岩塚製菓(2221)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2015 | 224 | 4 | 3 | 10 | 0.6 | 51.6 | — | 72.3 |
| FY2016 | 230 | 4 | 12 | 1 | 2.6 | 218.2 | — | 72.6 |
| FY2017 | 238 | 1 | 10 | 3 | 2.0 | 182.7 | 18.0 | 72.8 |
| FY2018 | 230 | 0 | 13 | 16 | 2.3 | 234.0 | 20.0 | 73.6 |
| FY2019 | 228 | 2 | 18 | 2 | 3.4 | 315.7 | 22.0 | 74.5 |
| FY2020 | 222 | 2 | 20 | -23 | 3.6 | 357.9 | 26.0 | 73.4 |
| FY2021 | 180 | -3 | 8 | 6 | 1.2 | 147.8 | 30.0 | 72.4 |
| FY2022 | 204 | -2 | 40 | 38 | 6.4 | 708.5 | 32.0 | 74.3 |
| FY2023 | 220 | 6 | 20 | 9 | 3.1 | 175.4 | 37.0 | 74.4 |
| FY2024 | 250 | 8 | 29 | 19 | 4.3 | 279.6 | 46.0 | 74.6 |
バフェット流モート診断
総合スコア:8/25 主要モート:効率規模 持続性:判定中
「味」「食感」といった感覚的な価値に加え、「新潟の米菓」という地域性を活かしたブランドイメージは一定の評価を得ている。しかし、特許や独自技術の優位性は限定的で、模倣されやすい側面もある。主力ブランド「味しらべ」は長年愛されているが、新規ブランド育成は課題。
米菓という商品は、消費者の嗜好が多様化しており、特定のブランドへのスイッチング・コストは低い。価格やセール、新商品への関心が乗り換えの主な要因となる。リピート購入はあるものの、絶対的な囲い込み力は弱い。
米菓の製造・販売事業において、ネットワーク効果はほとんど見られない。プラットフォーム型ビジネスではないため、ユーザー数の増加が直接的なサービス価値向上に繋がる構造ではない。
長年の米菓製造で培われたノウハウによる効率的な生産体制は一定の強み。しかし、原材料(米)の価格変動リスクや、競合他社との価格競争は激しく、絶対的なコスト優位性を築くのは難しい。規模の経済によるコスト削減効果も限定的。
国内米菓市場において、大手の一角を占める規模を有している。これにより、一定の仕入れ交渉力や販売チャネルの確保は可能。しかし、市場全体が成熟しており、さらなる規模拡大による圧倒的な優位性確立は容易ではない。
競合との比較優位
強気シナリオ
「味しらべ」など既存主力ブランドの根強い人気を維持・拡大できる。
健康志向や個食ニーズに対応した新商品開発で新たな顧客層を獲得できる。
海外市場への展開を成功させ、新たな収益源を確立できる。
弱気シナリオ(モート侵食)
原材料価格の高騰が続き、収益性を圧迫する。
競合他社の積極的な新商品投入や価格攻勢により、シェアを奪われる。
消費者の健康志向の高まりや食の洋風化により、米菓市場全体が縮小する。
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
この投資が失敗するには、岩塚製菓が長年培ってきた「米菓メーカー」としてのアイデンティティを失い、消費者の嗜好の変化に全く適応できなくなるシナリオが考えられる。具体的には、健康志向や洋風化といった食のトレンドを無視し、主力商品である米菓の需要が構造的に低下する中で、代替となるような魅力的な新商品や事業を打ち出せない状況が続くことだ。また、原材料費の高騰や人件費の上昇に対して、価格転嫁が全くできず、採算が悪化し続けることも、競争優位性を損なう要因となる。さらに、競合他社がより革新的な商品開発やマーケティング戦略を展開し、岩塚製菓の市場シェアを急速に侵食していく事態も、この投資の失敗に繋がるだろう。最終的には、ブランドイメージの陳腐化と収益性の悪化が同時に進行し、企業価値が大きく毀損する。
5年後のモート予測
主力ブランドの安定した収益基盤に加え、健康志向や海外展開への対応が奏功し、緩やかな成長を続ける。利益率も改善傾向。
国内市場の成熟と競争激化により、売上・利益ともに横ばい圏内での推移。コスト削減努力で一定の収益性を維持。
原材料価格の高騰や消費者の嗜好変化への対応遅れにより、売上・利益ともに減少。市場シェアも低下する。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 320億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 74.6% | |
| 3. 利益の安定性 | 10年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | 10年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 23.7% | |
| 6. 適度なPER | PER 11.0倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 0.47倍 |
合格数:6/7 防衛的投資家候補水準