松竹(9601)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 962 | 75 | 37 | 67 | 4.3 | 27.0 | — | 43.3 |
| FY2017 | 929 | 65 | 37 | 28 | 4.1 | 272.9 | 4.0 | 45.4 |
| FY2018 | 908 | 46 | 26 | -1 | 2.8 | 189.0 | 40.0 | 44.3 |
| FY2019 | 975 | 46 | 24 | 156 | 2.7 | 176.2 | 30.0 | 46.5 |
| FY2020 | 524 | -55 | -114 | -113 | -14.2 | -830.5 | 30.0 | 41.9 |
| FY2021 | 718 | -40 | -18 | 31 | -2.2 | -128.3 | 0.0 | 42.4 |
| FY2022 | 782 | -8 | 55 | 158 | 6.3 | 399.3 | 0.0 | 48.3 |
| FY2023 | 854 | 36 | 30 | -71 | 3.2 | 219.6 | 30.0 | 44.7 |
| FY2024 | 840 | 17 | -7 | -42 | -0.7 | -48.3 | 30.0 | 44.5 |
| FY2025 | 982 | 62 | 52 | 92 | 4.8 | 381.0 | 30.0 | 47.2 |
バフェット流モート診断
総合スコア:7/25 主要モート:無形資産 持続性:判定中
松竹は100年以上の歴史を持つ日本のエンターテイメント企業であり、歌舞伎、映画、演劇といった独自のブランド力とIP(知的財産)を保有している。特に歌舞伎においては、その伝統と格式が他社には容易に模倣できない無形資産となっている。映画製作・配給事業においても、長年の実績とノウハウが強みである。
映画や演劇の鑑賞体験は、特定の作品や劇場への愛着からくるリピート利用はあるものの、顧客が他のエンターテイメントに乗り換える際の直接的な金銭的・時間的コストは低い。ただし、歌舞伎鑑賞会のような会員制度は一定の囲い込み効果を持つ可能性がある。
松竹の事業モデルは、ユーザー数の増加が直接的にサービス価値を高めるネットワーク効果を発揮する構造ではない。コンテンツの質や体験が重要であり、プラットフォーム型のビジネスとは異なる。
映画製作や劇場運営には多額の固定費がかかるため、構造的なコスト優位性は低い。ただし、長年の経験に基づく効率的な制作ノウハウや、自社劇場による運営効率化は一部見られる。
映画配給や演劇興行においては、一定の規模を持つことで仕入れやプロモーションにおいて有利になる側面がある。しかし、グローバルなエンターテイメント企業と比較すると、その規模は限定的であり、業界全体を寡占するほどの効率規模とは言えない。
競合との比較優位
強気シナリオ
歌舞伎事業の安定的な収益基盤と、新たなファン層開拓の成功
ヒット映画の継続的な創出と、映像配信・海外展開の拡大
不動産事業や新規事業とのシナジー創出による収益源の多様化
弱気シナリオ(モート侵食)
歌舞伎の担い手不足や、伝統芸能への関心の低下
映画業界における競争激化と、コンテンツ制作コストの高騰
デジタルエンターテイメントの台頭による、劇場型エンターテイメントの需要減退
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
松竹の投資が失敗するには、その核となる無形資産である歌舞伎のブランド価値が、世代交代や社会の変化によって急速に失われる必要がある。具体的には、若年層の歌舞伎離れが加速し、後継者育成もままならず、公演の質が低下し続ける状況が考えられる。また、映画事業においては、製作費の高騰と興行収入の低迷が同時に発生し、ヒット作を生み出せない状況が長期化することも、競争優位性を損なう要因となる。さらに、デジタル配信プラットフォームの台頭により、劇場型エンターテイメントの魅力が相対的に低下し、顧客が代替サービスへ容易に移行できるようになれば、スイッチングコストの低さも相まって、既存の優位性は失われるだろう。
5年後のモート予測
歌舞伎の海外展開やデジタル配信強化、映画事業でのヒット作継続により、収益が安定的に成長。不動産事業との連携も進み、総合エンターテイメント企業としての地位を確立する。
歌舞伎事業は堅調に推移するものの、映画事業は競争激化により収益の変動が見られる。新規事業の育成に注力し、緩やかな成長を目指す。
歌舞伎の観客層の高齢化が進み、映画事業もヒットに恵まれず苦戦。デジタルシフトへの対応遅れやコスト増により、収益性が悪化する。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 1,444億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 47.2% | |
| 3. 利益の安定性 | 7年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 -1.5% | |
| 6. 適度なPER | PER 27.6倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 1.33倍 |
合格数:1/7 部分的合格
直近の適時開示
- 2026-05-29 臨時報告書