グンゼ(3002)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2015 | 1,383 | 37 | -12 | -3 | -1.1 | -6.4 | — | 61.9 |
| FY2016 | 1,366 | 42 | 31 | 60 | 2.9 | 16.6 | — | 63.8 |
| FY2017 | 1,405 | 62 | 35 | 31 | 3.1 | 189.3 | 7.5 | 64.9 |
| FY2018 | 1,407 | 67 | 41 | 41 | 3.7 | 225.6 | 90.0 | 64.6 |
| FY2019 | 1,403 | 67 | 44 | 54 | 4.0 | 245.0 | 110.0 | 64.6 |
| FY2020 | 1,236 | 47 | 21 | 98 | 1.9 | 120.9 | 115.0 | 71.1 |
| FY2021 | 1,243 | 49 | 29 | 160 | 2.6 | 168.9 | 115.0 | 71.4 |
| FY2022 | 1,360 | 58 | 45 | -41 | 3.8 | 261.4 | 140.0 | 69.8 |
| FY2023 | 1,329 | 68 | 51 | 102 | 4.2 | 301.1 | 147.0 | 73.2 |
| FY2024 | 1,371 | 79 | 63 | 41 | 5.2 | 189.7 | 153.0 | 74.6 |
バフェット流モート診断
総合スコア:10/25 主要モート:無形資産 持続性:判定中
グンゼは「快適」や「機能性」といったブランドイメージを長年培ってきた。特に、肌着やストッキング分野では、長年の歴史と品質への信頼がブランド価値を支えている。また、医療用ストーマ装具「オストミー」関連製品では、高度な技術とノウハウが参入障壁となっている。
肌着やストッキングなどのコンシューマー向け製品では、ブランドロイヤリティはあるものの、価格やデザインで他社製品に乗り換える可能性は否定できない。しかし、医療用製品や高機能素材分野では、特定の用途に最適化された製品が多く、顧客が他社製品へ切り替える際の検証コストやリスクは一定程度存在する。
グンゼの事業モデルにおいて、ネットワーク効果が競争優位の源泉となっている要素は見当たらない。製品・サービスの価値がユーザー数の増加に比例して高まる構造ではない。
長年の生産ノウハウや効率化努力により、一定のコスト競争力は維持していると考えられる。特に、大量生産が可能な汎用的な繊維製品においては、規模の経済と生産効率がコスト優位に寄与する可能性がある。しかし、素材開発や高機能製品においては、研究開発費が先行し、必ずしも絶対的なコスト優位とは言えない。
肌着やストッキング、医療用ストーマ装具などの分野では、グンゼは国内有数の生産・販売規模を持つ。特に、特定のニッチ市場においては、その規模が安定した収益基盤を支える要因となっている。しかし、グローバルな繊維産業全体で見ると、規模の面で圧倒的な優位性を持つとは言えない。
競合との比較優位
強気シナリオ
高付加価値・高機能素材分野での継続的な技術革新と市場開拓
医療・健康関連事業の成長加速と収益貢献の拡大
グローバル市場でのブランド認知度向上と販売網拡充
弱気シナリオ(モート侵食)
汎用繊維製品における価格競争の激化と収益性の低下
新興国メーカーの台頭による市場シェアの低下
急速な技術変化への対応遅れや、競合他社の革新的な製品開発
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
グンゼの投資が失敗するには、まず「快適性」や「機能性」といった長年培ってきたブランドイメージが、消費者の間で陳腐化し、他社製品との差別化が失われることが考えられる。特に、低価格帯での模倣品や、より革新的な素材・デザインを持つ競合製品の登場により、グンゼ製品の優位性が揺らぐシナリオだ。また、医療用ストーマ装具のような高度な技術を要する分野においても、参入障壁を乗り越えた強力な競合が出現し、グンゼの技術的優位性が失われることもあり得る。さらに、グンゼが注力する高機能素材分野で、競合他社がより優れた技術やコスト競争力を持つ製品を開発し、市場を席巻する可能性も考慮すべきだ。これらの要因が複合的に作用し、グンゼの競争優位性が根本から覆されることが、投資失敗のシナリオと言えるだろう。
5年後のモート予測
高機能素材や医療関連事業の成長が牽引し、売上・利益ともに堅調に拡大。ブランド価値の向上も寄与し、株価は緩やかに上昇する。
既存事業の安定性を維持しつつ、新規分野での緩やかな成長が見込まれる。市場環境の変化に対応しながら、着実な業績推移を続ける。
汎用品分野での競争激化や、新技術への対応遅れにより、売上・利益ともに伸び悩む。ブランドイメージの低下も懸念され、株価は低迷する。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 1,236億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 74.6% | |
| 3. 利益の安定性 | 9年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | 10年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 3.9% | |
| 6. 適度なPER | PER 19.7倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 1.02倍 |
合格数:5/7 防衛的投資家候補水準