住友化学(4005)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2017 | 19,543 | 1,343 | 855 | -123 | 7.4 | 52.3 | 14.0 | 28.7 |
| FY2018 | 21,905 | 2,509 | 1,338 | 1,387 | 10.7 | 81.8 | 22.0 | 30.2 |
| FY2019 | 23,186 | 1,830 | 1,180 | 273 | 8.7 | 72.2 | 22.0 | 31.5 |
| FY2020 | 22,258 | 1,375 | 309 | -3,937 | 2.2 | 18.9 | 17.0 | 25.3 |
| FY2021 | 22,870 | 1,371 | 460 | 1,971 | 3.1 | 28.2 | 15.0 | 25.5 |
| FY2022 | 27,653 | 2,150 | 1,621 | 563 | 9.5 | 99.2 | 24.0 | 28.3 |
| FY2023 | 28,953 | -310 | 70 | 922 | 0.5 | 4.3 | 18.0 | 28.1 |
| FY2024 | 24,469 | -4,888 | -3,118 | -1,636 | -26.8 | -190.7 | 9.0 | 24.5 |
| FY2025 | 26,063 | 1,930 | 386 | 3,183 | 3.6 | 23.6 | 9.0 | 26.2 |
| FY2026 | 23,285 | 1,517 | 609 | 1,599 | 4.9 | 37.2 | 13.5 | 29.6 |
バフェット流モート診断
総合スコア:11/25 主要モート:無形資産 持続性:判定中
住友化学は、長年にわたり培ってきた「住友」ブランドの信頼性、および農薬・医薬品分野における強力な研究開発力と特許ポートフォリオを持つ。特に、高機能樹脂や電子材料分野での独自技術は、競合他社との差別化要因となっている。
一部の高機能素材や医薬品においては、顧客との共同開発や長期契約により、一定のスイッチング・コストが発生する。しかし、汎用化学品においては、顧客の乗り換えは比較的容易である。
化学品事業は、基本的に製品の性能や価格が競争力の源泉であり、ネットワーク効果が働くビジネスモデルではない。
大規模な生産設備と、長年の操業ノウハウによる効率化は一定のコスト優位性をもたらす。しかし、原料価格の変動や、新興国企業の台頭により、絶対的なコスト優位性を維持することは難しい。
住友化学は、石油化学から機能性化学品、医農薬まで多岐にわたる事業を展開し、グローバルに事業規模を拡大している。特に、主要な化学品分野においては、業界でも有数の規模を誇り、スケールメリットを享受している。
競合との比較優位
強気シナリオ
高機能素材・ヘルスケア事業の成長加速
M&Aによる事業ポートフォリオ強化
環境対応型製品の開発・普及
弱気シナリオ(モート侵食)
原油価格の高騰と円安の進行
主要市場における景気後退
環境規制の強化によるコスト増
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
住友化学の競争優位性が失われるシナリオは、まず、長年培ってきた「住友」ブランドの信頼性が、大規模なリコールや環境汚染事故などによって大きく毀損される場合である。次に、農薬・医薬品分野における研究開発力が、競合他社の革新的な技術開発に追いつけなくなり、特許切れと新製品開発の失敗が重なる状況も考えられる。さらに、グローバルな事業展開における主要な生産拠点やサプライチェーンが、地政学リスクや自然災害によって長期的に機能不全に陥り、スケールメリットやコスト優位性が根本から覆される可能性も否定できない。
5年後のモート予測
高機能素材やヘルスケア分野での成長が牽引し、売上・利益ともに堅調に拡大。環境関連事業も貢献し、収益性が向上する。
既存事業の安定成長に加え、一部新規事業の立ち上げにより、緩やかな成長を維持。為替や原料価格の変動の影響を受ける。
世界経済の減速や競争激化により、主要事業の成長が鈍化。コスト増要因が重なり、利益率が低下するリスクがある。