クックパッド(2193)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
各カードをクリックすると、過去22年の時系列ページへ遷移します(→マーク付き)
株価推移
チャート上をドラッグすると区間の騰落率を表示(ダブルクリックで解除)。
10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 168 | 50 | 9 | 46 | 4.5 | 8.7 | 10.0 | 85.8 |
| FY2017 | 134 | 54 | 35 | 42 | 14.8 | 32.6 | 8.0 | 94.5 |
| FY2018 | 119 | 17 | 4 | 3 | 1.6 | 3.8 | 0.0 | 86.8 |
| FY2019 | 118 | 3 | -10 | 9 | -3.9 | -9.0 | 0.0 | 85.9 |
| FY2020 | 111 | 2 | 4 | 4 | 1.6 | 3.8 | 0.0 | 88.0 |
| FY2021 | 100 | -26 | -24 | -21 | -11.0 | -22.4 | 0.0 | 88.1 |
| FY2022 | 91 | -35 | -35 | -30 | -19.7 | -33.5 | 0.0 | 88.1 |
| FY2023 | 76 | -28 | -22 | -27 | -16.2 | -23.2 | 0.0 | 94.0 |
| FY2024 | 59 | 7 | 13 | 17 | 9.8 | 15.6 | 0.0 | 90.7 |
| FY2025 | 53 | 3 | 7 | -43 | 5.8 | 9.6 | 0.0 | 91.5 |
バフェット流モート診断
総合スコア:10/25 主要モート:ネットワーク効果 持続性:判定中
クックパッドは、日本国内において長年にわたり料理レシピ共有プラットフォームとしての確固たるブランドを築き上げてきた。特に「クックパッド」という名称は、多くの消費者にとって料理情報の代名詞となっており、その認知度は非常に高い。有料会員サービス「プレミアムサービス」も一定の支持を得ており、ブランド力と一定の無形資産を形成していると考えられる。
レシピ投稿者にとっては、長年蓄積したレシピや評価、コミュニティとの繋がりがスイッチングコストとなる可能性がある。しかし、レシピ閲覧者にとっては、競合サービスへの乗り換えハードルは比較的低いと考えられる。プレミアムサービスの解約・再契約は容易であり、限定的なスイッチング・コストに留まる。
クックパッドの最大の強みは、ユーザー生成コンテンツ(UGC)による強力なネットワーク効果である。ユーザーが増えるほどレシピの数と質が向上し、それがさらに多くのユーザーを引きつけるという好循環が生まれている。特に日本国内においては、圧倒的なレシピ数を誇り、このネットワーク効果は他社が容易に模倣できないレベルに達している。
レシピ共有プラットフォームとしての事業モデルにおいて、構造的なコスト優位性を持つ要素は見当たらない。コンテンツ制作やプラットフォーム維持には一定のコストがかかる。
日本国内のレシピ共有プラットフォームとしては最大規模であるが、グローバルなプラットフォームと比較した場合、その規模は限定的である。また、事業の多角化は進んでいるものの、各事業において圧倒的な効率規模を確立しているとは言えない。
競合との比較優位
強気シナリオ
プレミアムサービスの継続的な成長と会員数増加
新規事業(ヘルスケア、食関連サービス等)の成功による収益源の多様化
海外市場でのネットワーク効果の拡大と収益化
弱気シナリオ(モート侵食)
競合プラットフォームの台頭によるユーザー離れ
レシピ投稿者数の減少やコンテンツの質の低下
新規事業の失敗による収益悪化と財務基盤の弱体化
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
クックパッドの投資が失敗するには、まずその中核であるネットワーク効果が崩壊する必要がある。これは、ユーザーがレシピ投稿や閲覧のために他のプラットフォームへ大規模に移行すること、あるいはユーザー生成コンテンツの質が著しく低下し、プラットフォームの魅力を失うことで起こりうる。例えば、競合がより優れたUI/UXやインセンティブを提供し、レシピ投稿者と閲覧者の両方を効果的に引きつけることに成功した場合、クックパッドのネットワーク効果は弱まるだろう。また、同社が注力する新規事業が期待外れに終わり、本業のレシピプラットフォーム事業も競争激化で停滞した場合、成長ストーリーは失われ、財務的な圧迫から株価は低迷する可能性がある。さらに、プラットフォームの健全性を損なうような不適切なコンテンツの増加や、プライバシー問題などが顕在化し、ユーザーからの信頼を失うことも、ネットワーク効果の崩壊を招くシナリオとして考えられる。
5年後のモート予測
プレミアム会員の増加と新規事業の貢献により、売上・利益ともに着実な成長を遂げる。特にヘルスケア分野での成功が収益を押し上げる。
プレミアム会員は安定的に推移するものの、新規事業の成長は緩やか。レシピプラットフォーム事業は競争環境下で横ばい傾向となる。
競合の台頭やユーザー離れにより、プレミアム会員数が減少。新規事業も期待通りの成長を見せず、収益は悪化傾向となる。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 97億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 91.5% | |
| 3. 利益の安定性 | 6年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 —% | |
| 6. 適度なPER | PER 13.1倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 0.71倍 |
合格数:3/7 部分的合格