9746

TKC(9746)に経済的な堀はあるか

情報・通信業 情報通信・サービスその他

株価

現在株価
4,165
2026-09-01
時価総額
1,812 億円

主要指標

各カードをクリックすると、過去22年の時系列ページへ遷移します(→マーク付き)

株価推移

チャート上をドラッグすると区間の騰落率を表示(ダブルクリックで解除)。

▶ 詳細チャート(日足/週足/月足切替)

10年財務トレンド

年度 売上(億) 営業利益(億) 純利益(億) FCF(億) ROE(%) EPS(円) 配当(円) 自己資本比率(%)
FY2016 578 76 48 22 7.4 179.7 80.0 77.7
FY2017 597 86 61 35 8.8 229.1 100.0 78.8
FY2018 616 87 62 48 8.5 233.5 105.0 78.6
FY2019 661 93 67 110 9.2 255.5 110.0 73.8
FY2020 678 114 78 4 10.2 297.6 120.0 78.9
FY2021 662 123 87 33 10.4 164.9 130.0 80.7
FY2022 678 134 93 87 10.7 177.6 78.0 80.0
FY2023 719 143 108 72 11.4 206.5 90.0 81.9
FY2024 752 155 113 68 11.0 216.2 100.0 81.8
FY2025 835 161 121 121 11.2 234.3 110.0 83.6

バフェット流モート診断

無形資産
●●●○○
3/5
スイッチング
●●●●○
4/5
ネットワーク
○○○○○
0/5
コスト優位
●○○○○
1/5
効率規模
●●●○○
3/5

総合スコア:11/25 主要モート:スイッチング・コスト 持続性:判定中

無形資産3/5

TKCは、税理士・会計士事務所向けの基幹業務システム「財務応援」シリーズや、地方自治体向けのシステムで長年の実績と高いシェアを持つ。特に税理士・会計士事務所との強固なリレーションシップは、他社が容易に模倣できない無形資産となっている。長年のノウハウ蓄積とブランド認知が競争優位の源泉。

スイッチングコスト4/5

TKCのシステムは、税理士・会計士事務所の日常業務に深く組み込まれており、データ移行や操作習熟に多大なコストと時間を要する。特に、長年利用してきた事務所にとっては、システム変更に伴うリスクや学習コストが非常に高く、乗り換えは容易ではない。顧客の業務プロセスと一体化している点がスイッチング・コストを高めている。

ネットワーク効果0/5

TKCの主要事業である会計事務所向けシステムや自治体向けシステムには、直接的なネットワーク効果は見られない。ユーザーが増えることでサービスの価値が向上するような仕組みは現時点では確認できない。

コスト優位1/5

ソフトウェア開発・保守・サポートといった事業特性上、大規模な固定費が発生する。TKCが構造的に他社より著しく低いコストでサービスを提供できるという明確な証拠はない。ただし、長年の事業継続による効率化の可能性は否定できない。

規模の経済3/5

TKCは会計事務所向けシステム市場においてトップクラスのシェアを誇り、地方自治体向けシステムでも一定の地位を確立している。この規模は、開発・販売・サポート体制の効率化に繋がり、一定の競争優位性を生み出している。しかし、市場全体が巨大であるため、寡占状態とまでは言えない。

競合との比較優位

強気シナリオ

会計事務所向けシステムの継続的なアップデートとクラウド化の進展による顧客基盤の維持・拡大。

地方自治体向けシステムのDX推進に伴う新規需要の獲得と、既存顧客へのクロスセル・アップセル。

M&Aやアライアンスによる事業領域の拡大と、新たな収益源の確保。

弱気シナリオ(モート侵食)

クラウドネイティブな新興企業の台頭による、既存システムの陳腐化とシェア低下。

法改正や制度変更への対応遅れによる、顧客満足度の低下。

サイバーセキュリティリスクの顕在化による、システム障害や情報漏洩の発生。

反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)

TKCの投資が失敗するには、まず、会計事務所や地方自治体が、TKCの既存システムに縛られることなく、より安価で高機能な代替ソリューションへ容易に移行できる環境が整う必要がある。具体的には、データ移行ツールの標準化や、オープンAPIの普及により、システム間の互換性が劇的に向上し、乗り換えコストが無視できるレベルまで低下することが考えられる。また、TKCのブランド力や長年の顧客との信頼関係が、競合他社の革新的な技術や低価格戦略によって覆されることも必要だ。特に、AIを活用した自動化ソリューションなどが、TKCの提供する付加価値を凌駕するほど進化し、かつ導入コストが低い場合、スイッチング・コストの優位性は失われるだろう。さらに、地方自治体においては、中央集権的なシステム調達から、より柔軟で多様なベンダーを選択できるような調達プロセスの変化も、TKCの優位性を揺るがす要因となりうる。

5年後のモート予測

強気

クラウドシフトの加速とDX需要を取り込み、ストック収益を拡大。会計事務所向けシステムは高シェアを維持し、自治体向けシステムもDX推進で新規受注を増やす。M&A等で事業領域を広げ、安定成長を続ける。

中立

既存システムの安定運用を基盤としつつ、クラウド化への対応を進める。会計事務所向けは堅調に推移するが、新規顧客獲得は緩やか。自治体向けはDX関連で一定の需要があるものの、競争は激化する。緩やかな成長に留まる。

弱気

クラウドシフトへの対応が遅れ、新興企業にシェアを奪われる。サイバー攻撃等によるシステム障害が発生し、顧客離れを招く。DX需要を取り込めず、成長が鈍化。競争激化により収益性が悪化する。

グレアム防衛的投資家 7基準

1. 適切な企業規模 時価総額 1,812億
2. 健全な財務 自己資本比率 83.6%
3. 利益の安定性 10年連続黒字
4. 配当の継続性 ?年連続配当
5. 利益成長 EPS 3年成長 9.7%
6. 適度なPER PER 15.0倍
7. 適度なPBR PBR 1.66倍

合格数:5/7 防衛的投資家候補水準

直近の適時開示

同業他社

もっと深く分析したい?

モート先生 AI が TKC の事業を 4 賢人の理論で詳しく解説します

モート先生に聞く →