電通総研(4812)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 798 | 65 | 46 | 83 | 10.2 | 140.6 | 50.0 | 67.9 |
| FY2017 | 834 | 55 | 44 | 24 | 9.3 | 136.2 | 52.0 | 66.3 |
| FY2018 | 910 | 82 | 52 | 60 | 10.2 | 159.2 | 63.0 | 63.5 |
| FY2019 | 1,007 | 101 | 62 | 67 | 11.3 | 191.1 | 77.0 | 62.8 |
| FY2020 | 1,087 | 122 | 74 | 68 | 12.4 | 113.0 | 92.0 | 61.3 |
| FY2021 | 1,121 | 137 | 89 | 142 | 13.7 | 137.3 | 56.0 | 60.5 |
| FY2022 | 1,291 | 186 | 126 | 88 | 17.1 | 193.5 | 78.0 | 60.6 |
| FY2023 | 1,426 | 210 | 147 | 107 | 17.7 | 225.4 | 100.0 | 62.2 |
| FY2024 | 1,526 | 210 | 151 | 118 | 16.6 | 232.3 | 108.0 | 61.9 |
| FY2025 | 1,649 | 229 | 164 | 161 | 16.3 | 83.8 | 120.0 | 60.7 |
バフェット流モート診断
総合スコア:5/25 主要モート:無形資産 持続性:判定中
電通グループの強力なブランド力と、長年にわたるコンサルティング・リサーチ事業で培われた信頼性・専門知識は無形資産となり得る。特に、特定の業界やテーマに関する深い知見は、新規参入障壁となる可能性がある。
顧客は電通グループの総合力を評価して取引している場合が多く、特に大規模なプロジェクトや戦略コンサルティングにおいては、担当者の変更や他社への乗り換えに伴う情報共有・関係構築コストが発生しうる。
現時点では、ユーザー数増加に伴ってサービス価値が向上するような明確なネットワーク効果は見られない。事業モデルは主に受託型コンサルティングやリサーチ提供が中心である。
情報サービス・コンサルティング業界は、高度な専門人材の獲得・維持がコスト競争力の源泉となるが、電通総研が構造的なコスト優位性を持つという明確な証拠はない。
電通グループの一員として、一定の規模とリソースを活用できる点は強みだが、業界全体で見た場合に、規模の経済による圧倒的な優位性があるとは断定しにくい。
競合との比較優位
強気シナリオ
電通グループとのシナジーを活かした新規事業開発の加速
DX・サステナビリティ分野におけるコンサルティング需要の拡大
データ分析・AI活用による高付加価値サービスの提供強化
弱気シナリオ(モート侵食)
競合他社の高度な専門性・技術力による差別化
景気後退による企業向けコンサルティング・リサーチ需要の低迷
人材獲得競争の激化による採用・人件費コストの増加
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
この投資が失敗するには、電通グループとの連携が想定ほど進まず、独立したコンサルティングファームとしての競争力が低下することが真実でなければならない。また、DXやサステナビリティといった成長分野において、競合他社がより革新的なソリューションや強力なブランド力を確立し、電通総研がその波に乗れず、顧客基盤を奪われるシナリオも考えられる。さらに、高度な専門人材の獲得・維持に失敗し、サービス品質の低下やコスト構造の悪化を招くことも、投資の失敗につながる要因となるだろう。特に、電通グループという巨大な組織の意思決定の遅さや、グループ内での優先順位付けによって、機動的な事業展開が阻害される可能性も無視できない。
5年後のモート予測
電通グループとの連携強化、DX・サステナビリティ分野での需要拡大を背景に、高付加価値コンサルティングサービスが伸長し、収益性が向上する。
既存事業を堅調に維持しつつ、新規事業への投資も継続。緩やかな成長を続け、安定した収益基盤を保つ。
競合激化や景気後退の影響を受け、コンサルティング・リサーチ需要が低迷。人材流出やコスト増により、収益性が悪化する。