用合成皮革が上市に結び付いております。また、アジア圏の鉄道車輌内装材としても合成皮革による受注、上市を目指した活動に注力してまいりました。 フィルム関係では、衛生用品等のケースとしてPOフィルムの定番品であるポビックネオの改良を進め、採用に至りました。また農業用ビニールハウス向けにべたつき防止塗工を施したプラチナコートの上市が図れました。 建装関係は、海外の商業施設向けとして、表面強化フリース壁紙の輸出販売を開始しました。 引布関連商品では、連結バス用ジャバラ原反の中国市場での上市を図り、ジョイントに関しては、ステンレスCタイプおよび屋内外兼用ジョイントを上市しました。マリン商品では、ジェット船外機対応ボートおよびクイックハウス建設現場簡易休憩室を開発し上市しました。 当事業に係わる研究開発費は502百万円であります。 (3)産業資材事業 軟質ウレタン関係は、人が快適に感じられるよう体感温度を32±1℃へと働きかける温度調節機能をもったウレタンフォーム新製品「ThermoPhase(サーモフェーズ)」を開発し販売を開始しました。 硬質ウレタン関係は、一般用断熱材としては業界最高水準(真空断熱材など断熱性能の発現機構が一般の繊維系断熱材、発泡プラスチック系断熱材とは異なるものは除きます。)の断熱性能となる、熱伝導率0.018[W/(m・K)]の硬質ウレタンフォーム断熱材「ジーワンボード」(Z1ボード)を開発し販売を開始しました。 工業資材関係は、進化するシリコンウエハーの加工をサポートする部材として、自動化に対応した「12インチ用HWSウエハー搬送容器」を開発しました。 当事業に係わる研究開発費は225百万円であります。 (4)独自技術による成長分野への新商品開発を担う研究開発本部では、ウレタンの独自配合技術により開発された反発弾性、衝撃吸収性、耐久性に優れた新素材「MEDIFOAM」をランニングシューズに用いて上市しました。さらに、ウォーキングシューズへの展開、マット等に新たな機能を付加する新素材として展開しております。 また、耐久性に優れた防汚処理剤を開発しており、車輌分野を中心とした合成皮革への応用に取り組んでおります。さらに、導電性ポリマーを用いた新しい無電解めっき技術を用いて、薄膜の電磁波シールドシート、立体の透明電極等に関して、共同開発を進めており、高い注目が得られました。
FY2017|1,795 文字
6 【研究開発活動】 省エネ、環境、健康、をキーワードに、これまでの技術を向上・進化させ、独創性のある製品を提案し続けるために、当社のコア技術であるプラスチック加工(成型・製膜・発泡)を軸に研究開発活動を行ってまいりました。 省エネ商品としては、新規発泡剤を用いて優れた断熱性能が保持できる断熱材の開発、環境配慮型の商品としては、機能性を持った生分解性マルチフィルムの開発、健康を促進する商品としては、快適な睡眠をサポートする温度調節機能を持ったウレタンフォームの開発等、市場が最も求めていることに貢献可能な商品を開発しております。 当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費は、1,513百万円であり、各事業の研究開発の目的、主要課題、成果および研究開発費は以下のとおりであります。 なお、研究開発費には各事業に配分できない基礎研究費378百万円が含まれております。 (1)シューズ事業 ジュニア、チャイルド用スポーツシューズのトップブランドである「瞬足」は、主力のランニングカテゴリーに「SYUNSOKU V8」を投入し、好評を得ております。小学校高学年以上に向けた陸上トレーニングモデル「瞬足JAPAN」は軽量でソフト感をアップした新ソールを採用し充実を図りました。スポーツ・ランニング障害で悩んでいる市民ランナー向けとして、衝撃吸収性、反発弾性、耐久性に優れた自社開発素材を使用した「MEDIFOAM」を発売し好評を得ております。衝撃吸収、圧力分散素材「ソルボセイン」を搭載した「アキレス・ソルボ」では、レディース向けにソフト感のあるシープレザーを採用して履き心地を向上し、4E設計ラストを採用することで足入れ感も向上しました。また履くシーンを選ばない“大人のスニーカー”新シリーズを加え商品の充実を図りました。「スポルディング」では、低反発ウレタンを使用したインソールとやわらか特殊配合ソールを採用した“ふわふわインソールシリーズ”が好評を得ております。 当事業に係わる研究開発費は446百万円であります。 (2)プラスチック事業 合成皮革関係は、北米向けにハンドル用合成皮革と車輌用内装材としてPVCレザーの受注を獲得しました。また、高耐久PVCレザーの仕様確立と防汚タイプを開発し上市しました。 フィルム関係では、ウイルス性感染症対策としての抗ウイルスフィルム、屋外間仕切り用難燃フィルム「スカイクリア」等の高機能性フィルムの開発に注力し、上市しました。 建装関係は、海外輸出用コントラクトユース壁紙を開発し、発表しました。 引布関連商品では、不燃認定を取得したステンレスジョイントのAタイプ、原発災害避難用送風型大型エアーテントおよび大型RIBボート「ARD-730」を開発し上市しました。 当事業に係わる研究開発費は480百万円であります。 (3)産業資材事業 軟質ウレタン関係は、硬さの異なる3タイプの高い通気性を有した医療用低反発弾性フォームを開発しました。 