稲葉製作所(3421)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 317 | 20 | 14 | 81 | 3.8 | 81.1 | 24.0 | 72.4 |
| FY2017 | 315 | 7 | 6 | 18 | 1.5 | 32.5 | 26.0 | 73.2 |
| FY2018 | 326 | 4 | 4 | -1 | 1.1 | 23.3 | 26.0 | 73.3 |
| FY2019 | 340 | 18 | 11 | 18 | 2.8 | 60.4 | 26.0 | 71.9 |
| FY2020 | 346 | 19 | 14 | -15 | 3.5 | 77.6 | 26.0 | 72.4 |
| FY2021 | 378 | 28 | 24 | 21 | 6.0 | 142.3 | 32.0 | 70.4 |
| FY2022 | 392 | 19 | 15 | 9 | 3.7 | 92.3 | 26.0 | 68.7 |
| FY2023 | 418 | 28 | 20 | 13 | 4.6 | 119.5 | 36.0 | 71.7 |
| FY2024 | 424 | 31 | 24 | 15 | 5.6 | 148.9 | 37.0 | 72.0 |
| FY2025 | 419 | 19 | 15 | 11 | 3.5 | 96.0 | 42.0 | 74.0 |
バフェット流モート診断
総合スコア:7/25 主要モート:効率規模 持続性:判定中
稲葉製作所は、特定のブランド力や特許、規制ライセンス、独占的IPを強みとする事業モデルではない。金属製品製造業における一般的な技術やノウハウは存在するものの、それが突出した無形資産として競争優位に直結しているとは言えない。
主にオフィス家具やスチール製什器を製造・販売しており、顧客は一度導入した製品の入れ替えに手間やコストを感じる可能性がある。特に、既存のオフィスレイアウトやシステムに合わせた特注品の場合、乗り換えのハードルはやや高まる。
稲葉製作所の事業は、ユーザー数の増加が製品やサービスの価値を直接的に高めるネットワーク効果を生むビジネスモデルではない。BtoB取引が中心であり、個々の顧客との関係性が重要となる。
長年の製造経験と効率化努力により、一定のコスト競争力は有していると考えられる。しかし、原材料価格の変動や競合他社との価格競争に晒されており、構造的な圧倒的コスト優位を確立しているとは断定しにくい。
オフィス家具・スチール什器市場において、一定のシェアを確保しており、生産規模による効率化の恩恵を受けている。業界内では主要プレイヤーの一つであり、規模の経済が競争優位の一因となっている可能性が高い。
競合との比較優位
強気シナリオ
オフィス移転・改装需要の回復による堅調な需要増加
高付加価値製品の開発・投入による単価上昇
海外市場への展開加速による収益源の多様化
弱気シナリオ(モート侵食)
国内景気低迷によるオフィス投資の抑制
競合他社による低価格攻勢や新興企業の台頭
原材料価格の高騰が収益性を圧迫
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
稲葉製作所の投資が失敗するには、まずオフィス家具・スチール什器市場が構造的に縮小し、需要が恒久的に低迷することが真実でなければならない。また、同社が規模の経済を活かしたコスト優位を維持できず、競合他社がより低コストで高品質な製品を供給できるようになることも必要だ。さらに、顧客がスイッチングコストをほとんど感じなくなり、容易に競合製品へ乗り換えるようになる状況も考えられる。ブランド力や技術力で差別化を図る競合が出現し、稲葉製作所の既存の優位性を侵食することも、失敗シナリオの重要な要素となるだろう。特に、DX化の進展により、物理的なオフィス家具の重要性が相対的に低下する可能性も考慮すべきである。
5年後のモート予測
オフィス需要の回復と高付加価値製品へのシフトにより、売上・利益ともに着実な成長を遂げる。海外展開も進み、収益基盤が強化される。
緩やかな経済成長に伴い、既存事業を中心に安定した業績を維持する。一部製品の値上げやコスト削減努力により、利益率も横ばい傾向で推移する。
景気後退や競合激化により、売上・利益ともに減少する。原材料価格の高騰も重なり、収益性が悪化するリスクがある。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 272億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 74.0% | |
| 3. 利益の安定性 | 10年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | 11年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 1.3% | |
| 6. 適度なPER | PER 17.6倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 0.61倍 |
合格数:4/7 部分的合格