第一ライフグループ(8750)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2015 | 73,339 | — | 1,785 | -2,519 | 6.1 | 150.5 | — | 5.9 |
| FY2016 | 64,568 | — | 2,313 | -8,832 | 7.4 | 196.6 | — | 6.0 |
| FY2017 | 70,378 | — | 3,639 | 1,733 | 9.7 | 310.7 | 43.0 | 7.0 |
| FY2018 | 71,841 | — | 2,250 | 3,499 | 6.1 | 194.4 | 50.0 | 6.6 |
| FY2019 | 71,141 | — | 324 | -3,064 | 0.9 | 28.5 | 58.0 | 6.3 |
| FY2020 | 78,278 | — | 3,638 | 4,715 | 7.6 | 325.6 | 62.0 | 7.6 |
| FY2021 | 82,097 | — | 4,094 | 5,012 | 9.3 | 383.2 | 62.0 | 6.7 |
| FY2022 | 95,194 | — | 1,923 | 1,780 | 6.7 | 189.3 | 83.0 | 4.7 |
| FY2023 | 110,282 | — | 3,208 | 3,957 | 8.3 | 329.7 | 86.0 | 5.7 |
| FY2024 | 98,733 | — | 4,296 | -3,879 | 12.4 | 116.0 | 113.0 | 5.0 |
バフェット流モート診断
総合スコア:13/25 主要モート:スイッチング・コスト 持続性:判定中
第一生命グループは、長年にわたり培ってきた「第一生命」ブランドの信頼性、および保険業法に基づく免許・登録といった規制上の参入障壁を持つ。特に、生命保険という長期契約が中心となる商品特性上、ブランドへの信頼は顧客獲得に不可欠であり、新規参入企業にとって容易に模倣できない無形資産となっている。
生命保険は、一度契約すると解約返戻金が当初は少なく、保障内容や健康状態によっては同条件での再加入が困難になるため、顧客の乗り換えコストが非常に高い。特に長期契約者や高齢者の乗り換えは顕著に困難であり、顧客の固定化が進む傾向にある。
保険業は、加入者数が増加しても個々の契約者へのサービス提供価値が直接的に向上するネットワーク効果は限定的である。加入者間の相互扶助的な側面はあるものの、事業拡大と直接結びつくほどの強い効果は見られない。
保険料の算定や引受査定における高度なアクチュアリー技術やデータ分析能力は一定のコスト優位性につながる可能性があるが、他社も同様の能力を追求しており、構造的なコスト優位性は限定的である。規模の経済による効率化は存在する。
第一生命グループは、国内生命保険業界においてトップクラスの規模を誇る。広範な販売チャネル(直販、代理店、銀行窓販など)と、長年の事業運営で蓄積された膨大な顧客基盤、資産運用能力は、新規参入企業や小規模企業が容易に追いつけない圧倒的な効率規模の優位性となっている。
競合との比較優位
強気シナリオ
国内生命保険市場における盤石な地位の維持・強化
低金利環境下での資産運用能力の向上と収益安定化
デジタル化推進による業務効率化と顧客接点強化
弱気シナリオ(モート侵食)
超低金利の長期化による運用収益の圧迫
人口減少・少子高齢化による国内市場の縮小
異業種からの参入やテクノロジー進化による既存ビジネスモデルへの挑戦
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
この投資が失敗するには、第一生命グループが保有するスイッチング・コストと規模の経済という強固なモートが、予想以上に早く、かつ決定的に侵食される必要がある。具体的には、顧客が容易に保険契約を乗り換えられる革新的なプラットフォームが登場し、かつそのプラットフォームがネットワーク効果によって急速に普及した場合である。また、保険商品のデジタル化・標準化が進み、ブランドや既存チャネルの優位性が失われ、価格競争が激化することも考えられる。さらに、規制緩和が進み、異業種の大手IT企業などが低コストで参入し、顧客データを活用したパーソナライズされたサービスを提供することで、第一生命グループの既存の規模の経済や顧客基盤が陳腐化するシナリオも考えられる。これらの要因が複合的に作用し、顧客離れが加速すれば、現在の強固な競争優位性は失われ、投資は失敗に終わるだろう。
5年後のモート予測
国内市場でのシェア維持・拡大、運用収益の改善、デジタル化による効率化が進み、安定的な収益成長を達成する。
市場環境の変化に対応しつつ、既存の強みを活かして緩やかな成長を維持する。大きな飛躍はないが、安定性は保たれる。
人口減少や低金利環境の悪化、競争激化により、収益が圧迫され、成長が鈍化またはマイナス成長に転じる。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 59,949億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 5.0% | |
| 3. 利益の安定性 | 10年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 -32.9% | |
| 6. 適度なPER | PER 14.0倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 1.72倍 |
合格数:3/7 部分的合格