9830

トラスコ中山(9830)に経済的な堀はあるか

卸売業 商社・卸売

株価

現在株価
2,450
2026-09-01
時価総額
1,483 億円

主要指標

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株価推移

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▶ 詳細チャート(日足/週足/月足切替)

10年財務トレンド

年度 売上(億) 営業利益(億) 純利益(億) FCF(億) ROE(%) EPS(円) 配当(円) 自己資本比率(%)
FY2016 1,771 142 100 -13 9.4 151.1 76.0 82.7
FY2017 1,951 143 102 -77 9.0 154.3 39.0 77.1
FY2018 2,143 144 97 -112 8.1 147.4 37.0 70.9
FY2019 2,207 138 96 -87 7.5 145.8 36.5 65.0
FY2020 2,134 110 80 63 6.0 121.4 30.5 63.7
FY2021 2,293 129 116 113 8.1 176.0 35.5 64.0
FY2022 2,465 147 106 70 7.0 161.2 40.0 67.1
FY2023 2,682 185 123 17 7.6 186.1 46.5 65.6
FY2024 2,950 200 161 -52 9.3 244.1 54.0 64.4
FY2025 3,200 228 159 -134 8.5 240.8 60.0 60.4

バフェット流モート診断

無形資産
●○○○○
1/5
スイッチング
●●●○○
3/5
ネットワーク
○○○○○
0/5
コスト優位
●●○○○
2/5
効率規模
●●●●○
4/5

総合スコア:10/25 主要モート:効率規模 持続性:判定中

無形資産1/5

トラスコ中山は「モノづくりを支える」という理念を掲げ、長年にわたり培ってきた専門知識と信頼性がある。しかし、特定の強力なブランドや特許、規制ライセンスに依存しているわけではない。一部のプライベートブランド(PB)商品も展開しているが、そのブランド力は限定的。

スイッチングコスト3/5

同社は、多品種少量生産に対応する豊富な品揃えと、迅速な納期、きめ細やかな顧客サポートを提供している。これにより、顧客は必要な部品や工具を一度に見つけられ、調達プロセスを効率化できる。この利便性から、他の卸売業者への乗り換えは、時間と手間がかかるため、一定のスイッチングコストが発生する。

ネットワーク効果0/5

同社のビジネスモデルは、顧客とサプライヤー間の直接的な関係性に依存しており、ユーザー数の増加がサービスの価値を向上させるようなネットワーク効果は基本的に存在しない。

コスト優位2/5

同社は、効率的な物流システムと在庫管理により、一定のコスト競争力を有している。特に、自社開発の在庫管理システム「LANS」や、物流センターの最適化などが寄与している。しかし、競合他社も同様の効率化を進めており、構造的な圧倒的コスト優位とまでは言えない。

規模の経済4/5

トラスコ中山は、産業・設備関連の専門商社として、国内最大級の品揃え(約400万点)と広範な顧客基盤を持つ。この規模により、多くのサプライヤーから商品を仕入れ、多様な顧客ニーズに応えることができる。業界内での存在感は大きく、規模の経済による効率的な運営が可能となっている。

競合との比較優位

強気シナリオ

M&Aによる事業規模の拡大と品揃えの拡充

DX推進による物流・販売効率の更なる向上

高付加価値PB商品の開発・拡販による収益性向上

弱気シナリオ(モート侵食)

主要顧客である製造業の景気低迷

ECサイトの台頭による中間流通マージンの圧縮

競合他社による価格競争の激化

反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)

トラスコ中山の投資が失敗するシナリオは、同社が長年培ってきた「多品種少量」「迅速納期」「きめ細やかなサポート」という顧客価値の源泉が、デジタル化の波によって陳腐化することである。例えば、顧客が直接メーカーから部品を調達するプラットフォームが普及し、トラスコ中山のような中間流通業者の必要性が低下するケース。また、競合他社がより先進的なITシステムを導入し、物流コストや顧客対応コストで圧倒的な差をつけ、価格競争力やサービスレベルで凌駕される場合。さらに、同社が注力するPB商品が、大手メーカーの汎用品に品質や価格で劣り、顧客の支持を得られずに終わるシナリオも考えられる。これらの状況が複合的に発生すれば、同社の競争優位性は急速に失われるだろう。

5年後のモート予測

強気

DXによる効率化とPB商品強化で、売上・利益ともに堅調な成長を続ける。M&Aも成功し、国内トップシェアを維持・拡大する。

中立

既存事業の安定性を維持しつつ、緩やかな成長を見込む。DXによる効率化は進むが、競争環境の厳しさから大幅な利益成長は限定的となる。

弱気

製造業の不振やECの台頭により、売上・利益ともに減少。価格競争に巻き込まれ、収益性が悪化するリスクがある。

グレアム防衛的投資家 7基準

1. 適切な企業規模 時価総額 1,483億
2. 健全な財務 自己資本比率 60.4%
3. 利益の安定性 10年連続黒字
4. 配当の継続性 ?年連続配当
5. 利益成長 EPS 3年成長 14.3%
6. 適度なPER PER 9.3倍
7. 適度なPBR PBR 0.80倍

合格数:6/7 防衛的投資家候補水準

同業他社

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