大本組(1793)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2015 | 913 | 45 | 29 | -39 | 5.1 | 103.1 | — | 62.7 |
| FY2016 | 758 | 48 | 31 | 12 | 5.4 | 115.2 | — | 64.0 |
| FY2017 | 963 | 56 | 38 | -10 | 6.3 | 734.9 | 20.0 | 65.0 |
| FY2018 | 839 | 54 | 40 | 69 | 6.1 | 773.6 | 100.0 | 67.8 |
| FY2019 | 791 | 31 | 23 | 3 | 3.6 | 452.5 | 120.0 | 70.1 |
| FY2020 | 734 | 37 | 26 | 112 | 3.9 | 507.1 | 150.0 | 72.6 |
| FY2021 | 713 | 23 | 18 | -26 | 2.7 | 352.3 | 170.0 | 73.6 |
| FY2022 | 945 | 6 | 5 | -182 | 0.8 | 105.3 | 170.0 | 63.6 |
| FY2023 | 831 | 17 | 10 | 107 | 1.5 | 71.5 | 170.0 | 67.7 |
| FY2024 | 701 | 18 | 18 | 16 | 2.8 | 63.5 | 65.0 | 72.0 |
バフェット流モート診断
総合スコア:9/25 主要モート:スイッチング・コスト 持続性:判定中
大本組は建設業であり、特定のブランド力や特許などの無形資産による競争優位性は限定的。長年の実績と信頼は存在するものの、それが直接的な価格決定力や顧客の囲い込みに繋がるほどの強力な無形資産とは言えない。
建設業においては、施主(顧客)が一度建設会社を選定すると、設計変更や追加工事を除き、他の建設会社への乗り換えはコストや手間がかかるため、一定のスイッチングコストが存在する。特に大規模プロジェクトでは顕著。
建設業におけるネットワーク効果は限定的。ゼネコン間の連携や、サブコン、資材業者との関係性は重要だが、顧客側から見たネットワーク効果は薄い。技術者や職人のネットワークは存在するが、これが直接的な競争優位に繋がるかは疑問。
建設業は規模の経済が働きやすいが、個々の企業が他社より著しく低いコスト構造を維持することは難しい。熟練工の確保や資材調達における交渉力、効率的な施工管理などがコスト優位に繋がる可能性はあるが、模倣されやすい。
売上高が近年減少傾向にあるものの、依然として一定規模の事業を展開。大規模プロジェクトの受注能力や、資材調達、設備投資におけるスケールメリットは存在する。ただし、業界内での絶対的な規模の優位性は限定的。
競合との比較優位
清水建設は売上高、利益ともに大本組を上回る規模であり、技術力やブランド力でも優位性を持つ。海外事業展開も積極的であり、より広範な事業ポートフォリオを有している。大本組は規模の経済やスイッチングコストで劣後する可能性がある。
鹿島建設も清水建設と同様に、規模、技術力、ブランド力において大本組を凌駕する。特に海外での実績や、免震・制震技術などの先進技術で強みを持つ。大本組は、特定のニッチ分野や地域に特化しない限り、競争が厳しい。
強気シナリオ
インフラ投資の拡大や再開発需要の増加により、受注が回復・拡大する。
M&Aや事業再編を通じて、規模の経済を強化し、収益性を改善する。
高付加価値な建築技術や再生可能エネルギー関連事業などで、新たな収益源を確保する。
弱気シナリオ(モート侵食)
建設資材価格の高騰や人件費の上昇が続き、利益率が圧迫される。
景気後退や金利上昇により、建設需要が低迷し、受注が減少する。
大規模な建設プロジェクトにおける不祥事や遅延が発生し、信用が失墜する。
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
建設資材価格の高騰、人件費の上昇、及び景気後退による建設需要の低迷が同時に発生し、売上高・利益ともに大幅に悪化。ROEが継続的に低下し、PBRが1倍を割り込む状況が続く場合、バリュー投資の前提が崩れる。
5年後のモート予測
インフラ投資の拡大や都市再開発の進展により、建設需要が堅調に推移。大本組は得意分野での受注を拡大し、高付加価値案件の獲得により売上・利益ともに年平均5%以上の成長を達成する。
建設需要は緩やかに推移するものの、資材価格や人件費の上昇圧力が続く。大本組は効率的な経営とコスト管理により、現状維持に近い収益性を確保し、売上高は横ばい、営業利益率は微増にとどまる。
景気後退や金利上昇の影響で建設投資が抑制され、受注が大幅に減少。資材価格の高騰も重なり、利益率が著しく悪化。売上高は年平均3%以上の減少、営業利益率は1%を下回る水準に低下する。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 519億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 72.0% | |
| 3. 利益の安定性 | 10年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | 10年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 -43.5% | |
| 6. 適度なPER | PER 29.0倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 0.72倍 |
合格数:5/7 防衛的投資家候補水準