西松建設(1820)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 3,152 | 253 | 192 | 268 | 11.3 | 69.6 | — | 43.5 |
| FY2017 | 2,844 | 228 | 169 | -19 | 9.1 | 308.5 | 21.0 | 47.7 |
| FY2018 | 3,493 | 249 | 188 | -395 | 9.4 | 343.4 | 95.0 | 42.3 |
| FY2019 | 3,916 | 253 | 187 | -60 | 9.4 | 342.2 | 105.0 | 39.6 |
| FY2020 | 3,362 | 210 | 172 | 102 | 8.3 | 313.8 | 105.0 | 43.6 |
| FY2021 | 3,238 | 235 | 151 | 187 | 9.6 | 312.3 | 105.0 | 31.7 |
| FY2022 | 3,398 | 126 | 96 | 73 | 6.2 | 244.4 | 221.0 | 29.0 |
| FY2023 | 4,016 | 188 | 124 | -98 | 7.0 | 313.9 | 221.0 | 29.1 |
| FY2024 | 3,668 | 211 | 175 | -304 | 9.7 | 444.5 | 220.0 | 29.1 |
| FY2025 | — | — | — | — | — | — | 220.0 | — |
バフェット流モート診断
総合スコア:10/25 主要モート:効率規模 持続性:判定中
西松建設は、長年の実績と信頼を築いてきたものの、特定のブランド力や特許技術といった無形資産による明確な競争優位性は限定的。建設業特有のノウハウは存在するが、他社との差別化要因としては弱い。
建設プロジェクトにおいては、一度契約が締結されると、発注者側が建設会社を変更する際のコストや手間は大きい。特に大規模プロジェクトでは、設計変更や進捗遅延のリスクを伴うため、スイッチングコストは一定程度存在する。
建設業におけるネットワーク効果は限定的。ゼネコン間の連携や、協力会社、サプライヤーとの関係性は重要だが、顧客側が特定のゼネコンを選ぶ理由となるような、プラットフォーム型のネットワーク効果は存在しない。
建設業においては、大規模な設備投資や資材調達における交渉力、効率的な生産プロセスがコスト優位性の源泉となりうる。西松建設も長年の経験から一定のコスト管理能力を有していると考えられるが、他社との決定的な差は不明瞭。
西松建設は、売上高3668億円(FY2024)規模のゼネコンであり、大規模プロジェクトの遂行能力を持つ。規模の経済により、資材調達や建設機械の効率的な運用が可能であり、これがコスト競争力にも繋がる。
競合との比較優位
清水建設は、売上高で西松建設を上回り、より広範な事業領域と高い技術力を有する。特に海外事業や環境・エネルギー分野での強みを持つ。西松建設は、国内土木・建築分野での実績に強みを持つが、総合力では清水建設に一歩譲る。
大林組も売上高で西松建設を上回り、建築・土木の両分野で高い競争力を持つ。特に、高層ビルやトンネルなどの難易度の高いプロジェクトでの実績が豊富。西松建設は、ダムや道路などのインフラ建設に強みを持つが、大林組はより多様な大型プロジェクトに対応できる。
強気シナリオ
インフラ投資の拡大や、再開発プロジェクトの増加により、建設需要が長期的に堅調に推移する。
M&Aや事業再編を通じて、さらなる規模拡大や事業ポートフォリオの強化に成功する。
技術革新(例:BIM/CIMの高度活用、DX推進)により、生産性を大幅に向上させ、コスト競争力を高める。
弱気シナリオ(モート侵食)
建設資材価格の高騰や、人件費の上昇が継続し、収益性を圧迫する。
景気後退や政府の財政出動の鈍化により、建設投資が大幅に落ち込む。
大規模な不祥事や、品質問題が発生し、企業の信用が失墜する。
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
建設需要の長期的な低迷、資材・労務費の高騰、競合他社による積極的な価格攻勢により、売上・利益が継続的に減少。ROEが資本コストを下回り、株主価値が毀損される。
5年後のモート予測
インフラ投資の活発化と、西松建設の生産性向上・コスト削減努力が実を結び、売上・利益ともに年率5%以上の成長を達成。ROEも10%超を維持し、株価はPER15倍程度まで上昇する。
建設需要は緩やかに増加するものの、資材価格の高止まりや人件費上昇の影響を受け、売上は年率2-3%の成長、利益は横ばい程度に留まる。ROEは8-9%程度で推移し、PER12-13倍程度での評価が続く。
景気後退や建設業界の競争激化により、売上・利益が伸び悩み、場合によっては減少。資材価格の高騰が収益を圧迫し、ROEは6%を下回る。PERは10倍を下回り、株価は低迷する。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 2,204億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 29.1% | |
| 3. 利益の安定性 | 9年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | 10年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 12.5% | |
| 6. 適度なPER | PER 12.6倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 1.28倍 |
合格数:5/7 防衛的投資家候補水準