矢作建設工業(1870)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 893 | 76 | 51 | 67 | 12.2 | 117.4 | — | 42.9 |
| FY2017 | 917 | 77 | 41 | 20 | 9.0 | 94.1 | 24.0 | 43.7 |
| FY2018 | 928 | 77 | 45 | -80 | 9.2 | 103.2 | 24.0 | 45.8 |
| FY2019 | 901 | 78 | 52 | -10 | 9.9 | 118.9 | 28.0 | 48.6 |
| FY2020 | 1,066 | 74 | 33 | -70 | 6.0 | 75.9 | 34.0 | 42.1 |
| FY2021 | 931 | 62 | 48 | 143 | 8.4 | 112.2 | 34.0 | 49.4 |
| FY2022 | 1,111 | 72 | 45 | 11 | 7.5 | 104.8 | 38.0 | 46.5 |
| FY2023 | 1,198 | 95 | 65 | 91 | 9.7 | 150.2 | 43.0 | 52.8 |
| FY2024 | 1,407 | 87 | 56 | -174 | 8.2 | 131.2 | 60.0 | 47.7 |
| FY2025 | — | — | — | — | — | — | 80.0 | — |
バフェット流モート診断
総合スコア:8/25 主要モート:効率規模 持続性:判定中
矢作建設工業は、地域に根差した建設会社としての信頼と長年の実績を有しているが、特許やブランド力といった明確な無形資産は限定的。公共事業や民間建築において、地域社会との関係性が一定の優位性をもたらす可能性はある。
建設業界では、施主とゼネコン間の関係性が重要であり、一度取引が始まると、仕様変更や新たな業者選定の手間から、乗り換えには一定のコストと時間がかかる。特に大規模プロジェクトでは、実績や信頼が重視されるため、スイッチングコストは中程度と考えられる。
建設業界におけるネットワーク効果は限定的。サプライヤーや協力会社との関係性は重要だが、それが直接的な競争優位に繋がるほどのネットワーク効果を生み出すわけではない。地域社会や官公庁との良好な関係は、受注機会に影響する可能性がある。
建設業は、資材調達や人件費、設備投資など、固定費・変動費ともに大きい。規模の経済や効率化によるコスト優位性は存在するが、競合他社も同様の努力をしており、突出したコスト優位性を築くことは難しい。技術革新によるコスト削減が鍵となる。
売上高1,000億円超、営業利益80億円超の規模は、建設業界において中堅以上の規模であり、一定の交渉力やプロジェクト遂行能力を持つ。大規模案件の受注や、多様な事業展開(土木、建築、不動産など)を可能にし、リスク分散にも寄与する。
競合との比較優位
大林組は売上高、利益ともに矢作建設工業を大きく上回る総合建設大手。海外展開や多様な事業ポートフォリオで規模の経済とリスク分散に優れる。矢作建設工業は地域密着型で、特定の分野や地域に強みを持つ可能性がある。
強気シナリオ
インフラ老朽化対策や再開発需要による安定的な受注増加
M&Aや新規事業による成長加速
高収益事業へのシフトと効率化による利益率向上
弱気シナリオ(モート侵食)
建設資材価格の高騰と人件費上昇による利益圧迫
景気後退による建設需要の低迷
大規模な災害による予期せぬコスト発生
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
建設需要の急激な落ち込み、主要資材価格の制御不能な高騰、大規模な品質問題による信用失墜、あるいは主要株主による突然の株式売却などが、企業の価値を著しく損なう可能性がある。
5年後のモート予測
インフラ投資拡大や都市開発需要を背景に、売上・利益ともに堅調な成長が見込まれる。高付加価値案件の受注拡大や、DX推進による生産性向上で、ROEも改善傾向を維持するだろう。
現在の事業基盤を維持しつつ、緩やかな成長を続けると予想される。資材価格の変動リスクはあるものの、長年の実績と顧客基盤により、安定的な受注を確保できるだろう。
景気後退や建設需要の低迷により、受注が減少し、利益率も低下するリスクがある。資材価格の高騰が続けば、収益を圧迫し、ROEも悪化する可能性がある。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 812億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 47.7% | |
| 3. 利益の安定性 | 9年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | 10年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 5.4% | |
| 6. 適度なPER | PER 14.4倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 1.18倍 |
合格数:6/7 防衛的投資家候補水準