T&Dホールディングス(8795)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2015 | 20,259 | — | 725 | 2,909 | 6.0 | 111.0 | — | 8.2 |
| FY2016 | 19,758 | — | 752 | -1,907 | 6.9 | 117.8 | — | 7.3 |
| FY2017 | 19,284 | — | 776 | -970 | 6.7 | 124.2 | 32.5 | 7.5 |
| FY2018 | 21,402 | — | 728 | 983 | 6.3 | 118.5 | 37.5 | 7.3 |
| FY2019 | 21,979 | — | 671 | 310 | 6.0 | 111.3 | 42.0 | 6.8 |
| FY2020 | 24,140 | — | 1,623 | 2,390 | 10.5 | 271.6 | 44.0 | 8.6 |
| FY2021 | 26,144 | — | 142 | -1,137 | 1.0 | 24.4 | 46.0 | 7.8 |
| FY2022 | 32,141 | — | -1,322 | 3,583 | -13.3 | -237.3 | 56.0 | 5.9 |
| FY2023 | 32,080 | — | 988 | 825 | 7.0 | 183.1 | 62.0 | 8.2 |
| FY2024 | 37,305 | — | 1,264 | -2,656 | 9.7 | 241.7 | 70.0 | 7.8 |
バフェット流モート診断
総合スコア:11/25 主要モート:スイッチング・コスト 持続性:判定中
T&Dホールディングスは、傘下の太陽生命、大同生命、T&Dフィナンシャル生命といった複数の生命保険会社を通じて、長年にわたり築き上げてきたブランド力と顧客からの信頼を基盤としている。特に、法人向け保険に強みを持つ大同生命の歴史や、個人向け商品で一定のシェアを持つ太陽生命のブランドは、無形資産として競争優位の源泉となっている。
生命保険は、契約内容の変更や解約に際して、告知義務や解約返戻金の減少といったコストが発生するため、顧客が他社へ乗り換えることへの心理的・経済的ハードルが高い。特に長期契約においては、このスイッチング・コストが顕著であり、顧客基盤の安定に寄与している。
保険業は、加入者数が増加しても、個々の契約者に対するサービスの質や提供価値が直接的に向上するネットワーク効果は働きにくい構造である。
保険業は、一般的に規模の経済が働きやすいが、T&Dホールディングス単独で、業界全体を圧倒するような構造的なコスト優位性を示す具体的な証拠は現時点では見当たらない。効率化努力は継続されていると考えられる。
T&Dホールディングスは、日本国内の生命保険市場において、上位のプレイヤーの一つであり、一定の規模を持つことで、運用資産の効率的な活用や、リスク分散効果を得やすい。しかし、業界全体で見ると、さらに巨大な競合も存在するため、絶対的な効率規模の優位性は限定的。
競合との比較優位
強気シナリオ
低金利環境下でも、運用益の確保とリスク管理のバランスを維持し、安定的な収益成長を続ける。
デジタル化の推進により、顧客接点の強化と業務効率化を進め、新たな収益機会を創出する。
M&Aやアライアンスを通じて、新たな事業領域への進出や、既存事業の強化を図る。
弱気シナリオ(モート侵食)
想定外の低金利の長期化や、急激な金利上昇により、運用収益が悪化し、収益性が低下する。
自然災害の増加やパンデミックなど、予期せぬリスクイベントの発生により、保険金支払いが急増し、財務基盤を圧迫する。
規制強化や競争激化により、保険料収入が伸び悩み、市場シェアを低下させる。
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
T&Dホールディングスへの投資が失敗するシナリオは、まず、現在の生命保険事業の根幹を支えるスイッチング・コストの優位性が、予想以上に早く失われることである。これは、顧客のライフスタイルの変化や、テクノロジーの進化(例えば、ブロックチェーン技術を用いた保険契約の透明性向上や、AIによるパーソナライズされた保険商品の提供など)によって、保険会社間の乗り換え障壁が劇的に低下した場合に起こりうる。また、長年にわたり培われてきたブランド力や信頼といった無形資産が、不祥事や大規模なシステム障害、あるいは顧客ニーズとの乖離によって急速に毀損される可能性も考えられる。さらに、低金利環境が予想以上に長期化し、かつ、新たな収益源の確保や、既存事業における抜本的なコスト削減が進まない場合、運用収益の低迷から抜け出せず、資本効率の悪化が続くというシナリオも、この投資の失敗につながるだろう。
5年後のモート予測
デジタル戦略の成功と運用環境の改善により、契約者数・運用資産の着実な増加が見込まれる。保険料収入と運用収益のバランスが取れ、安定的な利益成長を達成する。
緩やかな経済成長と金利環境の変動に対応しながら、既存事業の効率化を進める。緩やかながらも安定した収益成長を維持する見込み。
低金利の長期化、リスクイベントの発生、競争激化により、収益性が圧迫される。新規顧客獲得や既存顧客維持が困難になり、成長が鈍化する。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 20,652億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 7.8% | |
| 3. 利益の安定性 | 9年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 114.8% | |
| 6. 適度なPER | PER 16.3倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 1.55倍 |
合格数:2/7 部分的合格
直近の適時開示
- 2026-08-06 自己株券買付状況報告書(法24条の6第1項に基づくもの)
- 2026-07-13 自己株券買付状況報告書(法24条の6第1項に基づくもの)
- 2026-06-29 臨時報告書
- 2026-06-04 臨時報告書