ディップ(2379)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
各カードをクリックすると、過去22年の時系列ページへ遷移します(→マーク付き)
株価推移
チャート上をドラッグすると区間の騰落率を表示(ダブルクリックで解除)。
10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 332 | 91 | 62 | 58 | 40.6 | 111.2 | — | 69.6 |
| FY2017 | 381 | 108 | 75 | 54 | 35.9 | 135.4 | 36.0 | 72.4 |
| FY2018 | 422 | 127 | 89 | 46 | 34.7 | 160.9 | 43.0 | 74.0 |
| FY2019 | 464 | 144 | 100 | 90 | 31.8 | 183.8 | 50.0 | 74.3 |
| FY2020 | 325 | 73 | 6 | -37 | 2.0 | 11.1 | 56.0 | 84.4 |
| FY2021 | 395 | 56 | 35 | 66 | 10.6 | 62.8 | 56.0 | 76.4 |
| FY2022 | 494 | 115 | 79 | 91 | 20.8 | 142.0 | 61.0 | 75.0 |
| FY2023 | 538 | 128 | 91 | 22 | 22.8 | 163.4 | 72.0 | 77.3 |
| FY2024 | 564 | 134 | 90 | 112 | 24.7 | 168.4 | 88.0 | 71.0 |
| FY2025 | 549 | 91 | 60 | -11 | 16.0 | 113.8 | 95.0 | 73.7 |
バフェット流モート診断
総合スコア:11/25 主要モート:無形資産 持続性:判定中
「バイトル」ブランドは求人広告市場で高い認知度を誇り、長年の広告展開により蓄積されたブランドロイヤリティが競争優位の源泉となっている。特に若年層へのリーチ力は強固であり、これが無形資産としての価値を高めている。
求職者側は複数の求人サイトを併用することが一般的であり、特定のサイトへの強いスイッチング・コストは働きにくい。一方で、企業側は「バイトル」への掲載実績や効果に応じて継続利用する傾向があり、限定的なスイッチング・コストが存在する。
求職者が増えれば求人情報が増え、企業側の掲載意欲が高まる。逆に企業が増えれば求職者にとって魅力的なプラットフォームとなる。この相互作用により、プラットフォームの価値が向上するネットワーク効果が働き始めている。
求人広告業界において、ディップが構造的に他社より低コストでサービスを提供できる優位性は見られない。価格競争力よりもブランドやサービス内容で差別化を図っている。
求人広告プラットフォームとして、一定の利用者数と掲載企業数を確保しており、業界内での一定の規模を持つ。しかし、リクルートやパーソルといった大手と比較すると、規模の経済による圧倒的な優位性はまだ限定的である。
競合との比較優位
強気シナリオ
「バイトル」ブランドの更なる強化と若年層への浸透
AIを活用したマッチング精度の向上による企業・求職者双方への価値提供
新規事業(例:HRソリューション)の成長による収益源の多角化
弱気シナリオ(モート侵食)
競合他社による低価格攻勢や、より革新的なサービス投入
求人広告市場全体の縮小や、求職者・求人企業のプラットフォーム離れ
AI技術への投資が奏功せず、マッチング精度が向上しないリスク
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
ディップの競争優位性が失われるシナリオは、まず「バイトル」ブランドの価値が急速に低下することである。これは、競合他社がより魅力的なブランドイメージを構築したり、あるいはディップのサービスに深刻な信頼失墜につながるような不祥事が発生した場合に起こりうる。次に、求職者と求人企業双方にとって、ディップのプラットフォームが「なくてはならないもの」でなくなる状況である。例えば、求職者が他のプラットフォームでより効率的に仕事を見つけられるようになり、求人企業もより低コストで効果的な採用チャネルを見つけた場合、ディップのネットワーク効果やスイッチング・コストは無意味になる。さらに、AIを活用したマッチング技術で競合に大きく後れを取り、求職者と求人企業の双方から「使いにくい」「マッチング精度が低い」と評価されるようになれば、プラットフォームとしての価値は急速に失われるだろう。これらの要因が複合的に作用することで、ディップの現在の競争優位性は崩壊する可能性がある。
5年後のモート予測
「バイトル」ブランドの浸透とAIマッチング精度の向上により、求職者・企業双方からの支持を拡大。HRソリューション事業も成長し、収益基盤が強化される。
求人広告市場の成長鈍化の中でも、「バイトル」ブランドとAI技術を武器に一定のシェアを維持。新規事業は緩やかな成長に留まる。
競合の攻勢や市場環境の悪化により、求人広告事業の成長が鈍化。AI投資も効果を発揮せず、収益性が低下する。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 934億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 73.7% | |
| 3. 利益の安定性 | 10年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | 10年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 -7.1% | |
| 6. 適度なPER | PER 15.7倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 2.54倍 |
合格数:4/7 部分的合格