硬質ウレタン関係は、ボード製品では住宅用断熱材として熱伝導率0.018[W/(m・K)]という優れた断熱性を有する「ジーワンボード」(Z1ボード)を開発しました。現場発泡システム原液では、新発泡剤HFOを用いた「アキレスエアロンFR-FO」をお客様の好みに応じてご使用いただける様、反応性の異なる原液を開発し商品の充実を図りました。 工業資材関係は、進化するシリコンウエハーをより安全に搬送サポートする部材として、ウエハー搬送用スペーサー「リングスペーサーCPS(Z1)タイプ」を開発し上市しました。 当事業に係わる研究開発費は207百万円であります。 (4)独自技術による成長分野への新商品開発を担う研究開発本部では、ウレタン弾性体の独自配合技術により、高い反発弾性と衝撃吸収特性を兼ね備え、耐久性にも優れた新素材(MEDIFOAM)を開発し、シューズをはじめ床材、寝具等に新たな機能を付加する新素材として展開しております。 また、耐久性に優れた防汚処理剤を開発しており、車輌分野を中心とした合成皮革への応用に取り組んでおります。さらに、導電性ポリマーを用いた新しい無電解めっきシステムでは、電磁波シールドシート、タッチパネル用の透明電極等に関して、共同開発を進めており、高い注目度が得られました。
FY2016|1,732 文字
6 【研究開発活動】 省エネ、環境、健康、をキーワードに、これまでの技術を向上・進化させ、独創性のある製品を提案し続けるために、当社のコア技術であるプラスチック加工(成型・製膜・発泡)を軸に研究開発活動を行ってきた。 省エネ商品としては、新規発泡剤を用いて優れた断熱性能が保持できる断熱材の開発、環境配慮型の商品としては、機能性を持った生分解性マルチフィルムの開発、健康を促進する商品としては、低反発と高弾性を兼ね備えた次世代のベットマットレスの開発等、市場が最も求めていることに貢献可能な商品を開発している。 当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費は、1,484百万円であり、各事業の研究開発の目的、主要課題、成果および研究開発費は以下のとおりである。 なお、研究開発費には各事業に配分できない基礎研究費534百万円が含まれている。 (1)シューズ事業 ジュニア、チャイルド用スポーツシューズのトップブランドである「瞬足」は、主力のランニングカテゴリーに短距離向け新シリーズ「SYUNSOKU STORM」を投入し、好評を得た。また、現代の子供たちの足幅に対応した、選べる足幅3タイプ(1E、2E、3E)の充実を進めた。さらに、小学校高学年以上に向けた陸上トレーニングモデル「瞬足JAPAN」、衝撃吸収性を高めた「SYUNSOKU TYPE-R」、女児向け新モデル「SYUNSOKU BIT」など、瞬足ファミリーブランドの充実を図った。災害など非常時に長距離歩行が可能な20km歩けるパンプス「ALL DAY Walk」が、大きな反響をよんでおり、素材バリエーションの拡大をさらに進めた。高機能スーパークッション「ソルボセイン」を搭載した「アキレス・ソルボ」では、レディースウォーキングシリーズを投入し、「スポルディング」ブランドからは、誰もが気軽に全身運動効果を期待できるスポーツとして注目を集めている「ノルディックウォーキング」シリーズの充実を進めた。 当事業に係わる研究開発費は438百万円である。 (2)プラスチック事業 合成皮革関係は、従来からの車輌分野用にハンドル用合皮、耐摩耗性に優れたPVCレザーの開発を、また、航空機・鉄道車輌の座席用合成皮革をそれぞれ開発上市した。 フィルム関係では、PVCフィルムで、東京オリンピックを睨んだメディア用フィルム、POフィルムについては、食品用の結束フィルムの開発に注力し、上市が図れた。 建装関係は、海外輸出用壁紙として、新オリジナルコレクション「OMDÉCOR(オンデコール)」を発表した。 引布商品では、原発廃炉用ケブラーゴム引布原反を開発上市した。マリン商品では、カタマラン構造の「KUWAGATA」の上市。水難・水害対策用レスキューボートを開発上市した。 当事業に係わる研究開発費は349百万円である。 (3)産業資材事業 軟質ウレタン関係は、高い吸放湿性を実現した軟質ウレタンフォーム「モイスチャリズム」と、より通気性・通水性に優れた無膜軟質ウレタンフォーム「テラセル」を開発した。 硬質ウレタン関係では、低GWPガスであるHFOを用いた現場発泡システム原液「アキレスエアロンFR-FO」について、さらなる市場での展開を図るためラインアップを充実し厚吹き用処方を開発した。 工業資材関係は、進化するシリコンウエハーの3次元積層加工技術をサポートする部材として、ウエハー非接触搬送用スペーサー「リングスペーサー」を開発上市した。 当事業に係わる研究開発費は161百万円である。 (4)独自技術による成長分野への新商品開発を担う研究開発本部では、ウレタン弾性体の独自配合技術により、これまでに無い高反発で衝撃吸収特性に優れた新素材が開発でき、シューズをはじめ床材、寝具等に新たな機能を付加する新素材として展開中である。 また、耐久性に優れた防汚処理剤を開発しており、車輌分野を中心とした合成皮革への応用に取り組んでいる。STEPプロジェクト(導電性ポリマーを用いた新しい無電解めっきシステム)では、タッチパネル用の透明電極、立体の透明電極等の新たな商品を提案しており、高い注目度が得られた。